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ドコモを騙る詐欺SMSでギフトカード等の不正購入発生。約1200人で被害総額約1億円。被害金はドコモが補償

NTTドコモ(以下、ドコモ)は2日、悪意のある第三者がドコモを騙ったSMSをユーザーに送信し、そのメッセージに記載されたURLのリンク先Webページから不正アプリのインストールと、ドコモの各種手続きの際に必要となる「ネットワーク暗証番号」の入力を促すことで、ユーザーが意図せぬ決済被害が発生したことが確認されたと発表した。

<▲図:フィッシング詐欺について(総務省のガイドページより)>

まず、被害にあった方については被害金額の全額をドコモが補償するため、金銭的な実害は生じないことを最初に記しておきたい。

しかし、不正アプリをインストールした可能性がある方は、そのアプリをアンインストールするように案内されている。

また、ドコモの「ネットワーク暗証番号」や「dアカウント」のパスワードについても、被害にあったスマートフォン以外の端末のウェブブラウザなどから「My docomo」にアクセスして変更しておく方が無難だろう。可能なら被害にあったスマートフォンは初期化する方が無難だが、慌てて必要なデータのバックアップを忘れてしまう懸念もあるし、対応は落ち着いて行いたい。記事末尾にお問い合わせ先電話番号を記載しているので、問い合わせた上で対応を相談する方が無難かもしれないし、いずれにしても、注意して対応して欲しい。

次に本件の詳細だが、対象の詐欺SMSは9月30日から10月1日にかけて送信されたようだ。

「ドコモお客様センターです。ご利用料金のお支払い確認が取れておりません。ご確認が必要です」などと記したメッセージが送信され、そのメッセージ内のURL先のWebページから不正アプリのインストールが促されるという。不正アプリは「NTTセキュリティ」や「NTT DOCOMOセキュリティセンター」を装ったもので、インストール後、ドコモの各種手続きの際に必要となる「ネットワーク暗証番号」の入力が促され、意図せずApp Store & iTunesギフトカードの不正購入が行われるという。

被害にあった人数は10月1日時点で約1,200人に上るとされており、被害総額は約1億円だ。

前述したように被害金額は、ドコモが申込内容を確認した上で全額を補償するという。

また、ドコモは本件に関する対策として、ひとまずドコモオンラインショップでのApp Store & iTunesギフトカード、そしてGoogle Playギフトコードの販売を一時停止したという。

身に覚えのない決済が確認された方は、以下の電話番号まで連絡するよう案内されている。この窓口は、24時間・年中無休で開設されているが、20時から9時についてはドコモ回線を持っている方による「決済サービスの利用停止」のみの受付となるので、その点には注意が必要だ。

また、特に夜間・早朝などは番号を間違えないよう注意したい。

◆お問い合わせ先
0120-613-360
受付時間:24時間・年中無休
※午後8時~午前9時については、ドコモの回線をお持ちのお客さまの「決済サービスの利用停止」のみの受付となります。

この手のフィッシング詐欺SMS、メールは特に今年に入ってから急増している印象で、ドコモだけでなく通販サイト、銀行、クレジットカードなど様々な業種のサービス事業者を騙ってくるので細心の注意が必要な時代になってきた。

情報元、参考リンク
NTTドコモ/【お客さまへの注意喚起】「NTTセキュリティ」などを装ったフィッシングSMSや不正なアプリによるドコモオンラインショップでのApp Store & iTunesギフトカード等の不正購入発生について
ドコモ/フィッシング詐欺への対策について
総務省/フィッシング詐欺に注意

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