<▲図:ドコモの料金プラン、ahamo、エコノミーMVNOのカバー範囲のイメージ図> |
ドコモショップで扱う手続きは、新規契約の受付(SIMカード発行及び開通含む)の他、それらのSIM及び通信サービスを使う方へのドコモスマートフォン等の端末販売、ドコモショップで購入した端末の初期設定サポート(APN設定や「dアカウント」設定など)、そしてドコモ販売チャネルで購入した端末の故障受付とされている。
また、「ドコモスマホ教室」の受講も可能になるという。
今回ドコモは「OCN モバイル ONE」と「トーンモバイル for docomo」について販売代理店としてドコモショップで取り扱うことになるが、単に販売代理業を担うだけでなく、格安SIM、MVNO側にも連携要素がある。ドコモショップで扱うMVNOについて、ドコモは今回「エコノミーMVNO」と呼称しており、これは「dアカウント」「dポイント」などを活用するMVNOのことを指している。
具体的には、ドコモとの連携について合意し、以下の特徴や機能をもった料金サービスを提供するMVNOのことをエコノミーMVNOと定義している。
- 低廉で小容量の料金プランを提供
- マイページへのアクセスやサービス認証等にdアカウントをメインで使用
- dポイントクラブ加盟店となり、通信料、サービス利用に対してdポイントを付与
- 通信料金へのdポイントの充当が可能
ドコモにはメインブランドの従来型料金プランの他、オンライン専用プランの「ahamo(アハモ)」があるが、自社で抱える格安サービスはない。KDDIにはメインブランドの「au」、オンライン専用プランの「povo」、そしてMVNOの「UQ mobile」が、ソフトバンクにはメインブランドの「ソフトバンク」、中価格帯の「ワイモバイル」、オンライン専用プランの「LINEMO」がある。他社におけるUQ mobile、LINEMOのポジションに相当するブランド/プランがない。
このポジションを今後、エコノミーMVNOが担っていくことになるようだ。
そして、エコノミーMVNOについてドコモは3月以降、ドコモと直接契約を結ぶMVNOに広く情報提供し、協議を行ってきたという。その結果、最初のエコノミーMVNOとしてフリービットとNTTコミュニケーションズの2社と合意に至り、今回の取扱い開始となったようだ。
<▲図:各料金サービスの位置付け、特徴> |
NTTコミュニケーションズは早速、21日から「OCN モバイル ONE」で現行プランよりも安価な500GBコースを新設することも明らかにしている。月額550円で月間データ量が500MB、国内音声通話が10分間無料という特典のつくプランだ。もちろん「OCN モバイル ONE」公式サイト等、従来の販売チャネルからも新コースへの申し込みは可能だし、逆にドコモショップで他のコースへの加入もできる。
<▲図:「OCN モバイル ONE」ではエコノミーMVNO連携に合わせて新コースを導入する> |
ドコモショップでエコノミーMVNOを扱い始めることで、端末はドコモのラインナップから選び、通信サービスは「OCN モバイル ONE」や「トーンモバイル for docomo」を選ぶといったことがワンストップで手軽にできるようになるため、ユーザーにとっても便利になると言えそうだ。特に、格安SIMへのネットでの手続きに不安があるという場合には非常に助かる存在となるだろう。