<▲図:Microsoft StoreにAmazon appstoreが登場。Androidアプリを利用可能に> |
Windows 11には様々な特徴があるが、本サイトの読者にはAndroidアプリ対応への関心が高い方も多いと思う。
Windows 11の発表時点ではAndroidアプリへの対応時期は年内になる予定だとされていたが、やはり当面は利用できないようだ。しかも、場合によっては年内も厳しいかもしれない。というのも、Microsoftは今後数か月の内に「Windows Insider Program」においてプレビュー版のテストを開始し、そのテスト後に正式リリースする予定だという。プレビュー版のテストがいつ始まり、どれくらいの期間掛かるのか、それ次第ということになる。
今回、Microsoftは「Microsoft Store」に大きく手を加え、大胆に再構築するとしている。その目玉の一つが、米Amazon、米Intelとのパートナーシップによって実現するAndroidアプリへの対応だ。
Androidアプリへの対応に米GoogleではなくAmazonとIntelの名が出てくることに疑問を感じる方も多いと思う。
Windows 11を搭載するPCに「Google Play」からAndroidアプリをインストールできるようになる訳ではなく、「Amazon appstore」で配信されているアプリを使えるようになる、というのが今回の対応形式だからだ。
Amazon appstoreは主にAmazonのタブレット「Fire」シリーズ向けのアプリストアだが、Fireタブレットが採用する「Fire OS」自体がAndroidベースのOSであり、Amazon appstoreで配信されているアプリも基本的にAndroidアプリであり、Amazon appstoreはAndroidスマートフォンにもインストールできる。
そのAmazon appstoreで配信されているアプリ(Androidアプリ)が将来的にWindows 11搭載PCで使えるようになる。
Windows PCにはそもそもAndroidアプリの必要性があるのか? と思わなくもない。しかし、SNSのアプリやゲームなどに関しては、Windows PC向けに展開されていないものもあるし、使い勝手が上という場合もある。特にMicrosoftの「Surface」シリーズのような、タブレットにもなる2-in-1スタイルのPCの場合にはディスプレイがタッチ操作に対応しているため、Androidアプリとの相性も良い。2-in-1スタイルのWindows PCの用途を広げる可能性は十分にあるし、AmazonにとってもAmazon appstoreのカバー範囲をPCまで広げられるメリットがあるし、アプリ開発者/パブリッシャーにとってもユーザー増の可能性がある。
とはいえ、当初予定よりも数か月以上遅れそうなので、暫く待つしかない。
なお、自分が使っているPCがWindows 11に対応できるかどうかを手軽に確認できる「PC Health Check」アプリも近日中に改めてリリースされる予定となっている。
<編集後記>
返信削除Windows 11でのAndroidアプリ対応にはまだしばらく時間がかかりそうなので、少し残念ですが、しょうがないですね。