<▲図:新型の「Kindle Paperwhite」の特徴。右下は「Kindle Paperwhite シグニチャーエディションについて)> |
価格はベーシックな「Kindle Paperwhite」の広告表示のないモデルが16,980円(税込、以下同)、広告表示のあるモデルが14,980円、「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」は19,980円、「Kindle Paperwhite キッズモデル」は16,980円となっている。
やはり最も安価に提供されるのは広告表示のあるベーシックモデルだが、使用頻度が高い方の場合はベーシックモデルの広告表示無しのモデルが無難だろう。一方で、すでにワイヤレス充電規格「Qi」対応の充電器をお持ちの方は「Kindle Paperwhite シグニチャーモデル」が便利かもしれないし、明るさの自動調節機能などシグニチャーエディションだけの機能もある。
「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」用に設計されたAnker製のワイヤレス充電スタンドも準備中で、そちらは12月1日に出荷予定となっている。価格は3,480円だ。
さて、それでは新型「Kindle Paperwhite」の特徴を見ていきたい。
新型Kindle Paperwhiteの特徴
旧世代からの主な進化点、変更点
今回の「Kindle Paperwhite」は様々な点で旧世代モデルから進化を果たしているため、移行を検討する方も多いかもしれない。主な変化は下記。- 6インチから6.8インチにディスプレイを大型化
- ディスプレイ周囲の額縁部分(ベゼル)を狭く
- フロントライトのLEDを5個から17個に増加
- 色調補正対応
- 充電端子がmicroUSB(Type-B)からUSB Type-Cに変更
- シグニチャーエディションではワイヤレス充電(Qi)対応
ディスプレイと狭額縁化
ディスプレイが旧世代の6インチから、新型では6.8インチと大型化された。「Kindle Oasis」の7インチにかなり近づくことになった。解像度は変化なく300ppiのままで、16階調グレースケールのE Inkディスプレイ(電子ペーパー、Amazon Paperwhiteディスプレイ)を採用している。<▲図:新型では6.8インチの電子ペーパーディスプレイを搭載する> |
ディスプレイの大型化に伴い、本来ならボディ全体もかなりのサイズアップとなりそうだが、ディスプレイ周囲の額縁部分(ベゼル)を狭くすることで、大型化をある程度抑えている。旧世代モデルが約167 x 111 x 8.18mm、新型が約174 x 125 x 8.1mm、重さは旧世代が182g(Wi-Fiモデル)もしくは191g(Wi-Fi + 4Gモデル)の所、新型は約205g。
<▲図:旧世代モデルとのサイズ比。上段が新型、下段が旧世代(※縮尺は正確ではありませんので目安に留め、数値でご確認下さい)> |
数値的には高さが約7mm、幅が約14mm大きくなっているので、やはり微妙に大きくはなっているので、旧世代のサイズがすでに読書の際に大きいと感じていた方の場合には、新型は持ちにくい可能性もある。しかし、大差ないレベルでもあるし、ディスプレイが大きくなった分、明らかに文字は見やすくなるはずなので、トータルでの読書体験の品質は向上するだろう。
また、見た目の面でもベゼルが狭いことで新型のKindle Paperwhiteは旧世代と比べて明らかにスタイリッシュなので、並べて比べてしまうと新型に食指が伸びるかもしれない。
フロントライトの強化、色調補正対応
旧型のフロントライトは5個だったが、新型では17個に増加された。それに伴い、明るさが最大で10%上がっている。しかも新型のフロントライトは色調の調節が可能となっているので、白よりも黄みがかった暖かみのある色調を好む方には嬉しい機能だと思う。白地、実際にはグレーがかった白地だが、それでも黒い文字とのコントラストは強いので、アンバー系の地の方が見やすいかもしれない。
<▲図:色調を好みに合わせて変更できる新型のフロントライトを搭載する> |
調節できるのは「明るさ」と「暖かさ」で、暖かさを下げると白に近づき、上げるとアンバー(黄色とオレンジの間のような色)に近づく。フロントライトの明るさ自体は、旧世代に対して最大10%ほど明るくできるという。
もちろん日中は屋内、屋外いずれにおいてもフロントライトをオフにした状態で全く問題ないと思う。
USB Type-C対応とバッテリー、充電について
充電端子が旧世代のmicroUSB(Type-B)からUSB Type-Cに変更となり、最大9Wでの充電が可能。9Wだと約2.5時間でフル充電できる。USB Type-Cの充電ケーブルは1本、本体パッケージに付属している。近年のスマートフォンやタブレット、PCはUSB Type-C端子が一般化してきているので、Kindle Paperwhiteも統一できるのは便利だろう。シグニチャーエディションではワイヤレス充電(Qi)対応
シグニチャーエディションでは前述したようにワイヤレス充電に対応する。規格は「Qi」。市販のQi対応ワイヤレス充電器でもいいし、Ankerが準備中の専用充電スタンドでも構わない。最大で10W出力のワイヤレス充電に対応していて、約3.5時間でフル充電できる。USBケーブルを使っての充電時間はベーシックモデルと同じ、約2.5時間だ。一見出力はワイヤレス充電の方が10Wと大きいが、実際には損失があるので、USBケーブルを使った有線での充電の方が速い。とはいえ、楽なのは明らかにワイヤレス充電だろう。<▲図:シグニチャーエディションではワイヤレス充電に対応するほか、フロントライトの明るさ自動調節機能も搭載する> |
なお、シグニチャーエディションはワイヤレス充電への対応によって重さがほんの僅かだけ増える。ベーシックモデルは約205gだが、シグニチャーエディションは約207gと、2gだけ重くなる。
Kindle Paperwhite キッズモデル
「Kindle Paperwhite キッズモデル」は、子ども向けの端末で、専用カバーが標準で付属する。デザインは3種類。<▲図:キッズモデルのカバーラインナップは3種類> |
さらに、サブスクリプションサービス「Amazon Kids+」(通常は月額980円、Amazonプライム会員の場合は月額480円)が1年間分付いてくる。Amazon Kids+では子ども向けの書籍が1,000冊以上ラインナップされていて、サブスクリプションに加入中は読み放題となっている。
「ペアレンタルダッシュボード」機能も搭載され、保護者が子どもの端末使用に関してある程度の見守りが可能となっている。どの本をいつどれくらいの時間読んだか、といった情報を知ることができる。
<▲図:キッズモデルにはペアレンタル機能も搭載する> |
もちろんベースとなっているハードウェアは新型Kindle Paperwhiteなので、子ども以外が使っても構わない。
2年間の限定保証が付帯する点も特徴だ。
下に掲載したのは新型「Kindle Paperwhite」の商品リンク。
なお、出荷日は新型Kindle Paperwhiteのベーシックモデルが10月27日、シグニチャーエディションが11月10日、Ankerの専用充電スタンドが12月1日、キッズモデルが10月27日の予定となっている。