<▲表:解約金及び解約金留保制度の廃止について> |
もはや定期契約プランの解約金は撤廃されるということで、長年ユーザーの間に染みついてきたと思う途中解約金が過去のものとなる。これに伴い、ドコモは現在提供中の2年定期契約プランについて、9月30日をもって新規受付を終了する。
そもそも定期契約プランを途中解約する際に必要とされてきた解約金は、2019年10月1日以降のプランに関しては、2年契約だろうと1,100円(税込、以下同)と安価だった。実際には総務省主導の動きで、その時期を境に各社が解約金を同程度に下げる、もしくは撤廃した。そのため、昨今のプランに関しては途中解約のコスト面でのハードルは2019年9月以前と比べて大きく下がっているのが現状だ。
しかし、2019年9月30日までの料金プランにおいては、1年契約の場合に3,300円、2年契約の場合には10,450円の解約金が設定されていた。
多くの方の記憶に強く残っているのは2年契約プランにおいて途中解約時に発生する10,450円(税抜きでは9,500円)ではないかと思う。
前述したように今では2年契約の定期プランでも途中解約時の解約金は1,100円と安価になっているものの、それすらも10月1日以降は廃止となる。さらに、2019年9月30日までの料金プランから2019年10月1日以降の料金プランに変更した際、旧プランの契約満了月までは変更前プランの解約金が留保されてきた制度も廃止となるので、旧プランからの移行時の懸念点も一つ減ることになる。
<▲図:解約金留保の廃止について> |
なお、解約金の設定が無くなり、定期契約プランの新規受付も終了するので、「ずっとドコモ割コース」契約者に対して定期契約プランの更新時に特典として提供されてきた「更新ありがとうポイント」の提供も10月1日をもって終了となる。
ただ、気軽に解約できる環境が整ってきた半面、長く継続利用することによるメリットも年々減ってきているため、良し悪しもあると感じる。もちろん高額の途中解約金は厄介だが、1,100円ほどであれば、基本的にドコモを継続利用する意思があるユーザーの場合は気にならない方が多いのではないだろうか。
とはいえ、料金プラン等、各サービスがシンプルな契約になった上で長期契約者向けの特典体系などが再構築されることがベストだと考えられるので、今回の解約金廃止が改善の一つだと言うことも確かだろう。
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