<▲図:サービス提供条件変更があるサービス名およびアプリ名一覧> |
まず、ドコモがAndroidの古いバージョンのOSを搭載する端末に対してのサービス提供を終了する理由は、セキュリティを確保できないためだ。
ドコモでは自社配信サービス/アプリの提供において、安全性を確保するために従来は「SHA-1」と呼ばれる方式の電子署名を利用してきたが、現在はより高いセキュリティを確保できる「SHA-2」方式への移行を進めている。この件に関しては2017年の時点で注意喚起のリリースを発表し、SHA-2に対応していないAndroid 4.2以下の機種、もしくは一部のAndroid 4.3~G型番以前機種でのサポート対象を変更している。
そして今夏、更にステップが進み、8月19日以降、前述のバージョンのOSを搭載する端末及び対象機種へのアプリ配信自体を順次終了し始めている。2022年3月末日までに順次配信終了となる予定だ。
配信終了アプリには「ドコモメール」「エリアメール」「災害用キット」「おサイフケータイ」などドコモのサービスにおける基幹アプリも含まれているため、実質的にはAndroid 4.3以前のOSのユーザーは機種変更せざるを得ないタイミングが来たと言える。
他にも、「iコンシェル」「iチャネル」「spモードメール」「dアニメストア」「dTV」「dヒッツ」「dマガジン」など、非常に多くのサービスのアプリが対象となっている。
なお、Android 4.2搭載で出荷されたスマートフォンは2013年冬・2014年春モデル辺りの製品になるが、この辺りの製品には比較的OSのメジャーバージョンアップデートが提供されているので、OSをAndroid 5.0以降にバージョンアップしている方も多いと思うし、機種によっては更に上のバージョンになっている。そのため、今回の対象機種は更に昔の製品ということになり、バッテリーの劣化などから現在も使用している方は少ないと考えられるものの、使われている場合には注意して欲しい。