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シャープが「AQUOS zero6」を発表!約146gの薄型軽量スタイリッシュボディに4倍速OLED搭載

シャープは28日、「AQUOS」シリーズのAndroidスマートフォン新製品2機種を発表した。一つはコストパフォーマンスに優れる「AQUOS sense」シリーズの新製品「AQUOS sense6」で、もう一つは本記事で紹介する「AQUOS zero6」だ。AQUOS zeroシリーズの最新ナンバリングモデルとして10月上旬以降に発売となる予定。

<▲図:「AQUOS zero6」は薄型軽量かつスタイリッシュなデザインも魅力>

AQUOSシリーズの通信キャリアでの取り扱いは各社で異なり、AQUOS sense6はNTTドコモ(以下、ドコモ)とau、AQUOS zero6はauとソフトバンクが取り扱う。

AQUOS sense6の場合は、通信キャリアによってeSIM対応の有無、カラーバリエーションに違いがあるが、AQUOS zero6はauとソフトバンク両社のモデルでeSIMに対応する。しかし、カラーバリエーションは異なり、au版は2色、ソフトバンク版は3色展開となる。また、通信方式/周波数帯の違いでもソフトバンク版では5Gのミリ波へ対応する一方、au版では非対応。

本記事ではAQUOS zero6について紹介するが、AQUOS sense6についてはこちらの記事を参照して欲しい。なお、両製品とも各社で予約受付が始まっているが、AQUOS zero6はauのみ予約受付開始済みで、ソフトバンクでは29日10時より受付開始となる予定。




AQUOS zero6について

AQUOS zero6の特徴

<▲図:「AQUOS zero6」のカラーバリエーション。左から順にブラック、ホワイト、パープル>

AQUOS zero6は、CPUとメモリで比較すると、「AQUOS R6」の「Qualcomm Snapdragon 888」、メモリ12GBに対して、「Qualcomm Snapdragon 750 5G」、メモリ8GBと、ちょうど一つ下のグレードに当たる。一方で、同日発表されたAQUOS sense6は、「Qualcomm Snapdragon 690 5G」、メモリ4GB(もしくは6GB)と、もう一段階下のグレード。

ハイエンドのAQUOS R6、ミドルエンドのAQUOS zero6、ローエンドのAQUOS sense6ということになるが、実際にはローエンドといってもAQUOS sense6のスペックでもゲーム以外の用途であれば多少パフォーマンス面で妥協したとしても十分問題なく使えるはずなので、AQUOS sense6はヒットするだろう。一方で、AQUOS senseシリーズより一つ上の快適性、高性能を求めつつもAQUOS R6ほどでなくても構わないという方にとってはAQUOS zero6は有力な選択肢となるはずで、実際、価格次第では最もバランスに優れた製品になるかもしれない。

<▲図:「AQUOS zero6」の側面>

Snapdragon 750 5Gとメモリ8GB、そして6.4インチで解像度が2,340 x 1,080ドットの有機ELディスプレイ、Android 11の組み合わせであれば、ほとんどの方が満足できるパフォーマンスを提供してくれるはず。しかも、ディスプレイは4倍速ディスプレイで、毎秒240回(240Hz。ただし、120フレーム分は黒画面。各フレーム間に黒画面が入る)の画面描画とタッチ検出を行うので、画面のスクロール時の残像も低減されてスムースに表示される他、SNSなどの閲覧も見やすいはずだ。また、ゲームにも適している。

それでいて、重さ約146gという軽さはとても魅力的だ。

ディスプレイサイズは6.4インチと決して小さくないにも関わらずの軽さなので素晴らしい。ボディサイズは約158 x 73 x 7.9mmと、ベゼル(額縁)部分も十分以上に細く仕上げられている。

しかし、軽量さとトレードオフの関係になりがちのバッテリー容量は若干妥協せざるを得ないようだ。4,010mAhと、最近の6インチ中盤サイズのスマホとしては容量が少な目なので、バッテリーの持ちは気になるところ。シャープは一応「大容量バッテリー」だと紹介しているが、AQUOS zero6では実使用時のバッテリーの持ちだけは懸念点となるかもしれない。この辺りは実機で確認したいところ。

カメラは、フラッグシップモデルであるAQUOS R6のカメラ画質技術を応用して開発された画質エンジン「ProPix3」を搭載し、ノイズ低減、エッジ強調処理によって輪郭などのディテールを自然に表現できるという。

背面のアウトカメラは3眼構成。

約4,800万画素のセンサーに、F値1.8、広角79度、焦点距離26mm(35mm換算)のレンズを搭載する標準カメラ、約800万画素のセンサーにF値2.4、超広角120度、焦点距離15mm相当のレンズを搭載する広角カメラ、約800万画素のセンサー、F値2.4、望遠45度、焦点距離53mmのレンズを搭載する望遠カメラで構成している。それぞれ電子式手ブレ補正を利用できる。

アウトカメラの構成は基本的にAQUOS sense6とほぼ同じだが、AQUOS zero6にはレーザーオートフォーカスが搭載されていて、暗所でも高速でのオートフォーカスができ、ブレを抑制することもできる。

一方のフロントカメラは約1,260万画素のシングルセンサーカメラで、レンズはF値2.3、広角78度、焦点距離27mm。

生体認証では画面内指紋認証の他、顔認証に対応する。AQUOS sense6もそうだが、AQUOS zero6でもディスプレイ内に指紋認証センサーが配置される形式となっている。

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetoothは5.1、防水/防塵対応、おサイフケータイ/NFC対応も特徴の一つ。OSはAndroid 11だ。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、パープルの3色。

au版とソフトバンク版の違い

AQUOS zero6のキャリア別の違いは冒頭で軽く触れたように、カラーバリエーションや通信方式だ。eSIMにはau版とソフトバンク版の両方が対応している。カラーはau版ではブラックとホワイトのみの取り扱いで、ソフトバンク版ではパープルを含めた3色を扱う。通信の対応周波数帯では、au版では5Gのミリ波には非対応だが、ソフトバンク版では対応する。

<au版の対応通信バンド/周波数帯>
  • 5G:n28、n77、n78
  • 4G LTE:Band1、3、8、18、42

<ソフトバンク版の対応通信バンド/周波数帯>
  • 5G:n3、n28、n77、n78、n257
  • 4G LTE:Band1、3、8、18、41、42

発売時期はauもソフトバンクも10月上旬以降の予定。


AQUOS zero6の基本スペック

AQUOS zero6の基本スペック表は下記の通り。

<▲図:「AQUOS zero6」の基本スペック表>


情報元、参考リンク
au Online Shop
ソフトバンクオンラインショップ
シャープ/プレスリリース
シャープ/AQUOS公式サイト

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