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WiMAX 2+の最大速度が2022年秋に440Mbpsから220Mbpsに半減。周波数帯の一部を5Gに切替。改めて内容を確認

KDDI、沖縄セルラーは5日、au 4G LTE、au 5G、WiMAX 2+に対応したホームルーター新製品「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」を6日に発売することを明らかにしたが、その発表の中で既存のWiMAX 2+ルーターのユーザーを対象にSpeed Wi-Fi HOME 5G L11への契約移行手数料を無料とする措置も明らかにしている。

<▲図:KDDI/沖縄セルラーによる発表内容の一部>

本記事では以前UQコミュニケーションズが発表した内容も含めて、2022年秋に行われる周波数切替に伴うWiMAX 2+の通信サービスの変化、そしてau、UQ WiMAXが実施する施策について確認しておきたい。

まず、現在のWiMAX 2+は下り最大440Mbpsの通信サービスとして提供中だが、2022年秋以降順次、下り最大220Mbpsに半減する。これは現在WiMAX 2+で利用している周波数帯の一部をau 5Gに切り替えるためだ。しかし、そうなるとau 5Gに非対応のWiMAX 2+ルーターを利用しているユーザーにとってはサービス品質が下がることになる。

<▲図:UQコミュニケーションズによる発表内容の一部>

そこでUQコミュニケーションズは現在WiMAX 2+ルーターを利用中の方を対象に、4G LTEによる安定した通信と今後エリアが拡大していく5Gを利用できる「WiMAX +5G」対応ルーターへの変更を促す施策を実施中だ。「WiMAX +5G」対応ルーターへの契約移行の際に必要となる手数料3,300円(税込、以下同)を無料化する。

冒頭で紹介したのはau側でも同種の施策が行われるという話だ。

すなわち、auでWiMAX 2+対応ルーターを購入して利用中の方が「WiMAX +5G」対応ルーターに変更する際の契約移行手数料3,300円が8月6日は無料になる。

ただし、auとUQコミュニケーションズ、どちらの場合においてもSpeed Wi-Fi HOME 5G L11の端末価格からの特別な割引などはないので、その点には注意が必要だ。auやUQコミュニケーションズに限らず、他の通信キャリアでも新世代の規格への移行に伴い旧世代の規格のサービス品質が下がる、もしくは終了する場合には、直前になればなるほど移行支援施策の内容が強化される傾向があるため、現状不満がないのであれば、来年の秋に近い時期まで待つのも一つの手だと思う。より魅力的なお得な施策が登場する可能性は十分に考えられる。

一方でSpeed Wi-Fi HOME 5G L11も十分長期利用が可能なスペックを持っているため、今変えておく、というのも悪くないと思う。

なお、auの場合、契約移行手数料が無料となる具体的な対象者は、下記の料金プランに加入している方となる。

  • モバイルルータープラン
  • ホームルータープラン
  • WiMAX 2+ フラット for DATA
  • WiMAX 2+ フラット for DATA EX
  • WiMAX 2+ フラット for HOME

また、UQコミュニケーションズからWiMAXのインフラを借り受けてサービスを展開しているMVNOについてはBIGLOBEが5Gサービスを2日から提供開始しているが、既存のWiMAX 2+ユーザーの移行対応は8月下旬以降としている。So-net WiMAXやGMO WiMAXではまだ5Gサービスが開始されていないので、移行に伴う施策云々の前段階だ。

いずれにしてもWiMAX 2+サービスには2022年秋に大きな変化が訪れるため、既存ユーザーはどこかのタイミングで機種変更/契約変更を考える必要が出てくると思うので、今後もWiMAX系サービスにおける移行関連施策の話題には注意した方が良いだろう。

情報元、参考リンク
UQコミュニケーションズ/プレスリリース
KDDI/プレスリリース
au Online Shop
UQ WiMAXオンラインショップ
BIGLOBE WiMAX +5Gページ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    この件は既報ですが、ご存じない方もいらっしゃると思いますので、WiMAXユーザーの方は公式サイトで詳しく確認されることをお勧めします。

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