<▲図:Ratta社が用意したミラーリング機能のイメージ図。矢印からは双方向での出力が可能に見えるが、実際にはSupernoteからブラウザへの一方向のみ> |
さて、そのSupernoteシリーズには時々アップデートが提供されますが、今回リリースされたアップデートは素晴らしいです。
<▲写真:筆者の「Supernote A5」> |
特にミラーリング機能が人によっては便利だと思います。私自身は最初は感動したものの、考えてみるとあまり使わないかもしれませんが、ビジネスや教育シーンでは便利だと思うので、重宝する方は大勢いらっしゃると思います。
アップデートは「設定」→「本機について」→「ソフトウェア更新」から手動で行うことができます。
今回のアップデート内容とミラーリング機能のレポートは下記の通りです。
2021年8月のアップデート内容
ミラーリング機能
Windows PCやMac、Android、iPhone、iPadなど何でも構いませんが、ウェブブラウザにSupernoteの画面をWi-Fi経由でミラーリング表示できる機能が新たに追加されました。ただし、現時点では「Supernote A5」と「Supernote A6 Agile」のみで、「Supernote A5X」と「Supernote A6X」には将来的なアップデートで追加される予定とされていますので、今しばらく待つ必要があるようです。パソコンやスマホなどにアプリをインストールしたり、何らかの設定を行うような必要はありません。とても手軽です。
アップデートを行った後、Supernoteの「設定」→「デバイス管理」画面内に「ミラーリング機能」という項目が追加されますので、オンにします。標準設定ではオフになっています。オンにすると、SupernoteのIPアドレスが表示されます。後はミラーリングしたい端末でWebブラウザを起動し、アドレスバーに「http://192.168.x.x/」のように入力します。「x.x」など実際のアドレスは各自のSupernoteによって異なりますので、画面に表示されたURLを入力して下さい。
<▲写真:「設定」→「デバイス管理」と進め、「ミラーリング機能」をオンにすれば、ブラウザからアクセスする際に必要なURLが表示される> |
すると、Webブラウザ内にその時点でのSupernoteの画面が表示されます。
<▲写真:Windows PCのChromeにミラーリングした画面例1> |
画面左にミラーリング機能のメニューが表示され、そこで全画面表示にしたり、縦横に画面を回転する操作ができます。しかし、ブラウザ側からページ送りなどSupernote自体の操作はできませんので、表示内容を変えたい場合はSupernoteで直接操作します。
<▲写真:ミラーリング画面は縦横回転させたり全画面表示することもできる> |
ミラーリングを終了したければブラウザを閉じるだけです。
Ratta Smart Technologyが配信したアップデートに関するリリースによれば、ミラーリング機能はリモート会議でプレゼンを行ったり、自宅で仕事をする際、リモートチャットの際などに便利ではないかとのことですが、例えばSupernoteをデジタルノートとして主に使っていて、手書きメモやノートを沢山保存している方でそれらをリモート会議で共有したい時などには確かに手軽で便利でしょうね。見せたいノート/メモをSupernoteで開いておき、リモート会議に使っているPCでブラウザを開き、指定アドレスを入力するだけで手軽に画面共有できますから。
他にも用途は色々と考えられます。
また、ミラーリングの利用頻度が高い方の場合はSupernoteのIPアドレスはWi-Fiルーターの設定で固定した方が便利かもしれませんね。
カレンダー
カレンダー機能が実装されました。ただ、この点については記憶があやふやで、個人的には前からカレンダーはあった気がしないでもないのですが、私は冒頭で書いたように使い方が今や完全に限定されてしまっていて、普段自分が使うメニューしか全く目に入っていませんでした。ですが、どうやら無かったようです。少なくとも今回のアップデートによるカレンダー機能では、Googleカレンダー、Outlookとの同期が可能とされています。<▲図:カレンダー機能のイメージ> |
ドキュメントナビゲーションの改善
「戻る」機能が導入されたので、リンクなどで一気にページを移動したような場合でも手軽に前に表示していた画面に戻れるようになりました。<▲図:「戻る」機能が導入された> |
eBookの対応フォーマット追加
「.cbz」「.fb2」「.xps」を新たにサポートしたようです。下はAmazon.co.jpでのSupernoteの商品リンクです。
情報元、参考リンク
<編集後記>
返信削除おそらく日本市場では後継機の「Supernote A5X」や「Supernote A6X」のユーザーの方が多いと思うので、Supernote A5向けのアップデート記事に需要があるのかどうか不透明でしたが、Supernoteの記事自体がWeb上に多い方ではないので、A5XやA6Xのユーザーにも多少なり参考になれば幸いです。ですが、いまだに思いますが、Supernoteのスタイラスによる手書きのクオリティは非常に優れていますね。