<▲図:au ICカードとeSIMの違い> |
eSIMは物理的なSIMカードを用いずにスマートフォン等のモバイル端末に内蔵されているデジタルのSIMのことで、プロファイルと呼ばれるデータをサーバーからダウンロード/設定して利用する。物理SIMカードのように発行/郵送/手渡し等が不要なので、家にいながらにしてオンラインで開通手続きを完了させられる点が魅力となっている。
そして昨今はeSIM対応のスマートフォンも市場に増え始めてきた。ただし、スマートフォン本体がeSIMに対応していても、通信キャリアがeSIMに対応していないことには利用できない。
今回、auでは26日から対応開始したが、同じくKDDI/沖縄セルラーが手掛けるサブブランド「UQ mobile」でも9月より対応するという。ただし、UQ mobileについては現時点では細かな対応内容までは発表されていない。
auでのeSIM対応の詳細は下記の通り。
auでのeSIM対応について
eSIM対応機種
現時点ではau発売のeSIM対応機種は少なく、Androidスマートフォンでは「Google Pixel 5」のみ。<▲図:「Pixel 5」> |
「iPhone」は「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」「iPhone 11」「iPhone 11 Pro Max」「iPhone 11 Pro」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro Max」「iPohone 12 Pro」、そして「iPhone SE(第2世代)」がeSIMに対応している。
今後はau発売機種以外も含めて動作検証を行い、確認が取れ次第、そのリストを順次公開していくとのことなので、eSIM対応のSIMフリースマートフォンを利用中の方は、しばらく待てば動作確認済み製品としてリストに登録されるかもしれない。
各種費用
eSIMを利用するにあたっての費用は条件次第ではかからない。オンライン手続きによってeSIMを発行/再発行/切替する場合の費用は無料。しかし、店頭手続きだと2,200円(税込)が発生する。また、同じ機種でSIMを切り替えるのではなく、機種変更の際にeSIMを選択する、という場合にはeSIM関連の費用は特に発生しないので、コストを意識せずにeSIMを選択できる。
しかし、それは回線種別の変更を伴わない場合のこと。4Gのまま、5Gのままなどだ。ところが、4Gから5Gに回線種別を変更し、その上でeSIMを利用する場合にはeSIM自体の発行手数料は無料だが、回線種別切替の手続き手数料が3,300円が掛かる点には注意して欲しい。ただし、この手数料は物理SIMカードの場合でも同額発生するので、今回新たに設定された手数料ではない。
<編集後記>
返信削除au、UQモバイルでもeSIM対応ということで、徐々にeSIM普及に向けた各社の動きが増えてきましたね。