<▲図:楽天モバイルによるお詫びの発表> |
楽天モバイルでは広島県府中市内のユーザーの端末に対して避難指示に伴う緊急速報メールを配信したものの、誤って東京都府中市のユーザーにも配信されたようだ。誤配信の具体的な原因は不明だが、何らかのシステム不具合ではないかと見られているとのこと。
一見人為的なミスを疑いそうになるが、基本的には気象庁、各自治体等が発した避難指示、緊急地震速報などは通信キャリアのシステムを介して迅速に対象エリア内のユーザーの端末に対して一斉配信される。担当者が手動で行うのであれば同名の市であれば間違える可能性はありそうだが、各自治体等が発した後は、基本的にシステムが自動的にユーザーの端末に対して配信するため、誤配信の余地はないはず。あるとすれば、前述したようにシステムの不具合であり、今回はその可能性が高そうだ。
なお、楽天モバイルの場合には先行3キャリアよりもやや複雑な通信サービスとなっている点も注意すべきかもしれない。
楽天モバイルの通信サービスは、自社インフラを使った楽天モバイル回線と、パートナーシップを結ぶKDDIのau回線網、2種類のインフラで提供されている。楽天モバイル回線の整備が済んでいないエリアでは基本的にau回線を使っている。緊急速報メールも2系統だ。楽天モバイル回線エリアでは自社インフラ/システムを介して配信するが、au回線エリアではau回線のローミングを介して配信している。
そして今回の誤配信は少なくともau側のシステム/ローミングの問題ではなく、楽天モバイル回線におけるものだったようだ。
<編集後記>
返信削除ありがちなトラブルというか、いかにもありそうなトラブルではありますが、緊急速報メールは間違いが起きてはならないサービスでもあるだけに、不具合を解消して欲しいところですね。