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世界最大のモバイル展示会「MWC」が復活して6月28日開幕。ドコモがオンライン出展概要を発表

例年2月にスペイン・バルセロナで開催されてきた世界最大規模のモバイル関連展示会「Mobile World Congress」(略称「MWC」)は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止を決定。それから約1年が経った今年3月、主催のGSM Association(GSMA)は2021年のイベント「MWC Barcelona 2021」をリアルとオンラインのハイブリッドの形で6月28日から7月1日の会期で開催することを明らかにしていた。

<▲図:MWC 2021でのドコモの>展示内容イメージ(※オンライン出展)

そのMWC Barcelona 2021にNTTドコモ(以下、ドコモ)もオンライン出展を行う予定で、その公開URLなどの概要が21日に明らかにされた。

まず、今回出展するドコモの内容については登録等不要で誰でも閲覧できる。関心がある方は気軽にWebブラウザで該当のURLにアクセスするだけでいい。

ドコモはオンライン展示について下記の通り、日本語と英語でページを用意している。


上記ページの公開期間は2021年6月28日(月)10時から7月18日(日)23時59分(日本時間)の予定。しかし、公開期間終了後も、アーカイブがこちらのページに残されるとのことで、少なくともしばらくの間は閲覧できる環境が提供されるようだ。ただし、アーカイブは英語版のみとなる模様。また、本記事執筆時点ではアクセスしても展示内容は表示されない。

ドコモは今回のMWCへの出展について「LIVELY INNOVATIONS」というコンセプトを掲げている。

これは「通信の力で、場所や距離の制約をはずし、新しい価値や活力・歓びをお客さまひとりひとりに提供するために生きたイノベーションをお届けするという想いを込めて」とされている。

上記リンク先のオンライン展示ページでは、5Gが実現する新体感サービスやグローバルでのビジネス展開、6Gに向けた取り組みなどが紹介される。

具体的な展示概要は下記の通りだ。

ドコモのMWC 2021での展示概要


5G×BodySharingを活用した遠隔カヤックシステム

5GとBodySharing技術により、遠隔地のカヤック操縦を“体感”できる遠隔観光体験システムを紹介。

ABAL®システム

「複数人が同時接続可能な多階層VR空間」「2Dビデオによる外部との通話機能」を活用したVRソリューションを紹介。

5Gクロスボーダー基盤を活用した遠隔作業支援

セキュアで安定した通信を実現する、5Gクロスボーダー基盤を活用した国際遠隔作業の支援の取り組みを紹介。

5GオープンRANの海外展開

海外通信キャリアの要望に応じて、最適な無線アクセスネットワークをパッケージ化して提供する取り組みを紹介。

ローカル5Gとソリューションのグローバル展開(5GEC)

海外に拠点を持つ企業向けに、ローカル5Gとソリューションをセットに提供するドコモの取り組みを紹介。

5G evolution & 6Gに向けて

6G実現に向けた取り組みとして、通信の安定性の向上や超高速通信エリアのカバレッジ拡大(カバレッジホール対策&超カバレッジ拡張)の主要技術である「つまむアンテナ」、「メタサーフェスレンズ」や「HAPS」を紹介します。

MWCはスペインで開催されるイベントなので、元々日本からは業界関係者であっても距離やコスト、時間の面から参加にはハードルがあったと思うが、オンライン開催であればそれらのハードルは一気に下がるので、カンファレンスも含めて今年のイベントはチェックしやすいはずだ。

情報元、参考リンク
MWC Barcelona 2021公式サイト
NTTドコモ/プレスリリース
ドコモ MWC 2021オンライン展示ページ(日本語版)

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    本来はリアルイベントにはリアルイベントの良さがありますが、オンラインイベントにも距離の制限を受けないという大きな利点があるので、今年のMWCの情報には触れやすいのではないかと思います。例年と開催時期も違えば、コロナ禍という大きな違いがありますが、どのような展示やカンファレンスが行われるのか要チェックですね!

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