<▲図:日本Androidの会 理事長を務める嶋氏> |
ABCは本来、展示会と講演会から構成される一大イベントで、開発者、業界関係者、そしてAndroidユーザーにとって毎年2回のAndroidの祭典として親しまれてきた。ところが、昨年より全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受け、昨年春以降のABCはオンライン開催、もしくは一部リアルのハイブリッド開催へとイベント形式を変更。今回もオンラインのみでの開催を余儀なくされた。
ABCはビジネス向けの展示会ほどの堅さがなく、学園祭に近い手作り感ある雰囲気が大きな魅力のイベントで、近年は多種多様なワークショップも開催され、親子連れの来場者も増え、アットホームな雰囲気が強くなってきていた。それでいてカンファレンスでは技術的なテーマなど関係者の関心を集めるセッションが数多く用意されるなど、バランスの取れた構成で開催されてきた。
ところが肝心要の展示会をリアル開催できなくなっており、現在はABCの半身が失われた辛い時期に当たる。
とはいえ、それでもオンライン開催でカンファレンスは行われ、実際にABCは継続開催されているので、それだけでも感謝したいところ。
今回のABC 2021 Springのカンファレンスは2019年までのABCと比べるとテーマ/セッションの種類も少ないが、何か惹かれる内容があるかもしれないのでチェックして見て欲しい。YouTubeのコメント欄に細かな目次が投稿されているので、それを使って視聴したいセッションに手軽にスキップできる。
一日でも早く新型コロナウイルスの脅威が去り、普通にイベントが開催される日常が戻って欲しいと心の底から思う。
<編集後記>
返信削除半年に一度の楽しみでもあったので、今回もオンライン開催で残念ですが、記事にも書いたように、ひとまず継続開催されていること自体に感謝したいです。そしてできるだけ早く、普通の日常が戻り、普通にリアル開催できるようになってほしいですね。