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35x38mmで45W出力のUSB急速充電器「Anker Nano II 45W」発売!次世代半導体「GaN II」搭載。30W、65Wモデルも登場予定

USB充電器、モバイルバッテリーなどモバイル機器用の各種周辺機器、さらに各種家電、音響機器など幅広く手掛けるAnkerグループの日本法人であるアンカー・ジャパンは25日、Anker独自技術である次世代半導体素材「Anker GaN II」を発表すると共に、Anker GaN IIによって従来モデルより更なる小型化を実現したUSB急速充電器「Anker Nano II 45W」を同日17時に発売した。

<▲図:「Anker Nano II 45W」>

Amazon.co.jp、Anker Japan公式サイト、楽天市場、一部の家電量販店等で販売される。Amazon.co.jpでは3,390円(税込、以下同)での販売で、本記事執筆時点では「在庫あり」となっている。

Amazon/Anker Nano II 45W製品ページ

GaN(窒化ガリウム)はAnkerのUSB充電器の小型化に大きく寄与した次世代半導体素材だが、今回新たに搭載するAnker GaN IIは同社が独自開発した第二世代の半導体素材技術。第一世代の時点で従来のシリコンと比べて、大きな電力を効率的に供給できることからひと昔前の充電器よりも小型軽量化できていたが、Anker GaN IIは更に進化し、より小さな急速充電器の開発を可能とした。

米Power Integrations社が提供する最新の電源IC「InnoSwitch 4」や「InnoSwitch 3-Pro」を採用し、スイッチング周波数を高めて電子部品の省サイズ化を行った。そして高周波化に伴って発生する熱やEMI(ノイズ)を内部基板部品の立体配置と回路構造の最適化によって抑えることに成功。結果、厳しい安全基準を満たしつつ、高出力の急速充電器を小型化できた。

その第一弾製品がAnker Nano II 45Wで、名前の通り最大45W出力の充電器だ。

一般的な45W出力充電器と比べて約35%の小型化を実現したとされ、実際のサイズは約35 x 38 x 41mm、重さ約68gだ。

<▲図:超小型化されたことで、荷物全体のコンパクト化にも寄与>

USB-PD対応で最大45W出力が可能なので、機種にもよるがノートPC、タブレット等の充電/給電もできる。スマートフォンの充電よりも、ノートPCやタブレットユーザーにこそ、より重用されるかもしれない。一般的な多くのモバイルPCに同梱されているメーカー純正の45W、65W程度のACアダプタは、Anker Nano II 45Wよりも大きく重いので、普段アダプタまで持ち歩いている方は軽量化を図りたいという希望を誰しもが抱いていると思う。

Anker Nano II 45Wでは、具体的には下記出力に対応している。

  • 5.0V=3.0A / 9.0V=3.0A / 15.0V=3.0A / 20.0V=2.25A (最大45W)
  • PPS出力:3.3V-16.0V=3.0A / 3.3V-21.0V=2.25A (最大45W)

公式に対応機種と謳われているノートPCは、MacBook Air (M1、2020) / Pro (13インチ、M1、2020) 、Dell XPS 13 / 15、Lenovo ThinkPad E490 / X390 / X1、HP Spectre Folio / EliteBook x360、NEC LAVIE VEGA 他、とされているが、これを見る限り、USB-PDでの充電に対応していて、45Wの既存のアダプタで給電/充電できている機種の多くで問題なく使用できそうだ。

<▲図:スマホ、タブレット、PCと、様々な機器に対応>

当然、スマートフォン、タブレットの充電もできる。

<▲図:45Wまでの出力が不要なスマホだとしても端末に対応した出力での急速充電が可能>

今夏には第二弾以降の製品として30W、65Wモデルの登場も予定されている。スマートフォンやタブレットユーザーには30Wモデル、65W出力が必要なノートPCを使っている方には65Wモデルが最適だろう。

なお、メーカー純正アダプタが65W以上のノートPCでも、45W等、出力の低いアダプタでも充電/給電可能な機種もあるので、Anker Nano II 45Wでも問題ないかもしれないが、この点については仮に使えなくとも自己責任となるので注意して欲しい。65W以上のPCを使っている方がAnker Nano II 45Wを購入したい場合、口コミを待つ方が無難だと思う。もしくは前述した65Wモデルの登場を待つべきだろう。

ちなみに筆者はWindowsノートPCでは「Surface Pro」と「Lenovo IdePad S540-13」を主に使っていて、IdeaPadの純正アダプタは65Wだが、HP純正の45Wアダプタでも動くしAnkerの45W+15Wのアダプタでも問題ない上、より出力の低いアダプタやモバイルバッテリーでも充電はできているので、Anker Nano II 45Wでも問題ないのではないかと思い、注文してしまった。とはいえ、前述したように、公式に対応機種にリストアップされていない機器での利用については注意して欲しい。

また、45W出力であれば近年の大抵のUSBケーブルは3A対応品が多いので問題ないと思うが、数年前に購入したUSBケーブルなどで対応規格が不明の場合には注意が必要だ。特にUSB-PDによる高出力での急速充電には充電器(アダプタ)だけでなくUSBケーブルも基準を満たした製品が必須なので、今後65Wモデルの購入や、さらに将来100W対応モデルなどがリリースされるような場合には、ケーブルも揃える必要が出てくる点に注意して欲しい。

下に掲載したのはAmazon.co.jpでの商品リンク。


情報元、参考リンク
Amazon/Anker Nano II 45W製品ページ
Anker/プレスリリース

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    記事にも書きましたが、ノートPC、2in1タブレット、普通のタブレットで45W充電器で使用中の給電/充電ができるかは機種によると思います。そのため本当に自己責任でお願いします。IdeaPad S540-13は何でもイケるのでは?という感じですが、Surface Proも45W+15W出力のAnker PowerPort AtomIIIやHP純正45WアダプタにUSB-C to Surfaceコネクタ変換アダプタで充電できているので、Anker Nano II 45Wでも大丈夫なのでは?と期待して注文しました。対応機種のリストにもあるようにHP、DELL、Lenovo(NEC含む)のUSB-PD充電機種はハイパワーのモデルでもない限りイケそうな気がしますが、分かりません。でも、これだけ小さくなると携帯性に優れ、本当に助かりますね。

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