<▲図:「Xperia 1 III」。左から順にフロストブラック、フロストグレー、フロストパープル> |
この内「Xperia 1 III」はNTTドコモ(以下、ドコモ)、auとソフトバンクが取扱い、「Xperia 10 III」はドコモとauが販売することを明かしている。一方、Xperia 5 IIIは現時点では3キャリアからの発表はない。しかし、今後続報があるかもしれないし、SIMフリースマートフォンとして展開される可能性も十分に考えれるので今しばらく待ちたい。
型番は「Xperia 1 III」のドコモ版が「SO-51B」、au版が「SOG03」、「Xperia 10 III」のドコモ版は「SO-52B」、au版は「SOG04」で、発売時期はいずれも6月中旬以降の予定。
キャンペーンについては現時点ではauのみ判明していて、「Xperia 1 III」を対象期間中に予約した上で購入し、応募すると5,000円相当のキャッシュバックが「au PAY」で受けられる。
Xperia 1 III
Xperia 1 IIIの概要
「Xperia 1」シリーズの最新機種であり、ハイスペックかつ超高性能カメラ、そしてオーディオ・ビジュアル面でも高性能と、望みうる最高仕様といっていいスマートフォンに仕上がっている。近年のXperiaシリーズの共通仕様となっている21:9のアスペクト比のディスプレイは継続。しかし、6.5インチのシネマワイドディスプレイは今回、リフレッシュレート120Hz対応の4K HDR有機ELとなっており、高精細で残像が少ない滑らかな表示性能を誇る。オーディオについては音質を維持したまま「Xperia 1 II」と比べて音圧を約40%向上したフルステージステレオスピーカーを搭載する。
<▲図:背面カメラの構成(焦点距離、レンズのF値、センサーの有効画素数)> |
背面カメラには、焦点距離が16mm(35mm換算、以下同)でF2.2の超広角レンズ、24mmでF1.7の広角レンズ、そしてAF(オートフォーカス)性能が非常に優れた可変式望遠レンズ搭載するマルチカメラとなっている。可変式望遠レンズは、1つのレンズで70mm(F2.3)と105mm(F2.8)の2つの焦点距離を備えている。
<▲図:可変式望遠レンズの内部構造のイメージ1> |
オートフォーカス性能に関しては、デュアルフォトダイオードセンサーを搭載して全てのレンズにおいて高速かつ高精度で高い追従性能を持つコンティニュアスAFを利用できる。
もちろん背面カメラの全てが「ZEISS」(ツァイス)レンズで、T*(ティースター)コーティングが施されている。
<▲図:「ZEISS」レンズを採用> |
また、実用上非常に魅力的なのが長寿命バッテリーだ。容量4,500mAhのバッテリーは最短30分で約50%の充電が可能な急速充電を利用できるほか、Xperia独自の充電最適化技術によって、3年使っても20%程度の劣化(残量80%)という長寿命化を実現している。
カメラ
3D iToFセンサーも含めて4眼構成のマルチカメラだが、最大の特徴は初めて搭載される可変式望遠レンズ。前述したように1つのレンズで焦点距離70mmと105mmを備える。<▲図:可変式望遠レンズの内部構造のイメージ2> |
しかも、105mmの望遠レンズ側においても動く被写体を捉え続けられるコンティニュアスAFを利用できる。フォーカスを合わせたい被写体の部分をタッチするだけで自動追尾し、自動でフォーカスを合わせ続けられるので、動く被写体を遠くからでも撮影しやすい。もちろんコンティニュアスAFは他のレンズでも使えるので、どのような距離からでも手軽に撮影できるのは魅力的だろう。
以前から「Xperia 1」シリーズのカメラ性能は非常に優れていて、もはや上位グレードのコンパクトデジタルカメラですら不要になりつつ感じるが、今回のXperia 1 IIIは、それをさらに前進させた格好だ。
ソフトウェア面でも変化があり、「Xperia 1 II」では搭載されていた標準カメラアプリは廃止され、本格的カメラアプリ「Photography Pro」に一本化された。その上で、「Photography Pro」に「ベーシックモード」が搭載され、手軽にパッと撮りたい方のニーズに応える。
また、シャッターボタン(カメラボタン)にはエンボス加工が施され、今までよりも押しやすそうだ。
<▲図:シャッターボタン> |
ディスプレイ
21:9というシネマワイド比率のディスプレイは近年の「Xperia」ではお馴染みだが、今回の「Xperia 1 III」では、120Hzのリフレッシュレートに対応した4K HDRの有機ELで、これは世界初だという。また、SDRコンテンツをHDR相当の画質にアップグレードする「HDRリマスター」機能も搭載する。<▲図:ディスプレイのイメージ> |
オーディオ
オーディオ性能も「Xperia」の魅力の一つだが、フロント側左右均等に配置されたフルステージステレオスピーカーは、最大音圧が「Xperia 1 II」と比べて約40%向上しているので、スピーカーで動画視聴したり、音楽を楽しむ際にはより迫力を感じられそうだ。しかも音質低下を抑えてのボリュームアップとのこと。<▲図:フルステージステレオスピーカーのイメージ> |
また、音楽を楽しむ際にはAI技術を用いた「DSEE Ultimate」も効果を発揮しそうだ。非ハイレゾ音源のデータでもハイレゾ相当の高音質に変換し、圧縮によって失われた高音域や微細な音を高精度に再現する。元々「DSEE」ではそれを可能としてきたが、「DSEE Ultimate」では、CD音質相当の音源をアップスケールする性能が向上したという。
ゲーム対応
前述したリフレッシュレート120Hz対応のディスプレイと、ゲームに向けてチューニングされた240Hzの残像低減技術によって、ゲームをクッキリと滑らかに映し出すことができるという。タッチ検出レートも240Hzなので操作も高速で正確に読み取り、プレイヤーが意図した操作をしやすい。ゲーム体験をサポートする「ゲームエンハンサー」機能を搭載する。この機能では、充電しながらのプレイ時でも端末の高温化によるパフォーマンスの低下やバッテリーの劣化を抑えることができる。さらにゲーム内の暗い部分を明るく表示できる「L-γレイザー」機能を使えば、隠れている敵や障害物など、通常は見にくいオブジェクトについても見つけやすくなるという。帯域ごとに音量調整ができる「オーディオイコライザー」を使えば、敵の足音など環境音や音楽、銃声などに紛れて聞き取りにくい音を際立たせることもでき、音によってより効果的な戦い方ができるようになる可能性もある。
さらにボイスチャットマイクの最適化によってボイスチャット時のノイズを除去して、クリアな声を届けることもできるという。
基本スペック
基本スペックは下記の通りだ。- OS:Android 11
- CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
- メモリ:12GB
- ストレージ:256GB
- 外部ストレージ:microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB)
- ディスプレイ:6.5インチ、4K解像度(3,840 x 1,644ドット)、HDR対応、120Hz対応
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
- Bluetooth:5.2
- 防水/防塵:対応。防水はIPX5/8相当、防塵はIP6X相当
- おサイフケータイ:対応
- 生体認証:指紋認証対応
- 3.5mmオーディオ端子:4極ヘッドセット対応
- ワンセグ/フルセグ:非対応
- FMラジオ:対応
- ワイヤレス充電:対応
- バッテリー容量:4,500mAh
- 背面カメラ・構成カメラ1:16mm(超広角)、有効画素数約1220万画素/F値2.2
- 背面カメラ・構成カメラ2:24mm(広角):有効画素数約1220万画素/F値1.7
- 背面カメラ・構成カメラ3:70mm・105mm(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.3・2.8
- 背面カメラ・構成カメラ4:3D iToFセンサー
- 前面カメラ:3D 有効画素数約800万画素/F値2.0
- サイズ:約71mm×約165mm×約8.2mm
- 重さ:約188g
- カラー:フロストブラック、フロストパープル、フロストグレー(※au、ソフトバンクはフロストグレーの取扱いは発表していない)
最終的に具体的な発売日や価格は通信キャリアから発表されるはずなので、今しばらく待ちたい。
<編集後記>
返信削除Xperia 1 III 、Xperia 5 III 、Xperia 10 IIIが発表されましたね!Xperia 5 IIIだけは今のところ日本市場での販売予定・チャネルが分かりませんが、続報を楽しみに待ちたいですね!