Galaxy 5G Mobile Wi-Fiは、UQコミュニケーションズがWiMAXサービスにおいて取り扱うモバイルWi-Fルーターとしては初のサムスン電子製端末となり、端末名も従来の「Speed Wi-Fi NEXT」シリーズと全く異なる。
それでは早速、端末の概要を見ていきたい。モバイルWi-Fiルーターなので、まずは通信性能からだ。
前述したようにWiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gに対応し、5Gは「sub6」(読み:サブシックス)のみに対応し、「ミリ波」には非対応。sub6は6GHz未満の周波数帯で、ミリ波は28GHz以上の高周波数帯。Galaxy 5G Mobile Wi-Fiでは、下り(ダウンロード側)で最大2.2Gbps、上り(アップロード側)で最大183Mbpsでの通信ができる。
Wi-Fi(無線LAN)はIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)準拠で、Wi-Fi6には対応していない。最新ルーターなのでWi-Fi6対応も期待されたが、そうではないので、その点には注意が必要だ。一方、他のルーターにはない特徴として、スマートフォンクラスの大型ディスプレイを搭載している点が挙げられる。
<▲図:画面が大きいことから表示できる情報量も多く見やすい。また、背面スタンドを使って卓上ディスプレイとしても活用できる> |
約5.3インチと、非常に大きな画面なので、データ使用量、電波強度などをとても分かりやすく表示できる。さらに、家で使うときに時計・カレンダー表示ディスプレイとしても使えるようになっていて、背面には折り畳み収納可能なスタンドも搭載されている。充電中には画面の常時表示も可能なので、デスクや棚、テーブルなどの上において、充電しながら時計・カレンダーを表示しておく、というのは便利かもしれない。
<▲図:背面スタンドは収納可能> |
<▲図:背面スタンドを開いた状態> |
端末のボディサイズは約147 x 76 x 10.9mmで、重さは約203g。モバイルWi-Fiルーターとしては比較的重い方だが、その分、5,000mAhと大容量のバッテリーを搭載する。ディスプレイが大きいこともあるし、5Gの通信における消費電力も考慮すると、5,000mAhクラスの容量は必須であり、安心だ。
ただし、実際の連続通信時間は現時点では「測定中」とされており、不明だ。連続待受時間は約790時間とされている。
SIMカードは「au Nano IC Card 04 LE U」。
<▲図:側面の端子、ボタン類はシンプル> |
なお、WiMAX製品としては初のau 5G対応ルーターとなり、本製品に関しては新料金プラン「ギガ放題プラス」が用意されている。このプランは「WiMAX +5Gはじめる割」(25ヶ月間、毎月550円引き)を適用すると、月額4,268円となる。この料金内で、au 4G LTE、au 5Gの通信も利用できるし、月間データ量の上限設定もない。
ただし、直近3日間で合計15GB以上の通信を行った場合にはネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかり、概ね1Mbpsとなる。
また、「プラスエリアモード」(月額1,100円)を利用すると、auの800MHz帯での通信も可能になるが、月間データ量上限が15GBになるので注意が必要だ。逆に、繋がりにくい場所ならプラスエリアモードは役立つはず。
料金プランなどの詳細はこちらの記事を参照して欲しい。
なお、おそらく「GMOとくとくBB」や「BIGLOBE WiMAX」「So-net WiMAX」なども取り扱うと思うが、通常、それらMVNO各社(他社(ここではWiMAX 2+やau網)のインフラを借り受けてサービスを提供)はUQコミュニケーションズの料金プランに準じたプランを用意するので、プラスエリアモード、月間データ量上限、速度制限などの条件も基本的に準じることになるはず。ただし、月間の料金に関してはキャンペーンなどによって各社で異なると思うので、購入の際は各社を比較検討することを勧めたい。
MVNO各社の情報は今後数日中に出てくるものと予想される。下にいくつかの事業者のWiMAXキャンペーンページへの画像リンクを掲載しておく(※Galaxy 5G Mobile Wi-Fiがいつ各社で取扱い開始になるかは現時点では分からない)。
情報元、参考リンク
<編集後記>
返信削除個人的にはモバイルWi-Fiルーターにはディスプレイなんて要らないっていうくらい、最低限のステータス表示とモード切替や各種設定に必要なサイズでいいと思いますが、大きなディスプレイを搭載した写真を見ると、不思議なもので先進的に見えてしまい、これはこれで良いかもしれないと感じ始めてきました。ですが、ともかく連続通信時間が気になりますね。