昨年の「APPS JAPAN 2020」では新型コロナウイルスの脅威が本格化し始めた時期だったこともあり、オンライン専用イベントに変更。しかし、今年はオンラインに加えて2年ぶりの「リアルイベント」も開催する。いわゆるハイブリッド形式だ。
会場は千葉県の幕張メッセ。
もちろん、自治体、会場、業界団体が定めるガイドラインに基づいた安心・安全対策に加え、密対策や非接触対応などにおいてはテクノロジーも活かした対策を行うという。幕張メッセでのリアルイベントでは展示会、セミナー、貴重講演が行われ、並行してオンライン配信も行う。
今回、4月14日から16日までのリアル&オンライン開催イベントを「フェーズ01」と題し、4月19日(月)から4月23日(金)までの間には「フェーズ 02」と名付けたオンライン専用の追加イベントも実施する。「フェーズ 02」では専用の新規コンテンツのほか、「フェーズ 01」で見逃した方に向けたアーカイブ配信も行われる。
さらに、同時開催イベント「Interop Tokyo 2021」におけるテクニカルセミナーが「フェーズ 03」として用意されている。「フェーズ 03」では、より技術的な側面の強いテーマのカンファレンスが6月9日(水)から23日(水)までの間、オンライン開催される。
3段階の「フェーズ」によって2ヶ月以上に渡る展開が最大の特徴と言えるだろう。
また、オンライン配信コンテンツには、場所・距離が制限されないというメリットもある。リアルのみでは遠方にお住まいの方は参加しにくいと思うが、オンラインなら距離の制限はない。それだけに今まで「APPS JAPAN」に参加できなかった方も、今年のハイブリッド型のイベントなら参加できるかもしれない。
では、そもそも「APPS JAPAN」とは、どのようなイベントなのだろうか?
GAPSISの読者の多くの方は「アプリ展示会」と聞くと、コンシューマー向けのアプリをイメージするかもしれない。ゲーム、SNS、グルメやショッピングなど、我々一般消費者が日常的に利用するスマートフォン向けのアプリだ。「APPS JAPAN」では、そのようなBtoCのアプリも展示されるが、中心はBtoBのアプリやサービスだ。企業、自治体などにおいてスマートフォン関連のサービスに携わる方、メーカーやアプリ開発者、クリエイターなどに向けた製品、アプリ、サービスが主に展示、紹介される。
そして、前述した「Interop Tokyo」だけでなく「デジタルサイネージ ジャパン 2021」「ロケーションビジネス ジャパン 2021」も同時開催され、相互に関連する技術やアプリもあり、見所は多岐に渡る。
また、「基調講演」では、楽天の代表取締役会長兼社長を務める三木谷浩史氏が「楽天モバイルが実現するグローバルイノベーション:携帯業界の新常識を創る」と題した講演を行う予定だし、総務省の五十嵐大和氏、富士通の後藤知範氏など、5Gに関するテーマでセッションを行う方もいるなど、モバイル業界から関心を集めるセッションも複数用意されている。
公式サイトでは出展企業、製品/サービス、そして講演スケジュールが公開れているので、関心がある方はチェックしてみよう。GAPSISは「APPS JAPAN」のメディアスポンサーを務めており、今後も各種情報をお伝えする予定なので、それらもぜひ参照して欲しい。
なお、リアルイベントへ参加する際には、事前に新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに目を通して欲しい。今回のイベントは、リアルイベントを軸としつつもオンラインも積極活用したハイブリッド形式なので、事前に情報を確認しておき、オンラインコンテンツを有効活用することも重要だろう。
APPS JAPAN 2021 開催概要
フェーズ01
- 会期:2021年4月14日(水)~16日(金)
- 形式:幕張メッセにおけるリアル開催&オンライン配信
- 参加費用:5,000円(※事前登録により無料)
- 展示会場:国際展示場ホール3~6
- 展示会場内セミナー:国際展示場ホール3~6
- 基調講演:国際会議場
フェーズ02
- 会期:2021年4月19日(月)~23日(金)
- 形式:オンライン開催
- 参加費用:無料(※一部事前登録制)
フェーズ03
- 会期:2021年6月9日(水)~23日(水)
- 形式:オンライン開催
- 参加費用:有料(※事前登録制)
公式サイトから事前登録の手続きを行う際、セミナーの参加申込も行うようになっているのだが、その時点ではまだ講演の参加予定を決めていない方もいると思う。登録手続き後に「マイページ」からセミナー参加の追加や変更ができるので、ひとまず登録手続き自体を進め、完了させて問題ない。その後、セミナーのスケジュール・概要を確認してから改めて追加・変更すればいい。
情報元、参考リンク
<編集後記>
返信削除元々「Interop Tokyo」の併催イベントとしてスタートした「APPS JAPAN」ですが、今年も「デジタルサイネージ ジャパン」などと一緒に開催されます。急遽オンライン開催に切り替わった昨年と違い、今年は最初からリアル&オンラインのハイブリッド型の開催になるとのことで、おそらく時間をかけて準備されているものと思います。セミナー等はオンラインでも十分だと思いますし、遠方の方などで以前は参加できていなかった方にとっては、逆にオンラインで参加しやすくなる、という部分もあると思います。