昨年12月以降、通信各社が続々と新料金プランを発表しており、今回はnuroモバイルの番だが、バリュープラスは格安SIM/スマホ市場全体で見ても最安級のプランであり、非常に大きな注目を集めそうだ。
プラン構成は月々のデータ通信量で大きく3種類に分かれ、それぞれに音声通話対応プランとデータ通信+SMS、データ通信専用プランが用意される、という形。さらに、nuroモバイルの場合には、回線インフラは3種類から選べる。NTTドコモ(以下、ドコモ)、au、ソフトバンクで、どれを選んでも料金は同じだ。3キャリアに対応しているので、各キャリアから気軽に乗り換えられる。
具体的なプランは月間データ通信量が3GBの「VSプラン」、5GBの「VMプラン」、8GBの「VLプラン」だ。
料金は下記の通り(税込み)。なお、「音声通話、データ通信、SMS」と「データ通信+SMS」のプランは同額なので、後者は割愛した。
■VSプラン
・音声通話、データ通信、SMS:792円
・データ専用:627円
・月間データ量:3GB
・3カ月ごとのデータ量進呈:なし
■VMプラン
・音声通話、データ通信、SMS:990円
・データ専用:825円
・月間データ量:5GB
・3カ月ごとのデータ量進呈:3GB
■VLプラン
・音声通話、データ通信、SMS:1,485円
・データ専用:1,320円
・月間データ量:8GB
・3カ月ごとのデータ量進呈:6GB
上に「3カ月ごとのデータ量進呈」と書いたが、実はVMプランとVLプランには3カ月ごとにデータ量がプレゼントされるという特典「Gigaプラス」がある。Gigaプラスで進呈されたデータ量は翌々月まで利用できる。また、そもそも各プラン毎に定められたデータ量自体、翌月への繰り越しが可能だ。
そして注目すべき点として、3日間通信制限が撤廃されていることが挙げられる。加えて、解約金も0円だし、MNP転出手数料も0円だ。
3日間通信制限を撤廃できた理由は、バリュープラスの基本的特徴にある。nuroモバイルの今回の新プランは最安級だが、実は月間データ量が20GBや、それ以上の大容量プランの定めはない。小容量、中容量にターゲットを絞ったプラン構成となっている。そのため、根本的に超大容量通信は想定されていないし、されることもない、もしくはされたとしても一時的なものとなる。それもあって3日間通信制限自体を撤廃できたようだ。
一方で、万一極めて大きな通信が行われた場合には通信速度が制限されることはあるという。とはいえ、それは基本的にどの通信サービスでも共通している。
国内音声通話については特に特典は用意されていないので従量課金だが、利用頻度の高い方向けのオプションは用意されている。1回あたり10分までの国内音声通話をかけ放題の「10分かけ放題」が月額968円で利用できる。
また、同社は新プラン提供開始に向けた先行予約キャンペーンも開始した。
事務手数料3,300円とSIMカード準備料440円相当分となる3,740円のキャッシュバックが、3月29日までに先行予約した上で、実際に4月1日から30日までの間に申し込んだ方に行われる。新規もしくは他社からの乗り換え(MNP)、そしてキャッシュバックの受け取りタイミング(利用開始月を除く3カ月目)まで継続利用することが条件となっている。
nuroモバイルは、相当攻めた新プランを用意してきたので、今後の他社の動向も気になるところだ。現時点ではIIJmioとnuroモバイルが最安争いをリードしている形といっていいだろう(IIJmioのプランはこちらの記事を参照)。一方で、1GB未満に限って言えば、通信キャリアの楽天モバイルは無料なので、大きな競合の一つだ。
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