一方、それ以外のサービスも近い。もちろん格安SIM/スマホサービスの場合、比較検討の際に重要な点は料金だけでなく通信速度、通信品質にもある。朝昼晩の混雑時に極端に速度が遅くなるようではストレスが溜まるし、長期継続などできない。
とはいえ、「OCN モバイル ONE」「IIJmio」、そして「mineo」「BIGLOBEモバイル」など、名の知れたサービスはそれなりに速度をキープしているので、大失敗という結果にはなりにくい。であれば、結局のところ安さ、キャンペーン、端末の特価セールなどに焦点が行ってしまう。
筆者も回線の一つをMNP(他社への乗り換え)しようと考えていて、動作検証用端末としてHD解像度のスマートフォンを一台購入しようと思っている(今まで使っていた機種が壊れたため)。
そこで改めてじっくり調べてみると、意外とBIGLOBEモバイルが良いことに気付いた。実は今回の検証前、BIGLOBEモバイルは「OCN モバイル ONE」「IIJmio」「nuroモバイル」と比べると高いと思っていた。しかし、それは大きな間違いだった。
まず最初に前提条件を提示しておきたい。
基本的には2年は使いたいので、市場環境の変化に応じて、その都度料金プランに手を加えられる余地のある、比較的大手がいい。そして加入プランは音声SIMで、データ通信量は最小か、その一つ上とする。できれば端末は特価セールで入手したい。
現在の最安クラスの3サービスでは「OCN モバイル ONE」が1GBで770円(以降、税込み)、「IIJmio」が2GBで858円、「nuroモバイル」が3GBで792円だ。さすがに数十円の差はほぼ同等と捉えて差し支えないと思う。
一方、「BIGLOBEモバイル」では1GBプランが1,078円、3GBプランで1,320円なので、どう考えても高いと考えていた。ところが、「BIGLOBEモバイル」では現在、キャンペーンによって最大1年間に渡っての料金プランからの割引があり、1GBプランも3GBプランも770円だ。
ということで、一気に最安クラスに並んだ。
ただし、「IIJmio」や「nuroモバイル」でもキャンペーンが行われ、2,000円のギフトコードや4,000円近いキャッシュバックなどがある。ところが、その一方で、端末の特価セール価格にも違いがある。それも含めても、各社横並びだが、逆にいえば「BIGLOBEモバイル」も遅れを取っている訳ではなかった。
また、「BIGLOBEモバイル」では3GB以上のプランの場合、「エンタメフリー・オプション」への加入ができる。「エンタメフリー・オプション」は「YouTube」「Spotify」「Amazon Music」など、指定サービスの指定通信のデータ量をカウントせず、使い放題にできるオプションで、月額308円だが、最大6ヶ月間は無料だ。
ということで、結論を言えば、当初のイメージと違い、意外と「BIGLOBEモバイル」も最安クラスに並んでいた。とはいえ、「OCN モバイル ONE」でも「IIJmio」でも「nuroモバイル」でも、どれでも今回の筆者の切り替えに関しては構わないのだが、求めている機種がMotorolaの「moto e7」であり、その点からの選択肢は最初から「IIJmio」か「BIGLOBEモバイル」しかなかった。しかも、「IIJmio」では在庫が切れているのか少ないのか、平日10時以降にページにアクセスしてもなかなか幸運に巡り合えず、半ば諦めて「BIGLOBEモバイル」に行き着き、改めて細かく見直してみた結果、本記事の見解に至ったという訳だ(※追記:IIJmioも普通に日々再販していました)。
<▲図:moto e7の基本スペック表> |
キャンペーンによって現在「BIGLOBEモバイル」ではmoto e7がポイント還元によって実質0円、「Xiaomi Redmi 9T」も同じく実質0円、「シャープ AQUOS sense4」が実質10,472円、「シャープ AQUOS sense4 plus」が実質25,520円、「OPPO Reno3 A」が実質12,056円、「OPPO A73」が実質8,624円、「iPhone SE(第2世代) 64GB」が実質28,820円、「iPhone SE(第2世代) 128GB」が実質34,496円になっている。
悪くない選択肢であり、このまま申し込むつもりだ。次回の記事では実際の申し込み手続きを紹介したいと思う。
なお、本記事では料金プランの最安クラスのサービスとして数社を比較したが、実際には他のサービスも結構安価でお得なセールが行われているので、色々と比較してみることを勧めたい。特にお目当ての機種が限定されていない場合には、選択肢はさらに広がるし、そもそも筆者の場合は、既に加入している格安SIMがあるため、MNP先が限定されていたことも有力な選択肢が少ない理由の一つとなっている。
情報元、参考リンク
<編集後記>
返信削除今回取り上げた「BIGLOBEモバイル」もそうですが、料金プラン自体が他社と比べて特別安いわけではなく、キャンペーンでの割引等の特典でその差を補う戦略の場合、ちょっと料金プランを確認する程度のアクセスでは、実際のお得度合いを判断できず、去られてしまう可能性がありますよね。損をしているように感じますが、どうなんでしょう? とはいえ、格安SIM/スマホ市場の競争は今年厳しくなりそうですね。