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ソフトバンクとNEXTWAY、5G基地局展開で工期短縮、低コスト化に繋がる技術を開発。既設支柱の内部にポリマテリアル充填で強化。工期が平均6日から約2時間に

ソフトバンクとNEXTWAYは、5G基地局の整備において従来の手法と比べて工期の大幅な短縮に繋がる新たな施工方法の開発に成功したと発表した。
<▲図:施工イメージと専用治具について>

今回開発された施工方法は、アンテナなどの支持柱の内部に、強度の高い複合素材「ポリマテリアル」を使った製品を充填するというもので、両社によれば世界で初の成功事例になるという。ポリマテリアルはNEXTWAYが開発した製品で、芯材となる様々な素材に特殊塗料を塗布した複合素材。軽量ながら強度が高く、成形自由度も持つという特長を持つ。

5G基地局の整備に莫大なコストと時間が掛かることは通信各社共通した課題で、各社それぞれが工期の短縮、コストを下げるための技術開発に取り組んでいる。

今回ソフトバンクとNEXTWAYが開発した施工方法は、工期、コスト共に大幅な改善に繋がるようだ。

従来の工法では平均で6日かかっていた工期を約2時間に短縮できるという。当然、工期が短くなることで施工コストも下がるため、非常に優れた工法だということが分かる。

なぜここまでの短縮ができるのかといえば、支持柱を新設せずに5Gアンテナの増設が可能になるからだという。

ポリマテリアルを既設の支持柱の内部に充填することで、柱の強度が平均で1.37倍、最大で2.0倍程度にまで向上する。柱が屈曲することを防ぐとともに、補強用のプレートや接合部にかかる負荷を軽減できる。

さらにポリマテリアルを支持柱の内部に充填する専用の施工用治具も共同開発したという。この治具を用いることで、施工作業の簡略化を図ることができ、さらなる工期短縮に繋がった。

【情報元、参考リンク】
ソフトバンク/プレスリリース

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