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楽天モバイルが驚異的なプラン発表!使用データ量による段階的定額制で1GB以下は無料、3GBまでは月額980円、20GBまでは1980円、使い放題は2980円

楽天モバイルは予告通り29日に新料金プランを発表した。楽天モバイルは昨春の本格サービス開始時より基本料金プランが1種類だけという「ワンプラン」でサービスを提供してきたが、その基本に変更はなく、ワンプラン提供での新プランの名称は「Rakuten UN-LIMIT VI」(読み:ラクテン アンリミット シックス)。一瞬何が変わったのか名称の変化に気付かないかもしれないが、旧プランは「Rakuten UN-LIMIT V」であり、数字が「V」から「VI」に変わった。

そして最大の変化は中身だ。旧プランは完全定額制で、どれだけの使用データ量だろうと月額2,980円だったが、新プランは段階的な定額制に変わり、使用データ量によって料金が変化する。1GBまで(1GB以下)なら無料、1GBから3GBまでなら月額980円(税抜)、3GBから20GBまでは1,980円、20GBを超えた場合は上限なしの使い放題で2,980円だ。

しかも、NTTドコモ(以下、ドコモ)、au(KDDI/沖縄セルラー)、ソフトバンクにおける月額2,980円もしくは月額2,480円での月間データ量20GBのプランはいずれもオンライン申込専用だが、楽天モバイルの新プランは旧プランと同様、店頭での申込も可能となっている。

自前の通信インフラの整備状況、通信品質の面で先行3社から遅れを取っている楽天モバイルだけに、何らかの点で魅力を打ち出す必要があることは確かだが、料金に限って言えば、これ以上はないというほどの下げ方だとみていい。

ここまで値下げをすると、格安SIM/格安スマホ各社の料金帯に入っているため、いずれ楽天モバイルの自前インフラ整備が十分になった暁には格安SIM/格安スマホ市場自体がビジネス的に今以上に厳しい状況になってしまう可能性がある。しかし、先行3社が20GBで2,980円もしくは2,480円の料金を打ち出したからには他に道はない。

非常にインパクトのある新料金だ。

なお、楽天モバイルでは自前のインフラが整うまでの間、auのインフラを借り受け、au回線へのローミングをすることで通信エリアを補っているが、そのau回線を使った通信に関しては従来通り最大5GBまでで、5GB超過後は通信速度が最大1Mbpsに制限される。このようにエリアによって差があり、実際には無条件での使い放題とは言えない状況にあるので、その点には注意が必要だ。あくまでも楽天モバイルの自前インフラを使った通信に関しては使い放題、という形だ。とはいえ、仮に5GB使ったとしても1,980円なので、旧プランで5GB使った場合から比べると1,000円の値下げとなっている。

楽天モバイルへの本格的な乗り換えを考えている方は、事前に通信エリアを公式サイトで確認しておくことを勧めたいが、昨年12月時点で4Gに関しては人口カバー率が73.8%、今夏頃には96%に達する見込みだとしており、急速に整備が進んでいる。

また、契約事務手数料、MNP転出手数料、契約解除料はいずれも無料なので、気軽に入って気軽に止められる、という点も変わりない。

なお、料金については前述の額は1回線目の話であり、仮に2回線、3回線など複数回線契約する場合、2回線目以降については1GBまでであっても無料ではなく月額980円になるので注意して欲しい。3GBから20GBは同じく1,980円、それ以降も2,980円で変わりないが、1段階目の料金が1回線目と2回線目以降では異なる。

音声通話については国内通話は30秒あたり20円での従量課金だが、アプリ「Rakuten Link」を使用した場合の国内通話は無料。

今後もインフラ整備に莫大な投資が必要となる携帯電話事業だけに、ここまで料金を下げてビジネス的に大丈夫なのか心配になるが、大手3社が値下げした以上、後発の楽天モバイルが勝負に出る必要があるのは確かであり、結果的に驚くほどのプランになった。そして、今回の発表会における質疑応答の場で同社代表取締役会長兼CEOを務める三木谷浩史氏は、損益分岐点は変わるものの黒字化の予想時期は変わらず、楽天モバイルは携帯電話事業単体ではなく楽天グループの他事業との連携を含めた楽天エコシステム全体で成り立つ事業だとし、周辺事業自体が整っているからこそ携帯電話事業で積極的な手を打てるのだと語っている。

なお、新料金プランの提供開始日は4月1日の予定で、現行プランのユーザーは同日より自動切換えとなる。

【情報元、参考リンク】
楽天モバイル
楽天モバイル/プレスリリース

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