<▲写真:無線LAN STICK> |
端末価格は6,480円(税込)とされ、料金プランは専用プランとして「無線LAN STICKプラン ds」が用意され、月額500円となっている。しかし、37ヶ月間に渡って毎月250円引きとなる「無線LAN STICKおトク割」という割引施策も実施されるため、出費は低く抑えられる。そしてLTEによる月々のデータ通信量の上限については、auのスマートフォン契約で利用しているプランで定められたデータ量を共用する形となっている。
auのスマートフォン契約のプランとデータ量を共用するため「無線LAN STICKプラン ds」は、auのスマートフォン契約をしている方向けのプラン及び機器となるので、その点には注意が必要だ。
ただ、実のところ、接続できるWi-Fiクライアント機器が限られるという、最大の注意点がある。
どのような機器でも接続できるのであればかなり魅力的だと感じたが、実際には現時点では「au HOME」デバイス、「Amazon Echo」シリーズなどのAmazonのデバイス、Androidタブレット「TCL TAB 10s」(「au +1 collection」購入品のみの対応)のみとなっている。とはいえ、今後、対応機器は増加する予定とされている。
用途は限定的だが、端末自体は小型だという点が魅力的だ。利用イメージ写真において電源タップにiPhoneのACアダプタを挿し、そこに接続されていることから分かるように、とても小型で、具体的なサイズは約35 x 103 x 14.1mm。スマートフォン用のACアダプタを使えるので、電源タップ/家庭用コンセント周りの小スペースに設置できる。
<▲写真:無線LAN STICKの利用イメージ> |
電源は5V/1Aであればいいので、現在世の中に出回っているUSB-ACアダプタの多くを流用できる。
同時接続できるWi-Fi機器は最大で10台まで。また、Wi-FiはIEEE802.11b/g/nまでしか対応していない。実はこの点も注意事項だ。もちろんIEEE802.11nでもそれなりに速い速度は出るが、同時に複数の機器で通信を行うといった利用スタイルだと、速度が不十分になる恐れもあるかもしれない。
やはりKDDIが対応機器として挙げているAmazon Echoシリーズやau HOMEデバイスのように、常時接続しつつも大容量の通信を行う頻度は低い、という機器向けのルーターだと考えた方がいいと思う。
逆に言えば、そのような機器を利用していて、回線としてauを使いたいのであれば「無線LAN STICK」は有力候補に入ってくる。購入を検討する際には、用途、対応機器を持っているかどうか、もしくは購入予定があるかどうか、実際の同時接続台数はどれくらいか、といった点を考慮した方がいいと思う。
なお、「無線LAN STICK」自体はau Online Shopでの取り扱い予定はない。一方、対応機器にも挙げられている「Amazon Echo Dot(第3世代)」「Amazon Echo Show 5」、Androidタブレットの「TCL TAB 10s」についてはau Online Shopでも取り扱う。
そのため「無線LAN STICK」自体は、実店舗かつ「au +1 Collection」取扱店での購入となる。購入予定者は事前に足を運ぶ予定の店舗に電話確認した方がいいだろう。
【情報元、参考リンク】
・KDDI/プレスリリース
・au Online Shop