<▲図:dtab Compact d-42A> |
8インチでフルHD/フルHD+/WUXGAといった、要するにフルHDクラスの解像度のディスプレイを搭載し、それなりのCPUを積むAndroidタブレットは選択肢が少なく、意外と「dtab Compact d-42A」は貴重な存在だ。価格は35,640円(税込)で、仮に36回分割払いをした場合の月額は990円となる。「端末購入割引」など何らかの割引キャンペーンが実施中であれば、時期や条件次第ではより安価に購入できるかもしれない。
そして、本機は4G LTEでの通信が可能なので、通信サービスを契約すれば外出時に単体でモバイル通信できる点も魅力だ。もちろん、通信サービスを契約せずにWi-Fiタブレットとして使ってもいい。また、dtab Compact d-42Aは物理カードのSIMではなく、「eSIM」仕様だという点も特徴といっていいだろう。今後、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が物理SIMカードからeSIMに切り替わっていくことは明らかで、dtab Compact d-42Aは意外と先端を走っている。
基本スペックはスマートフォンでいう中位グレードだが、タブレットで本格的にハイグラフィックのゲームをヘビーに遊ぶということもないだろうし、高解像度動画の編集などをすることもないと思うので、必要十分以上だと言っていいと思う。
OSはAndroid 10で、CPUはQualcomm Snapdragon 665、メモリは4GB、ストレージは64GBだ。Snapdragon 665は一般的な用途には十分な性能を備えているし、レノボのAndroid端末は基本的にそつなく出来ているので、dtab Compact d-42Aも快適なパフォーマンスが期待できる。
外部メモリとしてmicroSDカードスロットを備え、最大で256GBまでのmicroSDXCカードまでサポートする。
<▲図:タブレットの場合は操作時には基本的には両手で扱うので、ベゼル(縁)は最低限欲しい。dtab Compact d-42Aはちょうど良さそうだ> |
ディスプレイは冒頭で触れたように8インチで、解像度は1,920 x 1,200ドットなので、フルHDの動画視聴も十分。本体サイズは約198 x 122 x 8.3mmで、やはり8インチタブレットだけあって、扱いやすい大きさだ。重さは約326g。
<▲図:左がネイビー、右がゴールド> |
そして今回のdtab Compact d-42Aにはカラーの魅力もある。タブレットではあまり見かけない「ネイビー」がラインナップされている。もう一色は「ゴールド」だ。ネイビーがかなりカッコよく見えるので、性別問わずネイビーを選ぶ方も多いかもしれない。一方のゴールドも派手な金色といった感じではなく、淡いゴールドなので万人受けする色合いに仕上がっていると思う。
バッテリーの容量は5,000mAhと手頃なレベル。カメラは背面に約800万画素、前面に約500万画素のものを搭載する。どちらもシングルカメラだ。必要最低限といった感じだが、dtab Compact d-42Aで本格的に綺麗な写真を撮りたいとか、動画を撮影したい、といったこともないだろうし、この辺りでコストダウンを図って価格を下げてくれるのは全体的には良いはずだ。
4G LTEでの通信速度は最大で下りが350Mbps、上りが131.3Mbps。「VoLTE」や「VoLTE(HD+)」には対応していない。とはいえ、高性能な内蔵マイクは搭載しているので、オンライン会議やオンライン授業などに活用することもできる。本体には充電スタンド(下図参照)が同梱されるので、動画視聴やオンライン授業などの際などに役立ちそうだ。
<▲図:マイク内蔵なのでオンライン会議・授業もできる。また、充電スタンドは付属品として同梱される> |
また、おサイフケータイやワンセグ/フルセグには対応していない。
生体認証は顔認証と指紋認証に両対応しているので、マスクの脱着が日常的にある昨今では助かる。防水・防塵仕様でもある。
<▲図:「キッズモード」や「シンプルメニュー」も搭載> |
普通にシンプルな8インチ・Androidタブレットとして性別年齢問わず大活躍しそうなdtab Compact d-42Aだが、想定用途に子どもやシニア層の利用があるようで、「キッズモード」や「シンプルメニュー」も搭載されている。もちろん使わなくても構わないものだが、キッズやシニア層で通常のUIでは扱いにくい場合には便利だと思う。
dtab Compact d-42Aは手頃なAndroidタブレットを求める方には本当にオススメの機種の一つとなりそうだ。
【情報元、参考リンク】
・ドコモオンラインショップ/dtab Compact d-42A製品ページ
・ドコモオンラインショップ