<▲図:バーチャル背景はミーティング参加後の設定から利用できる> |
バーチャル背景はユーザー自身の切り抜き映像の背景にCG画像を合成する機能。ただ単にカメラに映し出された実際の映像にモザイクを掛けることもできるし、完全に別の画像と置き換えてしまうこともできる。部屋の中や外出先の風景を人に見せたくないときに重宝する機能で、使われる機会が多いので、嬉しいアップデートだと言える。
Zoomをビジネス用途で使う場合、大抵はPCから参加すると思うが、外出先などではスマートフォンを使う場合も十分にあり得る。
もちろんバーチャル背景を使わずに完全にビデオ映像をオフにしてしまっても良いと思うが、人物だけ映して背景をバーチャル画像に置き換えたいという要望はスマートフォンからの参加時にも多いと思う。 最終的にはPC向けのクライアントアプリと同じ機能が一つでも多く搭載されるのが理想だが、バーチャル背景の投入によって、また一つ近づいた。なお、Zoomはバーチャル背景の使用時には物理的な「グリーンスクリーン」を背後に設置することを推奨しているが、もちろん無くても構わない。あれば人物の切り抜き精度が上がるが、使っている方は少ないと思う。
Android版アプリで利用できるバーチャル背景画像の一部は下図の通り。
なお、バーチャル背景の設定は現時点ではミーティング参加前には行うことができないので、その点には注意が必要だ。
PC向けのクライアントアプリではミーティング参加前にバーチャル背景を設定できるので、同じ感覚でAndroid版アプリで設定項目を探しても見つからない。Android版アプリでは、ミーティングに参加した後で記事冒頭の画像のように設定を開き、バーチャル背景を選んで適用する。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、Web会議サービスの需要がグローバルで非常に高まっており、競合サービスである「Microsoft Teams」や「Google Meet」も急ピッチでZoomを追いかけ、機能拡充を図っている。現時点ではMicrosoft TeamsのAndroid版アプリではバーチャル背景(背景効果)は利用できないので、この点ではZoomの方がまだ便利だ。とはいえ、MicrosoftとGoogleの機能拡充スピードも速いので、数ヶ月もすれば、かなり追いついているかもしれない。
いずれにしても今回のアップデートで便利になったのでZoomのユーザーは要チェックだ。
「Zoom」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。
【情報元、参考リンク】
・Zoom公式サイト