<▲図:日本への投入も期待される「Surface Duo」> |
現時点では日本市場に投入されるかどうかまでは明らかにされていないが、投入を期待したいところ。
Surface Duoは何といっても「2画面折り畳み」という点が最大の特徴で、5.6インチの「PixelSense Fusion」ディスプレイを2枚採用し、特殊なヒンジでそれぞれのディスプレイを収めたボディを繋いでいる。
<▲図:Surface Duoのヒンジ> |
1枚あたりの画面だと縦横比は4:3だが、端末を開いて2つを合わせた状態だと縦横比3:2の8.1インチサイズになる。
1枚の折り曲げ可能なディスプレイ(フォールディング型)を使った折り畳み型端末とは違い、2枚に分かれているため、どうしてもヒンジの部分に空きができてしまうものの、その部分のベゼルはかなり細いので、開いた状態でもあまり気にならないかもしれない。
逆に、ヒンジを使うメリットとして、開閉角度が360度に及ぶ点が魅力になりそうだ。完全に閉じた状態から、360度開いて、それぞれの背面を合わせた状態にまでできるので、それこそ片手で本体をもって、片画面だけでの手書きなども実用的なはずだ。
Windows搭載のSurfaceシリーズなどで使える同社製のスタイラス「Surface Pen」シリーズをSurface Duoで使うことも可能だ。
Surface DuoはAndroid端末なので、Google Playストアで配信されている一般のアプリを使えるほか、マイクロソフト自ら、Surface Duoの2画面を有効活用すべく、
Webブラウザ「Edge」、オフィスアプリの「Office」、さらに「Outlook」「OneDrive」「Teams」「Skype」などに手を加えたアプリを用意している。
本体の大きさは、開いた状態では約145.2 x 186.9 x 4.8mmで、折り畳んだ状態では145.2 x 93.3 x 9.9mm。折りたたみ状態だと、ちょっと大きなスマートフォンといったサイズ感だろう。重さは約250g。
搭載バッテリーの容量は3,577mAhで、通話は連続で最大27時間、動画視聴なら最大15.5時間可能だという。
CPUはSnapdragon 855で、メモリは6GB、ストレージは128GBもしくは256GBで、Wi-FiはIEEE802.11acまでサポートしているが、axには非対応。
マイクロソフトはゲームのサブスクリプションサービス「Game Pass」を提供中で、9月15日からはUltimateプランのユーザーは、クラウドサービス「Project xCloud」をAndroid端末での利用もできるようになる。当然Surface Duoでも利用できる。Game Passでは、すでにPC向けサブスクリプションサービス(プレビュー版)も提供中で、今やXboxのゲームは据え置きゲーム機だけでなく、PC、Androidでも遊べる環境が整おうとしている。
これはSurface Duoにとっても、他の多くのAndroid端末にとっても魅力的なことで、Android端末がXboxのモバイル機を兼ねられる、ということを意味している。期待の新作「Halo Infinite」もGame Passで配信される予定で、「Xbox Series X」「Xbox One」シリーズはもちろん、PCやAndroidでも遊べる予定だ。
Androidの場合、Surface Duoはヒンジを使って画面に角度を自由につけられるので、別途スタンドを用意する必要なくゲームをプレイしやすいはず。
ゲームプレイや動画視聴においても2画面折り畳みは便利そうだ。
当然、ノートPCライクな使い方も便利だろう。下側の画面にキーボードを表示させ、そちらを完全にキーボードとして使えば、ほとんどノートPCだ。ちょっとした作業なら、本当にSurface Duoでも十分かもしれない。
気になるのは日本での展開であり、今後の同社からの発表に期待したいところ。
<▲図:Surfaceシリーズだと思わせる共通した雰囲気を持つ外観> |
【情報元、参考リンク】
・Surface公式サイト
・Windows Blog/Available for preorder today, Surface Duo is purpose-built for mobile productivity
・Xbox Game Pass Project xCloudページ