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令和2年7月豪雨のため、災害時用の無料公衆無線LANサービス「00000JAPAN」が稼働中。各地で各社のWi-Fiに統一SSIDで接続可能

熊本県、大分県など九州の各地で大規模な被害が生じている令和2年7月豪雨を受けて、通信各社の公衆無線LANサービスを統一SSIDで横断利用できる無料サービス「00000JAPAN」(ファイブゼロ ジャパン)が9日12時より稼働している。


00000JAPANは、NTTドコモ(以下、ドコモ)やKDDI、ソフトバンク、ワイヤアンドワイヤレスら、提携する通信事業者の公衆無線LANサービスをログイン不要で接続・利用できる、大規模災害時のみ提供されるサービス。

該当エリアにいて、Wi-Fiをオンにして周囲のアクセスポイントを探し、「00000JAPAN」というSSIDが表示されたら、そこに繋げるだけで各社の公衆無線LANサービスを介してインターネットを利用できるようになる。例えば、ドコモのユーザーは普段ドコモの、auはauの、ソフトバンクはソフトバンクのWi-Fiサービスに繋げていると思う。しかし、00000JAPANであれば、他社のWi-Fiサービスでも利用できるので、利用できるWi-Fiエリアが大きく増えることになる。

ちなみに、00000JAPANは、名前順に表示する場合に先頭に表示されやすくするために付けられたSSIDであり、サービス名だ。

すでに利用したことがある方もいるかと思うが、無い方でも利用方法は特に難しくないので気軽に利用してみよう。

ただし、ユーザーID/パスワードなどの入力も不要で利用できるサービスなので、通信の暗号化等、各種セキュリティ対策は行われていない。そのため、仮に銀行のネットバンキングサービスやクレジットカードサービスなど、万一ログイン情報が漏洩したら重大なトラブルに発生しかねないWebサイト/サービスを利用する場合は、そのサイトがhttpsで始まるURLになっているかどうか確かめる、もしくは安全なVPNを経由するなど、何らかの対策を採るよう案内されている。もちろん、金融機関のサービスなど個人情報等の漏洩を極力避けなければならないサービスは基本的に常時SSL化(https化)されているので安全に通信できる。

しかし、00000JAPANでのインターネット利用はセキュリティが甘いという認識で使うべきなので、万一漏洩してもトラブルになりにくい情報のやり取りや情報収集だけにしておく方が無難だ。

【情報元、参考リンク】
無線LANビジネス推進連絡会/令和2年7月豪雨に伴う【00000JAPAN】の無料開放について

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