ヤフーが運営するオークションサービス「ヤフオク!」やメルカリが運営する社名と同名のフリマアプリ「メルカリ」等では3月中旬より衛生マスク(以下、マスク)の出品を禁止している。当然ながら布製のマスクも該当する。それは今週より政府が日本の全戸に向けて配布を開始した布マスクも例外ではなく、出品できない。
今回、ヤフーやメルカリは改めてマスクの出品禁止についての注意喚起の発表を行い、政府配布の布マスクも出品できないと念を押している。
政府が配布する布マスクは感染者数の多い都道府県から順次届けられる予定なので、まだ届いていない方は大勢いると思う。筆者も比較的感染者の多い地域に住んでいるが、現時点では来ていない。
すでに市販の不織布マスクをお持ちの方は、政府配布の布マスクを使う予定はないかもしれない。しかし、だからといって、ヤフオク!やメルカリ等での売買は禁止されているので注意して欲しい。しかも、現時点では不要だと考えていても、新型コロナウイルスは依然として未知のウイルスであり、今後、世界中でどのように情勢が変化していくのかは全く分からない。ロックダウン等の措置によって徐々に終息に向かっているように見える国・地域もあるが、第2波・第3波があると懸念する声もある。
そして拡大・縮小の仕方は国・地域によっても異なってくるはずで、日本でも今後数ヶ月でどのような変化を見せるのか不明だ。その時にも新型コロナウイルスの脅威は継続しているかもしれないし、今以上に不織布マスクの入手が困難になっていないとも言えない。手持ちの不織布マスクが底をついた時のためにも、布マスクは手元に残しておく方がいいだろう。
なお、ヤフオク!やメルカリ等では、万一マスクの出品があった場合、出品の削除だけでなくアカウントの利用制限等の措置を行う可能性も示している。ヤフオク!とメルカリは個人間の売買手段として2大プラットフォームというだけでなく、実質的に大勢のアクティブユーザーがいるのはこの2つくらいなので、アカウント削除などになってしまっては後々困ることになるはずだ。違反などはせずに規約にのっとった使い方をしておこう。
また、当然ながらマスクの転売はヤフオク!やメルカリの利用規約違反であるばかりか、法令違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があるので、本当に注意が必要だ。
【情報元、参考リンク】
・ヤフー/お知らせ
・メルカリ/プレスリリース
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