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| ＜▲図：ついに一般向け販売が始まるシャープ製の不織布マスク＞ |
同社は2月下旬に政府の要請を受けてマスクの製造準備を整え、3月24日には生産開始、3月31日より政府向け出荷を開始していた。医療関係者など必要性の高い所へ届くことが優先されていたため、個人向け販売の開始はある程度遅くなるものと予想された。しかし、比較的早く一般販売されることになり、嬉しいニュースと言えるだろう。ただし、1箱50枚入りの商品で、1日あたり3,000個ずつの販売となるため、毎日短時間で売り切れになってしまうはずだ。
現時点での予定では、少なくとも4月21日から5月10日までの間については、毎日午前10時頃に在庫を補充するという。例えば10時に販売開始となり、数分間で売り切れた場合、次に購入できるチャンスは翌日の10時頃、ということになる。
毎日10時頃の時間帯のみが購入チャンスということで、大量アクセスによって通販サイトに繋がりにくくなることは容易に予想できる。
そのため、販売形態が随時変化する可能性もあるかもしれない。毎日ランダムな時間に販売するゲリラ販売形式にしたり、抽選販売にしたりといった具合にだ。とはいえ、現時点では毎日10時頃に在庫を補充する、という形式での販売予定だとされているので、購入したい方は毎日10時頃にアクセスするしかない。
現在の通販市場の中心は中国製のマスクとなっていて、どうしても生産工場の衛生管理に不安が残るし、マスクの商品としての品質にも不安がある。もちろん品質に問題がない製品もあると思うが、日本人の多くは日本メーカー製で衛生管理が行き届いた工場で作られた、高品質で、安心して装着できるマスクを望んでいると思う。ところが、ユニ・チャームや白元アース、小林製薬など、大手メーカーのマスクはほとんど手に入らない。毎日ドラッグストアやホームセンター、スーパーなどの開店時に並べば買えるのかもしれないが、それをできる人は限られるし、この状況下で並ぶのは本末転倒だ。そこで感染したら意味がないし、逆に保菌者の場合にはウイルスを拡散してしまう恐れもある。
それだけにアイリスオーヤマがマスクの増産計画を発表し、公式通販サイトで日々マスクの販売を行っていることは嬉しい取り組みだし、今回のシャープによる生産にも期待が募っている。だが、アイリスオーヤマの通販サイトも繋がりにくく、少なくとも筆者はこれまでのところ買えそうな気配がないので、シャープのマスクも同じことにならないか心配ではある。とはいえ、少なくとも毎日15万枚生産され、毎日3,000箱が補充されるので、運が良ければ買えるはずだ。
マスクの商品名は「不織布マスク」で、型番は「MA-1050」。
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| ＜▲図：シャープ製不織布マスクの装着イメージ＞ |
マスクのサイズは約95 x 175mmで、ノーズフィッター（鼻あて）があるので、それぞれの顔の形に沿って隙間なく装着できるという。まさに普通の不織布マスクといった所。気になるのは耳に掛けるゴム紐が丸型の普通のゴム紐に見えるので、長時間掛けると耳裏が痛くなるかもしれないことだ。できれば平型のゴム紐の方が良いものの、今は「衛生管理された工場で生産された不織布マスク」というだけで十分にありがたい話で、文句を言える状況にはない。耳裏が痛くなる場合には、何かクッションになるものを挟むなど、対策をして使えばいいと思う。
前述したように、シャープの三重工場の生産ラインでは一日あたり15万枚のマスク生産能力を持っているが、今後設備は増強されるので、最終的には一日50万枚の生産が可能になるようだ。一日15万枚は3,000箱に相当し、50万枚なら10,000箱になる。
買い占め・大量購入を防止するため、一定期間に購入できる数量は一人あたり1箱限りとされている。現時点では購入日を含め、3日間は再購入できないという。また、同一ユーザーが期間中に複数購入したとシャープにて判断された場合には、注文をキャンセルする可能性もあるという。何らかの抜け道を考え出して複数購入しようとしてもキチンと対策されるはずなので、皆でルールを守っていきたい。
価格は2,980円（税抜き）で、送料が別途660円（税込み、全国一律）かかる。配送業者は佐川急便だ。
【情報元、参考リンク】
・シャープ/SHARP COCORO LIFE/マスク販売ページ
・シャープ/プレスリリース
