NTTドコモ(以下、ドコモ)は28日、新型コロナウイルスの影響を受けて多くの学校がオンライン学習を導入している現状において学生を支援するために実施中の措置を6月末まで延長すると発表した。
具体的には「新型コロナウイルス感染症の流行に伴うU25向け支援措置」の延長であり、この支援措置の中心は、25歳以下かつ対象プランの契約者に対して「スピードモード」「1GB追加オプション」によるデータ量の追加について月に50GBまでは無償化する、というものだ。
当初は5月末まで、すなわち4月分と5月分のみが無償化の対象だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の収束が現時点では見通せないことと、学校のオンライン学習の実施期間が延長される可能性が高まっている背景などを踏まえ、6月分も対象に追加されることとなった。
また、ドコモの場合はテザリングを利用する際の追加オプション料はなく、テザリング利用時のデータ量制限もないので、スマートフォンのテザリング機能を使ってパソコンやWi-Fiタブレットなどでオンライン学習を行う際にも、追加50GBまでであれば料金を気にせずに利用できる。
なお、25歳以下のユーザーを対象としたデータチャージ50GB分の無償化措置はauやソフトバンク、ワイモバイルでも実施中だが、発表される実施期間に関してはドコモが他社を先行する形となっている。当初、ドコモは5月末、auとソフトバンク/ワイモバイルは4月末までとされており、先日auとソフトバンクは5月末までの延長を決めた。その直後にドコモはさらに6月末までの延長を発表したため、現在までのところ他社と比べて、支援措置の期間が1ヶ月分長く設定されている状況となる。
そのため、ドコモユーザーは比較的安心してデータ通信できていると思う。
最終的にはau、ソフトバンク/ワイモバイルもドコモと同じ期間に延長される可能性が高いと考えられるので、個人的には期限ギリギリではなく、ドコモのように約1ヶ月前に余裕を持って期限の延長を発表した方が学生やその家族にとっても安心ではないかと思うため、次回の延長発表が早い時期に行われることが期待される。
とはいえ、3社は全く同じ会社ではなく、体制もサービスもインフラも何もかもが異なる上、内部の事業までは分からないので、「全く同じにしろ」という要求は理不尽な無理強いになる可能性もある。au、ソフトバンク/ワイモバイルのユーザーも無理にドコモに合わせることを要求せず、待っていればおそらく6月末まで延長されるはずだ。
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