すでに3日16時より「先行申し込み受付ページ」でのオンライン先行受付が始まっている。店頭での先行申し込みは4日から。ただし、どちらの新規契約のみで、他社からの乗り換え(MNP)の先行受付は行われない。MNPの受付は4月8日より開始予定だ。
楽天モバイルは先行3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)からのMNP需要が多そうなことを考えると残念だが、致し方ない。
また、正式サービス開始前の試験的サービスである「無料サポータープログラム」に参加している方、そして現在の格安SIM/スマホサービスである「楽天モバイル」に加入中の方は4月8日以降「my 楽天モバイル」または「メンバーズステーション」からの切り替えが可能となっている。
格安SIM/スマホサービスの「楽天モバイル」は4月7日をもって新規契約の受付が終了となるものの、サービス自体は当面継続提供される。
さて、話を携帯キャリアサービスの「楽天モバイル」に戻すと、Rakuten UN-LIMITは月々2,980円となっている。
「楽天モバイル」は数年間は自社インフラとauのインフラの併用でサービス提供されるが、自社インフラエリアでの通信に関してはデータ通信が使い放題となっている。auエリアでは月々2GBまでで、2GBを超えると通信速度が最大128kbpsに制限される。制限を解除するには「データチャージ」サービスで1GBあたり500円で購入すればいい。もしくは翌月になれば当然ながらリセットされる。
<▲図:プラン詳細(「※」についてはプレスリリース参照)> |
音声通話サービスについては、総合コミュニケーションアプリである「Rakuten Link(楽天Link)」アプリを使った場合は国内通話と国内SMS、海外(指定国と地域について)から国内への通話とSMSは無制限に利用できる。一方、Rakuten Linkを使わないで音声通話を利用することも可能で、その場合には、国内通話は30秒あたり20円となる。
なお、前述したように先行申し込みも含めて先着300万人に関しては1年間無料になるので、2,980 x 12 = 35,760円お得、ということになる。
さらに、条件を満たせば「楽天ポイント」が3,300ポイントもしくは3,000ポイントプレゼントされるキャンペーンもあるので、大盤振る舞いといっていいだろう。さすがサービスのローンチ時期だけある、といったキャンペーン内容だ。
ただ、2年目以降や先着300万人の後に加入した方については月額2,980円の料金は発生するし、端末購入の場合には端末代も掛かるので、「楽天モバイル」が先行3キャリアと比べて圧倒的に安価か? と問われると、そういうわけでもないと思う。現在の3キャリアの料金プランは格安SIM/スマホサービスに近づいてきているし、通信品質は先行3社の方がしばらくの間は上だろう。
「楽天モバイル」の自社インフラエリアが急拡大するとデータ通信し放題という点が大きな魅力になってくるが、当面は自社インフラエリアは狭く、そのメリットは少ない。
とはいえ、「楽天モバイル」の参入は長らく変革のなかった携帯キャリア市場における大きな刺激になるはずで、今春以降の3キャリアの対応にも注目だ。
【情報元、参考リンク】
・楽天モバイル/「先行申し込み受付ページ」
・楽天モバイル/プレスリリース