まずは概要から。5Gのサービスは27日(金)に提供開始となる予定で、対応機種はスマートフォン4機種がラインナップされ、料金は現行プランに月額1,000円を上乗せする形。すなわち5G専用プランが用意されるのではなく、オプション扱いのイメージとなる。ただし、8月末までに申し込んだ方についてはこの月額1,000円の料金はキャンペーンで2年間無料になる。5Gの対応エリアは東京都、千葉県、愛知県、大阪府、福岡県など一部から。詳細は後述する。
<5Gサービスの料金と利用可能エリア>
5Gサービスの料金は「5G基本料」として月額1,000円(税抜)が通常の料金プランへの上乗せで掛かる。しかし、インフラ整備に時間が掛かり、当面は全国で利用できるわけではないこともあり、「5G無料キャンペーン」によって8月31日までの申し込み分に関しては2年間無料になる。そのため、現行の4Gスマートフォンを購入するのと同じ感覚で5Gスマートフォンを購入して構わない。
ただし、対象料金プランは「メリハリプラン」「ミニフィットプラン」「スマホデビュープラン」「データシェアプラン」に限られる。
次に利用可能エリアについてだが、詳細はこちらの「サービスエリアマップ」で随時公開される。
現在は、3月31日時点の対応エリア(予定)の住所リストがPDFファイルで公開されているので確認して欲しい。注意したいのは3月27日時点ではリスト記載の住所のうち、東京都、大阪府、広島県広島市の対象エリア並びに千葉県、愛知県の一部対象エリアでは利用できないことだ。それらのエリアでは3月31日まで待つ必要がある。
3月31日時点での対応エリアを都道府県で記すと下の通りだ。ただし、各都道府県は全域が対象というわけではなく、市区町村などで細かく対象エリアが分かれているので、詳しくは前述のPDFのリストを確認して欲しい。
- 千葉県
- 東京都
- 石川県
- 愛知県
- 大阪府
- 広島県
- 福岡県
<5G対応スマートフォン(4機種)>
5G対応スマートフォンはまずは4機種がお披露目された。シャープ製「AQUOS R5G」、ZTE製「ZTE Axon 10 Pro 5G」、LGエレクトロニクス製「LG V60 ThinQ 5G」、OPPO製「OPPO Reno3 5G」で、発売日はAQUOS R5GとZTE Axon 10 Pro 5Gは3月27日だが、LG V60 ThinQ 5Gは4月下旬以降、OPPO Reno3 5Gは7月下旬以降と、やや待つことになる。いち早く5Gスマートフォンに切り替えたい方の選択肢は実質的にはAQUOS R5GかAxon 10 Pro 5G、もしくはLG V60 ThinQ 5Gになってしまうだろう。3月発売の2機種はすでに予約受付が始まっている。参考までにソフトバンクオンラインショップでの価格も記載しておきたい。端末の一括価格のほか、「トクするサポート+」を利用して25か月後に機種変更し、端末が回収された場合の実質的負担額(カッコ内は48回払いでの月額)も載せておく。
- AQUOS R5G:129,600円、64,800円(2,700円)
- Axon 10 Pro 5G:89,280円、44,640円(1,860円)
料金の詳細はソフトバンクオンラインショップで確認して欲しい。
・ソフトバンクオンラインショップ
■AQUOS R5G
<▲図:AQUOS R5G> |
→ソフトバンクオンラインショップ内の製品ページ
4機種の中で最大の目玉がAQUOS R5Gだと思う。AQUOS R5G自体はシャープが2月に発表済みだったので(こちらの記事参照)、サプライズではないものの、やはり魅力的だ。4眼8Kワイドカメラ、「Dolby Vision」対応で6.5インチ、120Hz駆動の「Pro IGZO液晶」、12GBメモリ、256GBストレージ、Wi-FiでのIEEE802.11axサポートなどが特徴となっている。さらに、充電しながらのゲームプレイ時の発熱を抑えるのに役立つ「パラレル充電」技術なども魅力だ。
詳しく見ると、OSはAndroid 10で、最低2回のOSアップデート保証がある。CPUはSnapdragon 865 5G、メモリは前述したように12GB、ストレージは256GB、ディスプレイは6.5インチのPro IGZOで、解像度は3,168 x 1,440ドットでHDR対応、バッテリー容量は3,700mAhでパラレル充電対応、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/b/ac/ax対応、おサイフケータイ対応、ワンセグ/フルセグ対応、防水・防塵対応、本体サイズは162 x 75 x 8.9mm、重さは約189gといったところ。
カラーバリエーションはアースブルー、ブラックレイ、オーロラホワイトの3色。
<▲図:AQUOS R5Gは3色> |
カメラは背面に4眼カメラを搭載する。一つは深度測定用のToFセンサーで、残る3つは、超広角のスーパーワイドカメラ、望遠カメラ、標準カメラで、8K解像度の静止画/動画を撮影できる。
通信性能は5Gでは下り(ダウンロード側)は最大2.0Gbps、上り(アップロード側)は103Mbps、4Gでは下り最大988Mbps、上り最大46Mbpsだ。
■ZTE Axon 10 Pro 5G
<▲図:Axon 10 Pro 5G> |
→ソフトバンクオンラインショップ内の製品ページ
AQUOS R5Gと共に5Gのサービス開始と共に発売となるのがZTE Axon 10 Pro 5Gで、サイズ感は同じで、ディスプレイは6.4インチ、解像度は2,340 x 1,080ドット。AQUOS R5Gほどのハイスペックではないものの、CPUにはSnapdragon 865を採用し、メモリは6GB、ストレージは128GBだ。OSはAndroid 10。
背面にトリプルカメラを採用したり、ディスプレイ内指紋認証センサーを搭載していたり、Wi-FiでIEEE802.11ax対応など、十分高性能だが、おサイフケータイやワンセグ/フルセグ、防水・防塵などには非対応となっている。
<▲図:Axon 10 Pro 5Gのカラーはブルーのみ> |
バッテリー容量は4,000mAhで、本体サイズは約159 x 73 7.9mm、重さ約176g。カラーバリエーションはブルーのみ。
通信性能は5Gでは下り(ダウンロード側)は最大2.0Gbps、上り(アップロード側)は103Mbps、4Gでは下り最大988Mbps、上り最大46Mbpsだ。
■LG V60 ThinQ 5G
<▲図:左はスマートフォン単体、右はLGデュアルスクリーン装着時> |
→ソフトバンクオンラインショップ内の製品ページ
LG V60 ThinQ 5Gは、単体では普通のスマートフォンだが、専用の特殊ケース「LGデュアルスクリーン」を装着することで2画面スマートフォンになることが最大の特徴。スマートフォン本体のディスプレイは6.8インチ、2,460 x 1,080ドット、専用ケースに搭載されているものも同サイズ、同解像度だ。
<▲図:LG V60 ThinQ 5G> |
面白いのは本体に4つのマイクを搭載し、動画撮影の際には臨場感ある動画を撮ることができる点。また、8K動画の撮影ができる。
5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しているので長時間の連続使用ができることも魅力的だ。メモリは8GBで、ストレージは128GB、CPUはSnapdragon 865、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax対応で、本体サイズは約170 x 78 x 9.2mm、重さ約218g、カラーはクラッシーブルー1色。LGデュアルスクリーン装着時のサイズは約166 x 177 x 15mm、重さ約353g。
5Gの通信性能は現時点では測定中だとされていている。
■OPPO Reno3 5G
→ソフトバンクオンラインショップ内の製品ページ
OPPO Reno3 5Gだけ7月下旬以降発売と、かなり先なのが残念だが、国内の通信キャリアではソフトバンク専売となるので、購入希望者は待つしかない。
<▲図:OPPO Reno3 5G> |
OPPO Reno3 5Gは、6.55インチのディスプレイ(解像度:2,400 x 1,080ドット)を搭載するスマートフォンで、Snapdragon 765Gを採用し、メモリは8GB、ストレージは128GBというスペック。バッテリー容量は4,025mAhで、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac対応。本製品はIEEE802.11axには対応していない。本体サイズは約72 x 159 x 7.7mm、重さは約171g。
背面のクアッドカメラや20分程度で約50%充電できる急速充電性能も特徴で、おサイフケータイにも対応する。
<▲図:OPPO Reno3 5G> |
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクオンラインショップ
・ソフトバンク/プレスリリース