<▲図:タッチしやすい自動改札機> |
新型の自動改札機には「Suica」などのICカードリーダーの他に、QRコードを読み取るためのQRコードリーダーも搭載されている。ICカードとQRコードの両方に対応していることが最大の特徴だ。
実証実験は新宿駅では2月1日から9月30日まで、高輪ゲートウェイ駅では3月14日から9月30日まで実施され、期間中は一般の乗客も利用可能となっている(※詳細は後述)。実験後、「タッチしやすい自動改札機」はひとまず撤去される予定だが、実験によって得られた情報を検証後、何らかの改善等を施した上で近い将来に正式導入されるものと考えられる。
この改札機は一般の乗客も利用できるが、期間と使える機能は限られている。
まずICカードに関しては新宿駅では2月1日から5月10日まで、高輪ゲートウェイ駅では3月14日から5月10日までとなっている。その間は誰でもこの新型の改札機でICカードを使うことができる。
そしてQRコードに関しては両駅とも5月11日から6月30日の間に設けられる複数の実験日のみ利用できる予定。このQRコードの実験に関しては一般乗客が自由に利用できるわけではなく、一般モニターと社員モニター等に限られる。
そのため、QRコードは一般モニター募集に応募の上、選出されない限り使えないということになりそうだ。現時点ではQRコードの実験に関する、これ以上の情報は公開されていないので、関心がある方はJR東日本からの続報を待とう。
さて、この新型の改札機のハードウェアとしてのポイントはいくつかあるようだ。
1つはICカードの読み取り部とQRコードの読み取り部を判別しやすいように分離配置している点。公開された画像を見る限り、ICカードリーダーは分かりやすいように見えるが、QRコード読み取り部は「QR」の文字が手前の面に傾いて掲載されているので識別しにくそうだ。個人的にはもう少し分かりやすく、QRコード読み取り部の上などにロゴがあった方がいいように思うが、おそらくそうした様々な意見が実証実験で広く集められ、正式導入時には改善されるのだろう。
ICカード読み取り部に関しては、車いすの利用者や身長が大人と比べると低い子供でもタッチしやすいように、斜面に設置されている。これは確かに良いかもしれない。ただし、情報表示モニターも同じ斜面に設置されているので、逆に身長が高い方は見にくいかもしれない。
新宿駅、高輪ゲートウェイ駅に設置され次第、関心がある方はチェックしてみよう。
【情報元、参考リンク】
・JR東日本/プレスリリース(PDF)