<▲図:「自動」モードでは対象言語での音声に両方対応し、自動的に次々に翻訳してくれる> |
通訳モードが起動すると、対象の2言語間の通訳をリアルタイムで行ってくれる。会話の間、ボタンをタップする必要すらなく自動で次々に発言を日本語→英語、英語→日本語のように翻訳して、画面にテキストで表示した上で音声も出力してくれる。
もちろんインターバルが空いた場合などには再度タップが必要だが、テンポよく会話している時には操作不要だ。
逆に最初から手動で行うこともできるし、キーボードを使っての入力もできるし、単純な発言の場合などには回答の候補を表示してくれたりもする。候補から選ぶ場合にはそれをタップすればいい。いずれにしても、ハンズフリーでリアルタイム通訳してもらえるのでとても便利だ。
とはいえ、実は同じことは「Google翻訳」アプリでもできる。「Google翻訳」アプリにも「自動モード」があり、それを使えば同じようにリアルタイムでの翻訳をしてくれる。
しかし、今回の機能の大きな利点は「Googleアシスタント」に導入されたことだ。「OK Google」「英語を通訳して欲しい」と言うだけですぐに起動する。それこそスリープ状態にあるスマートフォンに「OK Google」「英語を通訳して」と話すだけで、僅か数秒でリアルタイム通訳をできる状態にできるので、海外旅行の際に、ショップの店員さんと話す時、ホテルにチェックインする時や、何か困った時などに、まごつかずにサッと通訳環境を用意できる、というのが素晴らしい点だと思う。
さらに凄いのは日本語、英語だけでなく、合計で44の言語をサポートしているので、ほとんどの旅先で使えるし、日本国内で外国の方と会話するときにも活用できる。「フランス語を通訳して欲しい」と言えばフランス語と日本語での通訳モードになるし、イタリア語やドイツ語も大丈夫だ。
通訳/翻訳ツールは他にも各社から便利なものが登場してきているが、やはり追加出費と専用機器が不要で、日常的に身に着けているスマートフォンだけを使って、手を使った操作不要で、わずか数秒でリアルタイム通訳サービスを利用できる、という点が最大の魅力ではないかと思う。
しかも、Androidスマートフォンはグローバルで莫大な数のユーザーがいるので、細かい使い方を教える必要もない。通訳モードにしたスマートフォンを目の前に出すだけで「このスマートフォンを介して会話しましょう」という意思を理解して対応してくれるはず。実用性抜群だ。
専用機器不要、相手に使い方を説明する必要もない、会話中の操作も基本的には不要、スマホを出して2、3秒ですぐに会話開始可能、こうした点は本当に素晴らしい特徴だ。
もちろん、最終的には翻訳精度によるが、Googleアシスタントでの対応によって、ちょっとした旅行や出張程度なら本当に外国語を学ばなくても構わない時代へと突入し始めたように感じる。
かなり良いのでぜひ試してみて欲しい。
【情報元、参考リンク】
・Google Official Blog/Interpreter mode brings real-time translation to your phone