<▲図:DAZNのモータースポーツカテゴリページ> |
しかし、今回のオフについては安心できる。少なくとも来シーズンもDAZNでF1が配信されることは明らかにされたからだ。2019年シーズン最終戦(第21戦)アブダビGPの決勝レースの配信中、実況を務めるサッシャ氏が来年シーズンもDAZNでF1を配信する予定だということを明らかにした。
これによってDAZNでのF1視聴者は来年3月まで安心してオフシーズンを過ごすことができると思うし、新規加入の検討者も焦らずにじっくりと考えられるはずだ。
F1に限らず二輪ロードレースの「MotoGP」の「Hulu」での配信もそうだが、来シーズンも配信されるのだろうか? 視聴できるのだろうか? という不安が毎年のオフシーズン期間の恒例となっている。正式な配信スケジュールの発表は例年開幕直前に行われるので、ファンは数カ月間モヤモヤした状態に置かれることになる。配信されないのであれば、それはそれで早く知りたい。早く知ることができれば現行サービスを解約し、移行サービスの手続きを早く済ませることができる。しかし、開幕ギリギリでの発表だとドタバタすることになる。
そのため今回のようにシーズン最終戦の放送中に来シーズンの配信に言及してもらえるのはとてもありがたい話だ。
また、DAZNでは12月中に2019年シーズンの総集編となるレビュー番組が配信予定となっている。しかも、他にも色々な特集企画が準備されているようだ。解説者の一人である「おぐたん」こと小倉茂徳氏がアブダビGPの最後に「色々とオフシーズンに用意しているみたいですよ」とコメントしており、オフも退屈しなくて済みそうだ。
DAZNでは決勝レース終了後、その週の金曜日にGPレビュー番組「F1ラボ」シリーズが配信されているが、それ以外にもホンダの育成ドライバーの特集番組やホンダF1の特集番組「F1ラボスペシャル・ホンダの挑戦」シリーズなども配信されている。特集番組の企画は年々増え、強化されている。欲を言えば、F2とF3の総集編も用意して欲しいし、開幕前には各カテゴリのシーズンプレビュー特番なども欲しいし、可能であれば2月の合同テストも配信して欲しいところ。
来シーズンのF1は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンによる史上最年少でのドライバーズタイトル獲得、そしてチームメイトであるアレクサンダー・アルボンの活躍も合わせてのコンストラクターズタイトルの獲得も期待されている。今年飛躍を遂げたトロロッソ・ホンダ改めアルファ・タウリ・ホンダの更なる活躍も期待される。
テクニカル・レギュレーションが大きく変わらないこともあり、来年は今シーズン以上にチーム間の差が縮まり、大接戦になる可能性が高い。
アブダビGPの表彰台に立ったルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレールの3人を筆頭に、バルテリ・ボッタス、セバスチャン・ベッテルも含めた5人でのタイトル争いになるかもしれないし、アルボンが加わる可能性もゼロではない。中団グループも熾烈な戦いになりそうだ。
未来のF1ドライバーを排出するF2にはホンダとレッドブル双方の育成プログラム傘下にある角田裕毅の参戦が予想されている。角田は今シーズンのF3にイェンツァー・モータースポーツから参戦し、初優勝を遂げるなど活躍。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏はmotorsport.comの記事の中で角田を2020年はF2に参戦させる予定だとコメントしており、それが実現するのであれば、来シーズンのF2の大きな見どころになる。
次の日本人F1ドライバーの最有力候補は角田だと考えられるが、今年の日本GPのフリー走行に出走した山本尚貴のアルファ・タウリ・ホンダのサードドライバー就任なども期待したいところ。何はともあれスーパーライセンスを取得できているのは山本尚貴だけであり、上手く行けば2021年シーズンのF1参戦だってあり得えるかもしれない。
話が長くなってしまったが、DAZNでは2020年シーズンもF1を視聴できるとのことなので、安心して来シーズンの開幕を待とう!
ちなみにフジテレビNEXTからの移行を考えている方にもオススメだ。DAZNのF1配信は明らかに2018年よりも進化したと思う。4画面分割の「F1ゾーン」と名付けられた配信画面が本当に便利で、国際映像のメイン画面、その時々でピックアップされるオンボード映像画面、トラッカー画面、タイミングモニタ画面を同時に視聴できるのは本当に良い。
<▲図:F1ゾーン画面の例(※実際にはもっと高画質です)> |
例えばアブダビGP決勝レースでは終盤のランド・ノリスとセルジオ・ペレスのバトルは国際映像で捉えていない時でもオンボード映像で確認できたし、ダニール・クビアトの終盤の上位争いも時々オンボード映像で切り替えてくれていた。また、30秒巻き戻しなどもワンタッチでできるので、スタート直後のシーンを何回も繰り返して確認するのもしやすい。
もちろん、画面分割せずに国際映像1画面の普通のスタイルの配信も視聴できる。
【情報元、参考リンク】
・DAZN