<▲図:Xiaomi> |
大手中国メーカーの日本市場参入はファーウェイ、ZTE、OPPOに続く4社目。ファーウェイは米中貿易摩擦や情報漏洩などの問題に端を発する混乱によってAndroidスマートフォンやWindows PCなど米国企業のOSや部品/素材を使う製品に関して先行き不透明な状況が続いており、未だにどうなるのか分からないが、競合メーカーが苦境にある中、勢いあるXiaomiが日本市場に参入する。
そもそもファーウェイ自体がグローバルで一気にシェアを拡大できた大きな原動力がコストパフォーマンスの良さだ。
しかも単に安いだけでなく端末の基本性能とデザイン品質が高い水準にあったことが大きい。「安かろう悪かろう」ではなく、製品自体が優れていたこともあって、大々的なPRも伴ってシェアを拡大した。特に一部の機種では「Leica」と組み、非常に優れたカメラ機能を投入したことも鍵の一つだった。今では際立った特徴とは言えなくなりつつあるが、Leica印のデュアルレンズカメラが登場したときのファーウェイ製スマートフォンは従来のスマートフォンカメラからデジタル一眼に一歩近づいたステップだった。
ところがそのファーウェイも好調なのは中国市場のみで、グローバルでは前述の通り不透明だ。いかに大手と言えども政治の影響によって今後どうなるのか全く分からない。
一方、同じ中国メーカーでもOPPOは「おサイフケータイ」対応など日本市場向け設計を行う製品を投入するなど注力し始めている。そこに新たにXiaomiが加わる。
XiaomiもファーウェイやOPPOなどと同様、コストパフォーマンスが大きな武器だ。そして基本性能、デザイン品質を備えている点も同じだ。
個人的にはソニー、京セラなどの日本メーカーに大躍進して欲しいと願い続けているが、それはそれとしてXiaomiがどのようなスタートを日本市場で切るのか、注目したい動きであることも確かだ。同社は日本に拠点を設け、準備を整えて本格的に参入する見込みで、スタートダッシュに成功する可能性もある。来年のスマートフォン市場は「5G」の登場と、新たなメーカー参入で面白くなるかもしれない。
【情報元、参考リンク】
・Weibo/臧智淵氏のコメント