<▲図:LG G8X ThinQ。左側はLGデュアルスクリーンを装着した状態。右は取り外しのイメージ> |
G8X ThinQは今冬モデルの新製品だが、NTTドコモやauからはリリースされないので、ソフトバンクのラインナップにおける目玉の一つと言っても構わない。もちろん特殊な設計の製品なので万人向けとは言い難いものの、G8X ThinQならではの特徴に惹かれる方も大勢いるだろう。
G8X ThinQは、付属の特殊なケース「LGデュアルスクリーン」を装着することで折り畳み型の2画面スマートフォンに変身する点が大きな特徴だ。LGデュアルスクリーンを装着しない状態だと普通の1画面のスマートフォンだ。
<▲図:本体だけだと普通のスマートフォンに見えるデザイン> |
そのように1画面スマートフォンとしても使える上、場合によっては2画面スマートフォンにもできる、という柔軟さが大きな魅力だ。
とはいえ、LGデュアルスクリーンはフリップスタイルのケースも兼ねるため、日常的に装着状態で使用する方が多いかもしれない。しかし、装着すればその分重くなるので、外出時には装着せず、家でゲームをしたりWebサイトやSNSをするときに、より便利で快適にできるように装着する、といった具合で使い分ける方もいると思う。
<▲図:LGデュアルスクリーンについて(※クリックして拡大)> |
本体のサイズは約76 x 160 x 8.4mm、重さ約193gで、やや大きめ・重めでも普通のスマートフォンといった所。一方、LGデュアルスクリーンを装着した状態だと約164 x 166 x 15.0mm、重さ約331gと、小型タブレットクラスのサイズ感になる。
とはいえ、ディスプレイは本体側もLGデュアルスクリーン側も6.4インチサイズ、解像度はそれぞれ2,340 x 1,080ドットの有機ELだ。2画面で使うと実際にタブレットクラスなので、普段スマートフォンとタブレットを両方持ち歩いている方の場合にはG8X ThinQだけに集約できてしまうかもしれない。そうなるとかなり便利だろう。
本体のスペックも優れていて、CPUはQualcommm Snapdragon 855で、メモリ(RAM)は6GB、ストレージは64GBだ。ストレージは最近のハイエンド機種では128GB以上の製品もあるので決して超大容量ということもないが、Snapdragon 855とメモリ6GBという組み合わせは十分ハイエンド機種の仲間と言っていいクラスだ。
バッテリー容量は4,000mAh。
通信性能も良く、LTEの下り最大988Mbps、上り最大37.5Mbpsに対応している。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠だ。防水・防塵、ワンセグ、ハイレゾ、おサイフケータイ、ワイヤレス充電などにも対応する。
注意したいのはLGデュアルスクリーンは防水、防塵、どちらにも対応していないということ。キッチンなどの水回り、雨の日などはLGデュアルスクリーンの使用には注意が必要だ。とはいえ、現実的にはちょっと水が掛かったくらいでは故障しないので、あまり神経質になる必要はないと思う。しかし、面倒でなければ水回りでの使用時にはLGデュアルスクリーンは外しておく方が無難だろう。
脱着はしやすいように設計されているので、それほど面倒ではないと思う。
LGデュアルスクリーンの使い方は人それぞれ様々だろう。YouTubeとブラウザの同時使用もいいだろうし、他にも色々な組み合わせが考えられる。いずれにしてもマルチタスク/マルチウィンドウに非常に適した機種だといえる。
<▲図:マルチウィンドウ使用例。左にYouTube、右にブラウザ> |
<▲図:マルチウィンドウ使用例。左で検索、右でビデオ通話> |
また、カメラも少し独特だ。
背面が約1,200万画素と約1,300万画素カメラによるデュアルカメラという点は最近では目を引くものでもないが、前面のインカメラに約3,200万画素と高画素のセンサーを採用している点は珍しい。インカメラをよく使う方には良いかもしれない。
価格は未発表だが、Snapdragon 855搭載機種は揃って高価なことに加え、G8X ThinQは特殊な2画面スマートフォンでもあるので決して安くはないと予想される。具体的には10万円を切る価格設定になるようだが、それなりに高いだろう。
とはいえ、「トクするサポート」に加入し、25か月目に買い替えた場合には、端末は回収されることにはなるが、実質的に半額+9360円の出費に収まる。
また、G8X ThinQにはキャンペーンが実施されていて、条件を満たせば5,000円相当の電子マネーがプレゼントされるので、多少お得に購入できるはずだ。
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクオンラインショップ内のG8X ThinQの製品ページ
・ソフトバンクオンラインショップ