<▲図:Pixel 4とPixel 4 XL> |
Pixel 4及びPixel 4 XLは日本でも10月24日に発売予定。通信キャリアによるSIMロックが掛かっていないSIMフリーモデルはGoogleストアなどで販売され、通信キャリア向けはソフトバンクが取り扱う。旧モデルの「Pixel 3」「Pixel 3 XL」ではNTTドコモ(以下、ドコモ)も販売していたが、今回の製品に関しては通信キャリアはソフトバンクだけなので、選択肢が減ってしまい、やや残念だ。
<▲図:カラーバリエーションは3色> |
端末の参考価格はGoogleストアよりもソフトバンクの方が若干低いが、実質的な負担額はソフトバンクではさらに下がる。2年間使うと想定した場合、かつ次の機種変更で返却すると仮定した場合、その間の実質的な出費は大幅に抑えられるからだ。そのため、手を出しやすいのはソフトバンク版だと思うが、他の通信キャリアのユーザーの場合はSIMフリーモデルとなるだろう。
通信方式に関してはドコモやauにも対応しているので、基本的にPixel 4、Pixel 4 XL自体は通信キャリアを選ばない。格安SIM各社のサービスも利用可能だ。詳しい対応方式は後述を参照して欲しい。
前置きが長くなったが、参考価格(税込)と実施キャンペーンは下記の通りだ。ストレージ容量別でそれぞれ2モデルずつある。
<Googleストア>
- Pixel 4(64GB):89,980円
- Pixel 4(128GB):103,950円
- Pixel 4 XL(64GB):116,600円
- Pixel 4 XL(128GB):128,700円
→Googleストア
<ソフトバンク>
- Pixel 4(64GB):87,840円
- Pixel 4(128GB):101,760円
- Pixel 4 XL(64GB):114,240円
- Pixel 4 XL(128GB):126,720円
→ソフトバンクオンラインショップ
それでは話を端末自体に移したい。
Pixelシリーズは最新バージョンのAndroidやGoogleの各種サービス/アプリを真っ先に体験できることが最大の魅力だ。今回登場するPixel 4/4 XLもAndroid 10を搭載して出荷される。
Pixel 4とPixel 4 XLの大きな違いはディスプレイ、それに伴うボディサイズ、バッテリー容量などで、仕様の多くは共通だ。
CPUはSnapdragon 855、メモリ(RAM)は6GBで同じ。ストレージ(ROM)は前述したようにモデルによって異なり64GBモデルと128GBモデルが用意されている。通信キャリアのラインナップにおける他社のハイエンド機種にはメモリが8GB以上のものもあるが、6GBも十分だし、Snapdragon 855を採用しているため、今季のハイエンドモデルの一角を占める機種と言って構わないだろう
ディスプレイはPixel 4が5.7インチのフルHD+、Pixel 4 XLが6.3インチのWQHD+で、どちらも縦横比は19:9。注目点はリフレッシュレートが60Hzではなく90Hzと高速なこと。
ディスプレイサイズの違いに伴いボディサイズも異なる。
Pixel 4は147.1 x 68.8 x 8.2mmで、Pixel 4 XLは160.4 x 75.1 x 8.2mm。差は縦が13.3mm、横幅が6.3mmだ。重さは前者が162g、後者が193g。サイズも重さも結構違うので、購入の際は実際に手に取って確認する方がいいかもしれない。
なお、ボディが大きい分、Pixel 4 XLには大容量のバッテリー(3,700mAh)が積まれている。Pixel 4は2,800mAhのバッテリーを搭載する。また、両機種とも最大18Wでの急速充電に対応していることに加えて、「Qi」規格のワイヤレス充電もサポートしている。Qi準拠のワイヤレスチャージャーを持っている方はPixel 4/4 XLでも流用できるし、急速充電器も同様だ。
Pixel 4/4 XLがサポートする通信方式(LTEのバンド)は1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/38/39/40/41/42/66。前述した通り、ドコモ、au、ソフトバンク、いずれの通信サービスも利用できるし、格安SIM各社のサービスも同様だ。また、「eSIM」もサポートしている。
カメラは背面のメインカメラがデュアルカメラ、前面のインカメラがシングルカメラ。メインカメラは約1,200万画素と約1,600万画素のセンサーの組み合わせで、前者は広角レンズ、後者は望遠レンズを搭載するので、日常の様々なシーンで使いやすいだろう。夜間撮影モードや夜空の撮影機能なども搭載する。
<▲図:背面側のメインカメラはデュアルカメラ構成> |
特筆すべき変わった点はあまりないが、「Motion Sense」という新機能が用意されている。
この機能は、レーザーセンサーを使って画面を触らずに操作をできるというもの。他社製品でも同種の機能は過去に見掛けたことがあると思うが、要するに端末から少し離れた所で手でジェスチャを行うことで幾つかの操作ができるようになっている機能だ。注意したいのは出荷時は利用できず、来春に提供される予定だという点。
また、日本向けのPixel 4、Pixel 4 XLはおサイフケータイをサポートしている。
私自身はPixel 3を持っていて、結構気に入っているものの、一般受けするかどうかへの疑問は未だに持っている。というのも、やはり特徴に乏しいからだ。スペックも他社のハイエンド機種と比べるとメモリなど若干見劣り部分があるし、カメラも他社製品の方が凝っている。
そのためPixel 4シリーズもヒットするかどうかは分からないが、個人的にはPixelシリーズは凄く良いと思っている。
これはPixelシリーズに限らずWindowsでもそうだが、OSを作っているメーカーのハードウェアは基本的に安心して使える。例えばMicrosoftの「Surface」の場合もキーボード、トラックパッド、タッチパネルなど、基本的な部分が使いやすく、精度も良く、不具合も出にくい。Android端末も同様に、全体的な品質/性能は底上げされているが、Googleの「Nexus」シリーズ、Pixelシリーズには基本的な品質の良さを感じる。
プリインストールアプリも必要最小限でシンプルだし、最新バージョンのAndroidを真っ先に体験できるのも嬉しい。
今季の新製品の中ではオススメしやすい機種の一つだろう。
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクオンラインショップ
・Googleストア