<▲図:サイバーナビ> |
本体サイズ、ディスプレイサイズ、その他スペック違いで合計8モデルが用意される。そのうちドコモのLTE通信サービス「docomo in Car Connect」を利用するための小型アンテナドングル「ネットワークスティック」がセットになったモデルは4つ。ネットワークスティックの有無を別にして本体そのものの違いだけで見ると4機種ということになる。
<▲表:モデル一覧> |
新型サイバーナビの最大の特徴はdocomo in Car Connectへの対応だが、docomo in Car Connectは、クルマ用のデータ通信サービスだ。
プリペイド型のサービスで、事前に料金を支払うことで規定期間データ通信ができる。しかも、データ量上限の設定がないので、自由に何の気兼ねもなくインターネットを使える。普段スマートフォンで動画を視聴する際などには月々のデータ量の残りが気になると思うが、docomo in Car Connectではその心配がない。
対応機器は今回発表になったパイオニアのサイバーナビの他、日産の新型スカイラインとなる。今後順次対応機種は増えていく見込み。
新型スカイライン以外のクルマでdocomo in Car Connectを利用するには当面は新型サイバーナビのみが唯一の選択肢となる。
docomo in Car Connectの料金は1日プランが500円、30日プランが1,500円、365日プランが12,000円。常用するなら365日プランに加入すれば、ひと月当たり1,000円なので、かなり安価だ。しかも、docomo in Car Connect対応機器はサイバーナビも含めてWi-Fiルーター機能を搭載するため、冒頭でも触れたようにクルマの中でスマートフォンやタブレット、ノートPC、携帯ゲーム機などをサイバーナビとWi-Fiで繋ぐだけで各デバイスでインターネットを自由に利用できる。
<▲図:ネットワークイメージ図> |
そのため、例えばクルマでの仕事が多い方は別途モバイルWi-Fiルーターを持ったり、スマートフォンのデータ定額プランを大容量プランにしてテザリングをするよりもdocomo in Car Connectの方が良いかもしれない。ひと月1,000円でLTEの高速データ通信を上限なく使えるというのは、毎日のように使うのであれば最安と言っていい。また、家族で出掛ける際に子供向けに動画配信サービスを視聴する、といった使い方もできる。それもこれもデータ通信量の上限がないからだ。
外部機器では「Amazon Fire TV Stick」に対応しているので、Fire TV Stickを介して各種コンテンツサービスを楽しむこともできる。
サイバーナビ自体もWebブラウザ機能を用いてYouTube動画視聴ができる「ストリーミングビデオ」機能を搭載している。さらに、家庭用ブルーレイレコーダー内の映像コンテンツを遠隔再生できる「レコーダーアクセス」機能も搭載している。
ペアリング専用アプリの「DiXiM Play for carrozzeria」をインストールしたスマートフォンと自宅のブルーレイレコーダーをペアリングしておき、そのスマートフォンをサイバーナビとペアリングすれば、サイバーナビから遠隔で自宅のブルーレイレコーダー内の録画番組をストリーミング再生することができる。もちろん録画番組だけでなく放送中の番組を視聴することもできるし、BS/CS番組の視聴もできる。旅先にいながら自宅のテレビで視聴できる放送局の番組を見ることができるのは結構便利だ。
すでにカーナビは常時ネット接続状態が普通になってきたが、LTEでの高速通信かつデータ量制限がなく、Wi-Fiルーターとしても使えるというのは大きな魅力だ。
【情報元、参考リンク】
・Amazon/パイオニア カロッツェリアの製品ページ
・パイオニア/プレスリリース