通信キャリアの新製品ラインナップはNTTドコモ(以下、ドコモ)が11日に発表予定で、ソフトバンクはまだ発表日が分かっていない。
auの新製品ラインナップは9機種で、機種名、メーカー、発売時期は下記の通りだ(シリーズ別に掲載)。「Xperia」「AQUOS」「Galaxy」といった人気シリーズのハイエンド機種が勢揃いしており、今秋・今冬のauには大注目だ。なお、発売時期でみると来春モデルに相当するのはシャープの「AQUOS zero2」と京セラの「BASIO 4」のみで、それ以外の7機種は年内に発売予定となっている。
- Xperia 5(ソニーモバイルコミュニケーションズ):10月下旬以降
- Xperia 8(ソニーモバイルコミュニケーションズ):10月下旬以降
- AQUOS sense3(シャープ):11月上旬以降
- AQUOS sense3 plus サウンド(シャープ):12月上旬以降
- AQUOS zero2(シャープ):2020年1月下旬以降
- Galaxy Note10+(サムスン電子):10月18日
- Galaxy Fold(サムスン電子):10月25日
- Galaxy A20(サムスン電子):10月25日
- BASIO 4(京セラ):2020年2月以降
<Xperia 5>
・メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
・発売時期:10月下旬以降
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Xperia 5はXperiaシリーズにおけるハイエンド寄りの機種。今夏モデルの「Xperia 1」よりは若干小型化されているが、スペックや基本性能は同等。ただし、ディスプレイに関してはXperia 1が4K(3,840×1,644)解像度の6.5インチ有機ELだったのに対してXperia 5ではフルHD+解像度で6.1インチの有機ELと、解像度は下がっている。
CPU、メモリ(RAM)、ストレージ(ROM)は順にSnapdragon 855、6GB、64GBと同じだ。背面のメインカメラもトリプルカメラ構成で極めて優秀だ。
正直な話、若干小振りになったことで圧倒的に扱いやすくなったように思う。というのも、ボディサイズがXperia 1の約167 x 72 x 8.2mmに対して、Xperia 5は約158 x 68 x 8.2mmと、高さが9mm、幅が4mm小さくなっているからだ。この差が実に大きい。
ワンセグ/フルセグ、おサイフケータイ、防水・防塵に対応し、バッテリー容量は3,000mAh、ボディサイズは約158 x 68 x 8.2mm、重さ約164g。カラーバリエーションはブラック、ブルー、レッド、グレーの4色だ。
<Xperia 8>
・メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
・発売時期:10月下旬以降
・au Online Shop
Xperia 8は先日ワイモバイル向けラインナップとしても発表された中価格帯の製品。こちらも21:9の縦横比のディスプレイを採用し、縦長のスマートフォン。ボディサイズは約158 x 69 x 8.1mmで、ほぼXperia 5と同じ。重さも約170gとほぼ同じ。
ディスプレイサイズは約6インチで解像度はフルHD+。こちらは有機ELではなく液晶ディスプレイ。CPUはSnapdragon 630、メモリ(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64BGと、若干Xperia 5より低い。メインカメラもトリプルではなくデュアルとなっている。
とはいえ、体感的にはXperia 5と大差ないと感じる方も多いのではないかと思う。それくらいXperia 8はバランスに優れた製品だと思う。ただし、Xperia 8はワンセグ/フルセグには非対応なので、その点には注意が必要だ。おサイフケータイや防水・防塵には対応する。
また、カラーバリエーションはワイモバイル版と同じくブラック、ホワイト、オレンジ、ブルーの4色となっている。
<AQUOS sense3>
・メーカー:シャープ
・発売時期:11月上旬以降
・au Online Shop
・端末レポート記事はこちら
AQUOS sense3は、中価格帯の「AQUOS sense」シリーズの最新モデル。Xperia 8と同じくSnapdragon 630を搭載し、メモリ4GB、ストレージ64GBといった構成も同じ。ディスプレイは約5.5インチ、フルHD+のIGZO液晶で、バッテリー容量は4,000mAh。大容量バッテリーを搭載しているので、長時間の連続駆動ができる、というスタミナ性能も魅力。
メインカメラはデュアルカメラで、「AI」を活かした「AIライブストーリー」などの機能を利用できる。
<AQUOS sense3 plus サウンド>
・メーカー:シャープ
・発売時期:12月上旬以降
・au Online Shop
・端末レポート記事はこちら
AQUOS sense3 plus サウンドはAQUOS sense3のカスタマイズモデル。若干スペックアップし、サイズも大きくなっている。具体的には、ディスプレイが6インチにサイズアップし、メモリも6GBになる。
また、パイオニア製のワイヤレスイヤホンが同梱される。
<AQUOS zero2>
・メーカー:シャープ
・発売時期:2020年1月下旬以降
・au Online Shop
・端末レポート記事はこちら
AQUOS zero2はAQUOSシリーズの新たなフラッグシップモデルとなるハイエンドモデル。しかもゲーム用途を意識した幾つもの工夫が大きな魅力となっている。ブラックフレームを間に挟む形での240Hz駆動の超高性能ディスプレイ、超高性能タッチパネル、そして充電しながらのゲームプレイでも端末が熱くなりにくい「パラレル充電」など、最新技術がこれでもかと盛り込まれている。
パラレル充電は、充電用ICを2つ搭載して併用する技術で、バッテリーの発熱を抑えられる。それに加えて独自の放熱設計によって、放熱性能も高めている。
ディスプレイサイズは6.4インチで解像度は2,340 x 1,080ドット。液晶ではなく有機ELを採用している。CPUはSnapdragon 855、メモリは8GB、ストレージは256GB。
メインカメラは標準カメラと広角カメラによるデュアルカメラ仕様。
ボディサイズは約158 x 74 x 8.8mmで、重さは約143g。
<Galaxy Note10+>
・メーカー:サムスン電子
・発売時期:10月18日
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Galaxy Note10+は10万円超えの価格設定となりそうなハイエンド機種。なんとパソコン並みの45W出力のアダプターでの急速充電ができる点が一つの魅力。バッテリー容量も4,300mAhと大きい。
ディスプレイサイズは約6.8インチで、解像度は3,040 x 1,440ドット。もちろん「Sペン」対応だ。面白いのは手書きメモを手軽にテキスト化して出力できるようになっていること。
CPUはSnapdragon 855、メモリは12GB、ストレージは256GB。さすがに12GBメモリは過剰スペックに感じるが、2年後、3年後の状況はまだ分からないので、超長期間使う場合には安心なのかもしれない。
メインカメラは4つのカメラで構成されるクアッドカメラで、超広角、広角、望遠と様々な画角で自由自在に撮影できるほか、背景をぼかしたり、色々な写真を残すことができる。また、「Galaxy S10+」のように「スーパー手振れ補正」を搭載し、アクションカメラのようにブレを極力抑えた動画を撮影することもできる。
<Galaxy Fold>
・メーカー:サムスン電子
・発売時期:10月25日
・au Online Shop
Galaxy Foldは物理的に折りたたむことができる「フォルダブルディスプレイ」を採用したスマートフォン。さすがに高価で24万円前後の価格設定になる見込み。もはやMacBook Proなどの高額パソコンクラスなので、ちょっと手を出しにくいと思う。とはいえ、広げた状態(展開状態)ではメインディスプレイは7.3インチと大きいので、完全にタブレットと兼用できることにもなるので、スマートフォンとタブレットの2台持ちよりもスマートだ。とはいえ、スマートフォンとタブレットを1台ずつ購入するよりも高価なので、やはり手を出しにくいことには変わりない。
フォルダブルディスプレイを閉じた状態だと、縦長のスマートフォンのようになる。閉じた状態では4.6インチのサブディスプレイを使って、普通のスマートフォンのように扱うことができる。Galaxy Foldは7.3インチのフォルダブルディスプレイと、4.6インチのサブディスプレイを搭載することになる。
7.3インチディスプレイは2,152 x 1,536ドット、4.6インチのサブディスプレイは1,600 x 900ドットだ。
CPUはSnapdragon 855 Plusで、メモリは12GB、ストレージは512GBだ。メモリもストレージもパソコン並みだ。
カメラ構成も特殊で、閉じた状態の4.6インチディスプレイ側にインカメラ、背面側にトリプルカメラ、そして開いた状態の7.3インチディスプレイ上部にもう一つのインカメラを搭載する。このインカメラはデュアルカメラ構成となっている。
ボディサイズは折り畳み時が約161 x 63 x 15.7mmで、展開時が約161 x 118 x 6.9mm、重さは約276g。大きさも重さもタブレットクラスだ。
<Galaxy A20>
・メーカー:サムスン電子
・発売時期:10月25日
・au Online Shop
Galaxy A20は低価格帯の初心者向けスマートフォン。とはいえ、一見すると低価格機には見えない。それというのも前面の画面占有率が非常に高いからだ。ディスプレイは約5.8インチで解像度が1,560 x 720ドット。
シニア層のユーザーに向けた「かんたんモード」も搭載する。また、分かりやすい使い方ガイド「au かんたんガイド」も搭載する。
普段はもちろん災害時などにも役立つハイブリッドラジオ機能も搭載する。通常のFM電波で視聴できるラジオに加えて、インターネットラジオに対応する。
<BASIO 4>
・メーカー:京セラ
・発売時期:2020年2月以降
・au Online Shop
シニア向けスマートフォン「BASIO」シリーズの最新機種。5.6インチと比較的大きなディスプレイを搭載し、見やすいメニュー設計がされている。大きな文字とアイコンで見やすく操作しやすい。
BASIO 4もFMラジオとインターネットラジオ(radiko)対応となっている。
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop
・KDDI/プレスリリース