<▲図:ROG Phone> |
ROG PhoneはAndroidスマートフォンだが、ゲーム用途に特化した様々な特徴を備え、ゲーミングモデルならではの周辺機器が用意されている。日本市場での発売日は2018年11月23日と、まだ1年も経っていないが、今回を含めた都合2回の値下げで現在は4万円安く購入できるようになっている。発売時は119,500円、6月7日に2万円の値下げで97,500円になっていた。
CPUだけを見ると、一般向け夏モデルにおける他社のハイエンドスマートフォンがQualcomm Snapdragon 855を採用しているのに対して、ROG PhoneはSnapdragon 845と一世代前になるため、やや微妙な印象が出てきつつある時期でもある。
しかし、ROG PhoneではCPUは特別にベースクロックが通常の2.8GHzから2.96GHzにオーバークロックされている他、メモリ(RAM)も8GB、そしてストレージ(ROM)に至っては512GBと超大容量だ。
さらに、発熱対策にもなる特製の冷却ファン付きケース「Aero Active Cooler」もある。ハイエンドゲームを長時間遊ぶ際などには別途外部に冷却手段を用意しなくて済む上、専用設計でスマートだ。
ディスプレイは約6インチで解像度は2,160 x 1,080ドットの有機EL。
そしてWi-Fiに関してはオンラインゲームを安定かつ高速プレイできるようにIEEE802.11ad(60GHz)もサポートする。準拠規格を全て列挙するとIEEE802.11a/b/g/n/ac/ad対応だ。
また、入出力端子も一般的スマートフォンより多い。
USB Type-C(USB 3.1)の他にUSB Type-C(USB 2.0)と専用のマウントコネクター(48pin)を搭載する。3.5mmオーディオ端子も搭載する。
周辺機器には前述のAero Active Coolerの他に、「TwinView Dock」や「ASUS WiGig Display Dock」「Mobile Desktop Dock」「Gamevice for ROG Phone」「ASUS Professional Dock」「ROG Phone Case」がある。
<▲図:ROG Phoneの周辺機器> |
さすがに税抜き119,500円は手を出しにくいものの、79,500円まで下がってくると、手を出せないこともない、という方も出てくると思う。
ただ、大きな注意点は新モデルの存在だ。ASUSは台湾で「ROG Phone II」を発表済みであり、日本市場にも投入される可能性がある。
<▲図:ROG Phone II> |
ROG Phone IIにはメモリが12GBのモデルなどもあり、全体的にスペックアップしている。CPUもSnapdragon 855 Plusだ。バッテリー容量も先代の4000mAhから6000mAhに増量され、もはや重さは気にしていないかのようだ。先代は200g、新モデルは240g。厄介なのは周辺機器で、ROG Phone IIでは先代向けの周辺機器の多くが使えない。「Mobile Desktop Dock」のようにROG Phone IIでも使用可能な機器もあるが、コントローラ系のものや冷却ファンケースなどボディサイズに影響を受けてしまう機器はいずれも新モデルが用意されている。
日本市場投入までに先代から丸一年開けるとすれば11月下旬発売となりそうなので、まだ先ではあるが、近いと言えば近い。
個人的には現在のゲーム市場を見る限り先代でも十分だと思わなくもないが、せっかく買うなら新型を、というのであれば数か月待つのもいいと思う。
【情報元、参考リンク】
・ASUS/ROG Phone製品ページ