<▲図:一見分かりにくいと思うが、実はロゴのフォントも変わっている> |
ところが、次期最新メジャーバージョンであり、これまでは「Android Q」というコードネームで呼ばれてきたバージョンから愛称が廃止され、単純に数字だけで表されることになる。すなわち「Android 10」だ。
従来の命名規則ならば「Q」を頭文字とするスイーツの名称が愛称として採用され、「Android 10 Qなになに」という感じで併記されるはずだった。
ところが今後はそうした愛称はなくなり、数字だけになってしまう。
しかも、毎回メジャーバージョン(※冒頭でも触れたように必ずしもメジャーバージョンアップの時だけではない)が上がるたびにアルファベットも一文字ずつ進んできており、ようやくの「Q」だったが、最終的に「Android 9 Pie」の「P」で打ち止めだ。「Z」まで行った時にはさすがに命名規則を刷新すると思っていたが、考えてみたらあと少しというのは個人的な感覚に過ぎず、1年ごとのメジャーアップデートであれば、Zは9年後だ。さすがにそろそろ変えても悪くないタイミングなのかもしれない。
ちなみに、直近ではAndroid 9が「Pie」、Android 8.xが「Oreo」、Android 7.xが「Nougat」となっていた。
正直な話、日本では馴染みのないスイーツもあったし、逆に日本でよく知られていても国によっては知名度が低いスイーツもあったことだろう。
Googleがスイーツの愛称を止める理由の一つもそれだという。例えばAndroid 6.0の「Marshmallow(マシュマロ)」は多くの国と地域であまり知られていないという。日本だとマシュマロを知らない方は少ないと思うが、味の好き嫌いはあるかもしれない。
いずれにしても遊び心が減るようで寂しさを感じる。愛称によってはお菓子メーカーとのコラボレーションキャンペーンが実施されたこともある。Android 4.4の「KitKat」の時には日本でも実際にキットカットとのコラボキャンペーンが実施されている。
ともかく、スイーツの愛称は廃止となることが決まった。
さらにGoogleはAndroidのロゴも変更する。
<▲図:新しいロゴ。フォントと色、ドロイド君も若干変わっているようだ> |
パッと見は変化に気付きにくいが、「android」のフォントデザインも色も、そしてマスコットキャラクターであるロボット(通称ドロイド君)のデザインも若干変化している。フォントは大差ない気がするが、色が緑から黒に変わったことは大きいかもしれない。「緑といえばAndroid」、「Androidといえば緑」というイメージが定着しているようにも思うからだ。とはいえ、ドロイド君が緑のままだし、これはこれで悪くないかもしれない。
しかもフォントの色が黒に変わった理由は、色弱の方など色の見分けが付きにくい場合なども考慮した上での視認性向上を目的としたものということなので、明らかに妥当な理由だ。実際、視認性は向上するはずだ。
これらの変化については下に掲載した動画でとても分かりやすく紹介されているので、チェックしてみよう。
【情報元、参考リンク】
・Google Official Blog/A pop of color and more: updates to Android’s brand