逆に、Amazonの「Fire TV」シリーズには動画共有/配信サービス「YouTube」のアプリが復活し、利用可能になった。これらの措置は両社の和解によるもの。
以前のFire TVやFireタブレットにはYouTubeのアプリが存在していた。ところが、昔と違い、YouTubeは単なる動画共有サイトではなく、映画やドラマ、アニメなどの作品の配信も行われる総合動画配信サービスとなっているし、独自コンテンツの制作も今後強化される。
当然ながらYouTubeとAmazon Prime Videoは競合するサービスであり、ChromecastとFire TVもハードウェアとして競合している。
結果、約1年半前に両社はそれぞれのプラットフォームから相手の動画配信サービスのアプリを排除するなど、非対応とした。すなわちChromecastへのAmazon Prime Videoのキャストはできないし、Fire TVではYouTubeアプリが消えたわけだ(ブラウザからのアクセスなら視聴可能)。これは消費者にとっては残念な措置だった。
とはいえ、正直な話、ChromecastへAndroidやiPhoneからAmazon Prime Videoをキャストしてテレビで手軽に視聴できるとなると、多くのユーザーはFire TVではなく、Chromecastを選択すると思う。というのも、ただ単に動画配信サービスを利用するだけなら大差ないが、Chromecastへのキャスト機能は汎用的で、非常に便利なので使い慣れてしまうと生活必需品になりうるからだ。
Webサイトを複数人で閲覧したいときにもキャストすれば楽にテレビで確認できるし、写真も動画も同様。
一方、Fire TVも動画配信サービスの視聴機として非常に優れていて、特に4Kコンテンツの視聴目的で「Fire TV Stick 4K」を購入する方は多いと思う。それが今回からYouTubeアプリも復活したとなると魅力を増す。
ちなみに、YouTubeアプリが復活するのは「Fire TV Stick」(第二世代)、「Fire TV Stick 4K」「Fire TV Cube」「Fire TV Stick Basic Edition」など。東芝などのスマートテレビもだ。
また、スマートスピーカー「Amazon echo」シリーズ経由での音声コントロールでのYouTube視聴も可能となる。
下に掲載したのはAmazonでの商品リンク。
【情報元、参考リンク】
・Chromecast Ultra