<▲図:左は台風の進路予測、右は地震のシェイクマップ> |
加えて、ナビゲーション機能を利用中、これから辿る予定のルートが災害の影響を受けている場合にも警告表示をしてくれる。さらに、可能な場合には迂回ルートを提案してくれる。ただし、このナビゲーション警告機能に関しては近日中に対応の予定とされている。
話を災害情報強化に戻したい。
Googleマップではこれまでにも「SOSアラート」という機能を提供していた。筆者自身は実際にはまだ見かけたことのない機能だが、発生中の災害の概略、関連ニュース、緊急通報用電話番号およびWebサイト、現地の公的機関による公式ツイートの更新、安全確保のためのアドバイス等を含む災害情報を提示してくれるようだ。「SOSアラート」という名称通りの機能なのだろう。
今回はそのSOSアラート機能が改善される、という形になり、台風、地震、洪水(インドのみ)の情報について、より詳細な可視化が行われている。
例えば、台風が到来する数日前から該当エリア付近のユーザーには、Googleマップ上で災害注意カードが自動的に表示されるという。今後訪れる台風シーズンで日本のユーザーはGoogleマップで多く見かけるシーンが増えるかもしれない。
さらに、このカードでは台風の進路予測に加え、予想される軌道や特定地点をいつ頃通過するかといった情報も表示される。ただ、台風の進路予測については天気予報アプリやニュースアプリなどでも閲覧できるし、正確性が重要なので、できれば複数の情報ソースを確認した方がいいとは思う。とはいえ、Googleマップ上で閲覧できるというのは勿論便利だ。
地震発生の際も、災害カードが表示され、地震のシェイクマップが表示される。震源地、マグニチュードなどを視覚的に手軽に把握できるので便利だろう。
Googleが災害情報の提供、支援などにできる限り力を入れているのは東日本大震災の時に明らかになっており、それは今でも継続しているように見える。今後もGoogleマップ、Google検索などGoogleの各種サービスで災害情報を迅速に効果的に入手できる環境の提供が期待できそうだ。
「Googleマップ」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。
【情報元、参考リンク】
・Google Japan Blog/Google マップと Google 検索上の災害情報の可視化を強化