<▲写真:Galaxy S10のパッケージ> |
後編は付属品紹介のような軽い内容なので、Galaxy S10購入予定の方はサクサクッと写真中心でチェックして頂いても問題ないと思います。
<パッケージと付属品概要>
Galaxy S10は近年の「Galaxy S」シリーズのデザインを踏襲したパッケージに収められています。もちろん、細かい部分は異なりますが、ブラックでまとめられた落ち着いたデザインです。
薄い紙でできた外箱の中に厚紙でできた本体パッケージが収納されています。上の写真では、左側が外箱、中央が本体パッケージの上蓋、右がパッケージ本体です。
面白いのは本体パッケージの上蓋の内側にマニュアル類とケースが入った小箱が収められていることです。下手したら気付かない方もいるのでは? とちょっと心配してしまいます。
<▲写真:左側が上蓋の内側。楕円形の切り抜き部分に指をかけると引っ張り出せます> |
小箱の中にはケース、マニュアル類、SIMカードトレイの取り出しピンが収められています。ケースは後述します。
<▲写真:小箱の中にはケース、マニュアル類、SIMカードトレイの取り出しピンが収められています> |
本体パッケージにはGalaxy S10本体とUSBケーブル、イヤホンなどが収められています。Galaxy S10が載ったトレイを外すと、その下は写真のようになっています。
<▲写真:イヤホン(サイズ別のイヤホンチップも)、USBケーブル、OTG対応USB変換アダプタ、テレビアンテナケーブルが収納されています> |
上の写真において、左の箱の中に残っている白いものはOTG対応USB変換アダプタです。右は上から順に、イヤホン、USBケーブル、テレビアンテナケーブルです。
<▲写真:個装を解いた状態> |
イヤホンはサイズ別のチップも付属していますので、ユーザーそれぞれの耳に合うサイズのチップに変えられます。右にある短いケーブルはテレビアンテナケーブルです。これだけでもワンセグ/フルセグを視聴できますが、もちろんイヤホンを継ぎ足してもいいです。また、テレビアンテナケーブルを使わずにイヤホンだけをGalaxy S10に繋いでもテレビを視聴できます。
キチンとした説明が必要なのはUSBケーブルでしょう。
このケーブルはフルサイズのUSBコネクタとmicro-Bのコネクタを備えています。なぜmicro-Bコネクタのケーブルなんて同梱されているの? と思われるでしょう。Galaxy S10のUSB端子はType-Cなので、直接このケーブルを繋ぐことはできません。
このケーブルはGalaxy S10を充電するためのものではありません。機種変更の際に旧機種のデータをGalaxy S10に引き継ぐ用途のために同梱されています。もちろん、旧機種がmicro-B端子の場合に限ります。その場合、そこにUSBケーブルを繋ぎます。そしてフルサイズのコネクタをOTG対応USB変換アダプタに繋ぎます。このアダプタの片側はType-Cコネクタになっていますので、Galaxy S10に繋ぎます。
<▲写真:付属のUSBケーブルと変換アダプタを繋いだ状態における両端のコネクタ。micro-BとType-Cになりますので、micro-Bを旧機種、Type-CをGalaxy S10に繋ぎます> |
<▲写真:接続イメージ。「Smart Switch」というデータ移行アプリがGalaxy S10にはプリインストールされています。これはその説明書です> |
USB-ACアダプタやUSB Type-Cケーブルは同梱されていませんので、Galaxy S10の充電環境は別途用意する必要があります。
もちろんワイヤレス充電規格「Qi」に対応した充電器を使ってワイヤレス充電をすることもできます。ただし、ワイヤレス充電に関してはGalaxy S10とGalaxy S10+は12W充電に対応しているので、できれば12W出力対応のワイヤレス充電機を用意する方がいいでしょう。純正アクセサリーの「Wireless Charger Duo Pad」は12W出力に対応しています。
<クリアケース>
前編で触れたようにGalaxy S10のディスプレイには結構ちゃんとした保護フィルムが貼られているので、筆者のようにそれで十分なら市販の保護フィルムを別途購入しなくて済みます。さらに、クリアケースも付属しているので、ケース費用も浮かせられます。フィルム代もケース代もバカにならないですからね。
付属のケースはクリアタイプのハードケースです。非常に薄く、Galaxy S10のコンパクトさは損なわれません。その一方で、傷やちょっとした打痕程度なら守ってくれそうですが、1m、1.5mくらいの高さからフロアやコンクリートへの落下衝撃までは耐えられそうもありません。試してはいませんが落下衝撃でケースが外れそうです。
<▲写真:クリアケース装着状態> |
とはいえ、Galaxy S10くらいベゼルが細くなると、ケースを引っ掛ける場所も少ないですよね。まともに固定できそうな場所は角くらいです。なので、薄型ケースだと市販のケースでも耐衝撃能力は大差ないように思います。個人的には薄型ケースとしては付属品のデザインと保護性能のバランスは良いように見えます。衝撃で外れそうとは言っても、スポスポ抜けるような感じでもなく、自分で外そうとすると、ちょっと力を入れないといけません。
ハードケースを購入予定だという方は、慌てて買わずに、この付属品を試した方がいいと思います。普通にちゃんとしたケースです。
それでは様々なアングルから見ていきましょう。
まず、このクリアケースは、側面をできる限りカバーするタイプの設計ではありません。端子部分だけをくり抜いて極力、最大限の面積をカバーするケースと、この付属ケースのように端子やボタンの周囲は覆わないケース、主に2種類のタイプが存在しますよね。
クリアケースを固定する場所は上面の全辺と下側の角部になります。側面もカバーしていますが、強固に本体と嵌め合う部分はそこです。
<▲写真:角はフロント面を越える高さまでしっかり覆っています> |
下面はほぼ剥き出しなので、ぶつけると傷が付く恐れがあるので注意したいです。
基本的にフロント面よりも高くなっていますので、フロント面を下にしてテーブルやデスクに置いたとしてもディスプレイは触れず、ケースが当たるようになっています。
<▲写真:下面は角部のみを覆い、端子やスピーカー穴などの部分は完全に剥き出しの状態です> |
下面と違い、上面は端から端までを覆っています。
<▲写真:上面はスピーカー穴の部分以外、全てカバーされています> |
左側面もボタン周辺は剥き出しです。2種類の素材を使ったハイブリッドタイプのケースや、シリコンを使ったソフトケースなどの場合はボタンも覆ったりしますが、付属品のクリアケースでは覆いません。ハードタイプのケースはこういう設計が多いですよね。ボタンは保護されませんが、その分、押しやすいです。
<▲写真:左側面もボタンの場所は剥き出しです> |
右側面も同じで、電源ボタン周辺は覆われません。
<▲写真:右側面も電源ボタン周りはカバーしません> |
背面はメインカメラの場所だけくり抜いています。
<▲写真:メインカメラに沿って綺麗にくり抜かれています> |
Galaxy S10はメインカメラがボディのフラット面に対して高くなっています。1mm未満だとは思いますが突き出た形です。クリアケースはそれよりもほんの少しだけ高い場所まで来ますので、テーブルやデスクに置いた時にカメラ部分は触れないようになっています。
<▲写真:カメラ部分よりも若干高いので、カメラ部分がテーブルやデスクと触れて傷がつくことは回避できるでしょう> |
それでいてケースの厚みは薄いので、非常にスタイリッシュです。
前述したように、ハードタイプのケース購入を考えている方は、このケースで十分満足できる可能性があると思います。
ですが、前編でも触れたように、私のようにGear VRの使用頻度が多い方は、このクリアケースは合わないと思います。
というのも、先ほどは耐衝撃性能は微妙だろうと書きましたが、意外とキツく嵌め合っていて脱着しにくいからです。
右下もしくは左下の角部に爪を当てて外し、もう片方の角部を外し、本体を下方向に引き抜く、という外し方です。一方、装着の際は上面からケースに入れて、左下、右下の角部を順に嵌め込む、という流れになります。この嵌め込みの時に、角部のメッキが剥がれる恐れがありそうです。もちろん、何回か脱着したくらいではビクともしないでしょうし、丁寧にやっている分には大丈夫かもしれません。しかし、何十回と脱着を繰り返すうちに、ちょっとした引っ掛かりで傷がついてしまいそうです。
ということで、私はシリコン素材の市販のソフトケースを別途購入しました。Gear VRの使用頻度が多い方はソフトケースがベストだと思います。
ちなみに、付属のクリアケースは非常に薄いので、「このままでもGear VRとドッキングできるかも」と思いました。しかし、ダメでした。ほんの僅かですが、ケースの高さによってGear VRのアタッチメントと干渉します。なので、やはりGear VRを使う方は脱着しやすいソフトケースがいいと思います。
前編・後編とGalaxy S10のファーストインプレッションをお伝えしてきましたが、細かい機能や性能、カメラなどには触れていませんので、追い追い詳しいレビュー記事を用意したいと思います。キャンペーンで貰えるワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds」も届きましたらレポートする予定です。
私はGear VR目的でGalaxy S10を選びましたし、細かい不満点もゼロではないですが、基本的に非常に良くできたスマートフォンだと思います。
とにかく画面が綺麗ですし、パンチ穴は気になりますが、フロントのデザインは本当に先進的です。指紋認証ももう少し速ければ言うことなしですが、それでも十分便利ですし、不満なら私のように顔認証をメインにすればストレスゼロで一瞬でロック解除できます。普段Chrome、Gmail、Twitter、Facebook、LINE、Googleマップ、乗り換え案内、Dropboxなどのストレージ、OneNote、Evernote、hulu、Netflix、DAZN、YouTube、dマガジンを使う程度だとメモリも3GB前後は空いています。8GBあるとやはり余裕があります。ゲームもいくつか遊びましたが普通にスムースにプレイできています。
正直な話、Xperia 1も相当良いと思うし、AQUOS R3もあるので、今夏のハイエンドモデルはどれを買っても後悔しないのかな、と思います。カメラ重視の方はファーウェイの「HUAWEI P30 Pro」を待っているのだと思いますが、国際情勢によって買いにくい状況にありますし、現時点ではそもそも発売されるかすら不透明です。
今回のレポート記事は筆者の好みに偏った内容だと思いますが、夏モデル購入検討の際に参考になれば幸いです。お聞きしたいことがあればコメント頂ければ回答しますので、気軽にお寄せください!
(追記:2019年6月14日)
詳細は前述の通り、別途レビュー記事を用意しようと思いますが、パンチ穴など、本記事で気になったと書いた部分ですが、その後の数日で完全に慣れました。また、顔認証が非常にスムースで、Galaxy S10/S10+におけるメインの生体認証は顔認証にすべきだと勧めたいです。もちろん、似た顔でも認証されるかもしれない? という不安はあるかもしれませんが、友人で試したところ大丈夫でしたし、自分の写真を使っても認証されなかったので、意外と精度が高い気がします。夜寝るときに部屋の照明を落とした状態など、暗い場所だと認識しにくい、というかできない時もあるので、その時は画面に表示される指紋マークに指を当てて指紋認証します。この2種類の設定をしておくと非常に便利です。普段は画面をダブルタップでオンになるように設定しています。これでダブルタップするだけで画面がついて、一瞬で顔認証もされます。
また、毎回Galaxyシリーズは発熱も気になりますが、Galaxy S10は比較的優秀だと思います。CPUスペックが上がったことで普段のアプリ程度では余裕があるんでしょうね。熱くなりにくいです。同様にゲームに関してもS8と比べると高温にはなりにくいです。今のところですが。結果的に非常に良い機種変更だったように思います。
【情報元、参考リンク】
・ドコモオンラインショップ
・au Online Shop
・ドコモオンラインショップ/Galaxy S10 SC-03L製品ページ
・ドコモオンラインショップ/Galaxy S10+ SC-04L製品ページ