<▲写真:Galaxy S10> |
まだ数日しか使っていませんが、第一印象と気になった点をご報告します。ドコモの新しい買い方、料金プランなどについてはこちらの購入手続きレポート記事を参照ください。
今回の記事は細かい部分に偏ったレポートなので、その点はご了承下さい。より一般的な詳細レビューはしばらく使ってから用意したいと思います。カメラなども含めて詳しいことはそちらをお待ち頂ければ幸いです。
<全体的な印象>
全体的な印象は良いです。
<▲写真:「Prism White」カラーを購入。派手過ぎず、とても綺麗です> |
ディスプレイは明るく綺麗です。ふとした瞬間に思いますが、本当に綺麗です。ベゼル(額縁部分、フレーム)を極限まで細くしたことで、前面が「ほぼディスプレイ」という非常に先進的なデザインは美しいです。また、背面も派手過ぎず落ち着きある光沢感でとてもカッコいいですね。
<▲写真:右がGalaxy S8で、左がGalaxy S10> |
性能も良いですし、持ちにくいということもないし、操作もしやすい方だと思います。ディスプレイの保護フィルムが最初から貼られているのも楽ですし、何より私がGalaxy S8から再びGalaxyシリーズに変えた最大の理由である「Gear VR」も問題なく使えました。
人に勧められる機種かどうかと問われると、明らかに勧めやすい機種の一つだと思います。
とはいえ、実は気になる点もありますので、見ていきたいと思います。
<ボディとディスプレイとパンチ穴>
ボディサイズはGalaxy S8から若干大きくなりました。ディスプレイサイズも5.8インチから6.1インチにサイズアップしています。しかし、ベゼルが細い分、ボディ全体のサイズアップを抑えられています。
<▲写真:右がGalaxy S8で左がGalaxy S10。画面もボディも微妙にサイズアップ> |
ただ、私は若干小さいGalaxy S8を使っていたので、ほんの少しの差でもサイズアップによって持ちにくさを感じています。ですが、それはGalaxy S8との比較です。より大きなスマートフォンと比べると、もちろん持ちやすいです。
<▲写真:Galaxy S10。とにかくベゼル(額縁)が細いですね> |
ベゼルといえば、上下左右の全てが細いですが、購入するまで気付かなかった些細なマイナス点は下側のベゼルの細さが与える影響です。
ホームキー、戻るキーなどのナビゲーションキーは画面の一番下に配置されます。ベゼルが細くなった分、ボディ下端とナビゲーションキーの間隔が短くなりました。それに伴い、片手持ちの際に親指が届きにくくなってしまいました。
ベゼルが太いとナビゲーションキーとボディ下端の間隔が広がります。手のひらでボディの角を支える形で片手持ちすると、ナビゲーションキーは親指で操作するので、位置が遠いと操作しにくくなります。
ではベゼルが太い方がいいのか? となると、それでは先進的な見た目が損なわれます。それはそれで嫌なので、結局は慣れるしかないだろう、と思っています。実際、十分慣れる範囲だと思います。それならなぜそんな些細なことを書いたのかというと、今の時点では慣れていないからです。詳細レビュー記事を書く頃には慣れきっている可能性もあります。
また、ケースを装着すれば、ケースの厚み分だけナビゲーションキーが下端から離れますので、若干操作しやすくなります。
次は、ディスプレイ右上の「パンチ穴」について。
<▲写真:パンチ穴のように穴が空いたディスプレイ。穴の場所には前面カメラ> |
Galaxy S10のディスプレイは、前面カメラの部分がパンチ穴のようにくり抜かれています。数日経過しましたが、まだ慣れません。
ですが、パンチ穴の違和感は人それぞれかもしれません。気にならない人も多いと思います。私自身、「切り欠き」(ノッチ)よりは好きですし、いずれ慣れるでしょう。なので、違和感はあるけどパンチ穴に不満を覚えている訳でもありません。
また、ディスプレイの表示は非常に綺麗です。
Galaxy S8とは色味が違いますが、「設定」→「画面モード」→「詳細設定」からホワイトバランスを細かく調整できるので、好みに合わせてカスタマイズできます。基本的に明るく、コントラストも高く、発色の良い美しい表示をできていると思います。左右エッジの曲面部分の違和感もGalaxy S8より少ないと思います。若干画面が大きくなった分、全体の横幅に対して曲面エッジ部分が占める割合が減ったのも影響しているかもしれません。フラットディスプレイに近い印象になっています。
ボディの側面は下に掲載した写真のようになっています。
<▲写真:左側面にはボリュームキーとBixbyキー(自分で好きなアプリなどの機能を割り当てできます)> |
便利なのは「Bixbyキー」に自分で任意のアプリを割り当てられることです。これはGalaxy S8でもAndroid 9アップデートを適用することで使えるようになった機能ですが、非常に便利です。私はカメラを割り当てましたが、もちろん他のアプリも指定できます。
<▲写真:右側面は電源キーのみ> |
右側面には電源キーがありますが、ちょっと上の方にあります。あと1、2cm下なら良かったのにと思いますが、画面オンは画面のダブルタップ(標準設定ではこの機能はオフ)や画面内指紋認証だけでもできるので、実用上不便ということもなさそうです。
<ディスプレイの保護フィルム>
Galaxy S10にはディスプレイの保護フィルムが最初から貼付されています。
他の機種で見られる、開封時まで画面を保護する暫定的なフィルムとは違います。市販の液晶保護フィルムに近いクラスのフィルムが貼られています。
<▲写真:パンチ穴付近を拡大し、分かりやすく画像を調整しています。薄いフィルムのエッジが分かると思います> |
早くも爪による薄い引っかき傷がついてしまったので、硬度は市販のタフなフィルムと比べると低いと思いますが、個人的には十分満足できる品質です。透明度も高いですし、エッジ部(端の部分)の「浮き」もありません。曲面にもしっかり追随し、柔軟に吸着しているように見えます。ケースの脱着の際などに爪が引っ掛かっても剥がれる感じもしませんし、貼付状態は良好です。
<▲写真:保護フィルムの上辺のエッジラインが見えると思いますが、ディスプレイの外だと分かると思います。> |
これだけベゼルが細いとディスプレイを全面カバーするのは難しいと思いますが、上に掲載した写真のように外側にフィルムのエッジラインが来ていて、綺麗にカバーできています。
Galaxyシリーズのようにディスプレイのエッジが曲面になっているスマートフォンは、市販の保護フィルム選びが難しいと思います。フィルムの素材、厚さ、柔らかさなどによってはエッジ部が浮くし、逆に浮かせないように若干小さめの設計だったりもします。ガラスフィルムだと最初から曲面形状の製品もありますが、同じメーカーのケースにしないとケースと干渉する恐れもあります。ともかく色々面倒なので、最初から貼付されているのは助かります。
ただ、このフィルムは透明度の高い、高光沢タイプの薄型フィルムなので、人によっては好みに合わないと思います。その場合は剥がして市販のフィルムを貼ればOKです。
また、フィルムがある状態でもタッチ操作には影響なく、非常にスムースに操作できます。
ちなみにGalaxy S10にはクリアケースも付属していますが、それについては後編で紹介します。
<▲写真:Galaxy S10と付属のクリアケース> |
<Gear VR>
私がGalaxy S8からGalaxy S10に機種変更した最大の理由はGear VRです。
正直に言えばスマートフォンとしての魅力だけで比べると「Xperia 1」と大いに迷いました。ですが、Gear VRでVRコンテンツを楽しむ環境を捨てないためには再びGalaxyにする選択肢しかありません。もちろんGalaxy S10自体良いですが、最大の理由はGear VRでした。
<▲写真:Galaxy S10は問題なくGear VRを使えました> |
結局、VRコンテンツを手軽に視聴できる環境としては、未だにGear VRは優秀です。「PlayStation VR」も持っていますが、Gear VRはスマホの脱着だけで開始・終了できます。この手軽さ、そしてOculusのプラットフォームの使いやすさ、専用コントローラーの存在によって、VRプラットフォームとして非常に優れています。
しかし、今回、Galaxy S10が問題なく手持ちのGear VRを使えるか気になっていました。何となくパンチ穴がその不安感を強めていました。
ですが、結果的には全く問題ありませんでした。私と同じようにGear VR対応を重視している方は安心して頂いて大丈夫です。そもそも映像表示領域はパンチ穴の下までに抑えられるため、影響ありません。Gear VRへの接続アタッチメントも大丈夫です。少なくともGalaxy S8でGear VRを使っている方(専用コントローラー付の製品)は全く問題ないです。ただし、全ての型番のGear VRを試した訳ではないので、初期型などでの動作を私が保証することはできないので、ご了承下さい。
また、Galaxy S8との組み合わせにおいては私はディスプレイの保護フィルムを貼った状態での見え方が気になってしまって、最終的に市販のフィルムを剥がしてしまいました。しかし、Galaxy S10に最初から貼られているフィルムは特に気になりませんでした。その点も安心して大丈夫だと思います。
表示クオリティはGalaxy S8とほとんど変わりありません。色味は違いますが、それは前述したように好みに合わせてカスタマイズすればOKです。
もう一点嬉しかったのは3.5mmオーディオ端子の位置がGalaxy S8よりも左に寄ったことです。Galaxy S8ではアタッチメントに近かったので、イヤホンの脱着はGear VRを外した状態でしかできませんでした(無理やりやればできます)。しかし、Galaxy S10はGear VRにセットした後からでもイヤホンの脱着をスムースにできます。ちょっとした点ですが、かなりのストレス軽減です。
<▲写真:下面には3.5mmオーディオ端子、USB Type-C> |
<画面内の指紋認証と顔認証>
Galaxy S10では顔認証、指紋認証、2種類の生体認証機能を搭載しています。個人的には顔認証はGalaxyに限らず、まだ微妙なレベルにあると思っているので、指紋を使いたいと思っています。
そして、Galaxy S10には超音波指紋センサーがディスプレイ内に搭載されています。下に掲載した写真のように、ナビゲーションキーの少し上にセンサーがあり、そこに指を当てることで認証し、ロックが解除されます。正直な話、新製品発表会でちょっと触った時は便利だと思いました。背面に搭載された指紋認証センサーは使いづらいとずっと思っていたからです。
<▲写真:指紋マークが表示されているところに指を当てることで指紋認証を行い、ロック解除できます> |
ところが、意外と微妙です。結局、顔認証をメインに変えてしまいました。Galaxy S10では顔認証の方が明らかに速くて楽です。
指紋認証に話を戻します。
Galaxy S8に限らず、背面に指紋認証センサーを搭載した機種は、毎回センサーの位置を指で探ることになり、ストレスを感じていました。大体の位置は分かりますが、微妙に毎回ずれるので、ほんの僅かですが探る時間が生じます。
ところが、画面内の指紋認証センサーを探る時間は、意外と背面センサーよりも掛かってしまいました……。「画面内のどこに触っても構わないよ!」というならいいんです。でも、上に掲載した写真で表示されている指紋マークのところに当てなければなりません。Galaxy S10では画面オフの状態で画面に触れれば指紋マークだけが表示され、画面のどこかをダブルタップすることで画面オンにできたりもします。また、画面オフの状態で指紋マークのところにうまい具合に指を押し当てれば画面オンと同時にロック解除されます。
ところが、なかなか一発で指紋マークのところに指が行かないんです。いや、流石に慣れてはきましたよ。ですが、微妙にズレることも多い。というのも画面には何の凹凸もないので、触感で探り当てることはできません。視覚的に位置を見定めなければなりません。慣れるまで時間がかかりそうです……。加えて、指紋認証にかかる時間が微妙に長い。Galaxy S8や他社の認証時間と比べると一瞬待つ感じです。コンマ数秒とか、そのレベルの僅かな時間ですが、微妙に待ちます。
結局、前述したように顔認証を優先的認証方法に設定して、顔認証で運用しています。
顔認証では画面ダブルタップか電源キーを押した瞬間に画面がオンになると同時にロックも解除される感じです。ほぼ一瞬です。ただし、顔認証設定を行うときに注意表示されますが、認証精度は完璧ではないので、似た顔だと他人でも認証できてしまう懸念があります。その点には注意して下さい。まあ、これはGalaxyやスマートフォンだけでなくWindows PCでも同じですが。
細かい点を見ていきましたが、基本的にはよくできたスマートフォンだと思います。
後編では、付属品などを紹介したいと思います。
【情報元、参考リンク】
・ドコモオンラインショップ
・au Online Shop
・ドコモオンラインショップ/Galaxy S10 SC-03L製品ページ
・ドコモオンラインショップ/Galaxy S10+ SC-04L製品ページ