今回の施策は、通信速度を200kbpsに制限することでデータ容量を消費しない状態に切り替えられる機能「mineoスイッチ」における速度の実験的な引き上げと、オプションサービス加入者向けのパケット付与特典「パケ増し」だ。
mineoスイッチというのはユーザーが自由にオン/オフを切り替えられる機能で、オンにすると通信速度が200kbpsに制限される。この状態だと、いくら通信しても契約プランにおけるデータ量を消費しないで済む。
スマートフォンはバックグラウンドでも通信を行うし、Webサイト閲覧時に不意に動画広告が再生されたり、ということもある。そのため、あまり使わない時、それこそポケットやカバンに入れている時、データ量を消費したくない時はmineoスイッチをオンにしておくといい。さすがに200kbpsという速度は現代では辛いものの、メールやTwitterくらいなら何とかならないこともない。
とはいえ、mineoスイッチが登場した2015年と比べてデータ量の大きなWebサービスが増えている。動画配信サービス、音楽のストリーミングサービスもそうだし、Webサイトに掲載されている写真のサイズすら時代とともに大きくなっている。つまり、以前よりも200kbpsという速度では辛い状況が増えたということになる。
そうした背景を踏まえ、実験的に500kbpsもしくは1Mbpsに増速する施策が実施される。ひとまず期間を区切った施策で、6月10日から23日まで実施される。
具体的なスケジュールは下記の通りで、期間によって速度が異なる。
- 6月10日(月)早朝 ~ 6月17日(月)早朝:500kbps
- 6月17日(月)早朝 ~ 6月23日(日):1Mbps
mineoでは今回の施策結果を検証し、今後の正式サービス化を検討していくという。
次に「パケ増し」だが、こちらは試験的サービスではなく正式サービスとして6月1日より提供開始となる。
「hulu」「U-NEXT」「AWA」「Renta!」「日本経済新聞」などエンターテインメント及びビジネス系のオプションサービスを利用するユーザーを対象に、契約コースに応じて所定のパケットを毎月付与する、というもの。要するにオプションサービスに加入すると追加でパケットを貰えるわけだ。
契約コース及び対象オプションごとの付与パケットは下表の通り。
<▲表:対象オプション/付与パケット一覧> |
<▲図:「パケ増し」の一例。6GBコース契約で、オプション「雑誌読み放題タブホ」「AWA」「日経電子版」を利用している場合> |
冒頭でも軽く述べたが、mineoは開拓精神があるといえばいいのか、他社に先行して独自サービスや機能を実施する傾向が強く、サービスの進化・改善速度が速いので、個人的にはオススメの格安SIM/スマホサービスの一つだ。他にもIIJmio、OCNモバイルONE、UQモバイル、DMMモバイルなどもオススメだが、mineoも安心して加入できるサービスの一つだと思う。
【情報元、参考リンク】
・mineo
・オプテージ/プレスリリース