発売日が最も早いのはサムスン電子の「Galaxy S10」及び「Galaxy S10+」の5月23日で、続く24日には京セラ製のガラケー「GRATINA KYF39」、5月下旬にシャープの「AQUOS R3」、サムスン電子の「Galaxy A30」、ファーウェイの「HUAWEI P30 lite Premium」が発売予定となっている。
au独自ブランドの「TORQUE」シリーズも新機種が用意されている。京セラ製の「TORQUE G04」が8月下旬に発売予定だ。
また、シャープの既存機種である「AQUOS sense2」をシニア向けスマートフォンのようにカスタマイズした「AQUOS sense2 かんたん」とソニーモバイルコミュニケーションズの最新フラッグシップモデル「Xperia 1」が6月中旬に登場する予定だ。
発売日をまとめると次の通り。
- Galaxy S10:5月23日
- Galaxy S10+:5月23日
- GRATINA KYF39:5月24日
- AQUOS R3:5月下旬
- Galaxy A30:5月下旬
- HUAWEI P30 lite Premium:5月下旬
- Xperia 1:6月中旬
- AQUOS sense2 かんたん:6月中旬
- TORQUE G04:8月下旬
通信キャリアの今夏モデルは10日のソフトバンクがトップバッターで発表したが、Androidスマートフォンは「Xperia 1」「AQUOS R3」「arrows U」「LG K50」の4機種。それに対してauのスマートフォンは8機種と、ラインナップの数は2倍となっている。選択肢が多いのは嬉しい。16日にはNTTドコモも発表予定だ。
各機種の詳細は、順次実機レポート記事で取り上げたいと思うが、本記事でも概要は紹介しておきたいと思う。
機種によってはキャッシュバックやプレゼントキャンペーンが実施されるので、それについても触れておきたい。
<Galaxy S10とGalaxy S10+>
<▲図:Galaxy S10のディスプレイはノッチ型(凹みがあるタイプ)ではなく、 フロントカメラ部分が丸くくり抜かれたタイプ> |
・発売日:5月23日
・メーカー:サムスン電子
・キャンペーン:予約購入&応募した方全員にワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」をプレゼント
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
Galaxy S10とGalaxy S10+は、Xperia 1、AQUOS R3と並び、今夏のラインナップにおけるハイエンド機種の一つ。ただ、メモリ(RAM)が8GBというのはこの2機種だけなので、普段から処理の重いゲームをプレイする方はGalaxy S10シリーズがいいかもしれない。なお、Galaxy S10が6.1インチ、Galaxy S10+が6.4インチのディスプレイを搭載する。また、S10、S10+は購入時からディスプレイの保護フィルムが貼られている。これは地味に魅力的。というのもエッジ部が曲面になっているGalaxyシリーズのディスプレイ向けのフィルムは選ぶのが結構難しいからだ。微妙にサイズが合わなかったり、エッジ部が浮きやすかったり。
<▲図:左がGalaxy S10+で右がS10> |
背面のメインカメラはトリプルカメラになっている。しかも超広角で、本当に広い範囲を収められる。ちょっとしたパノラマ感ある写真を撮れるのは結構嬉しい。また、シャッターボタンを画面内の任意の場所にドラッグして動かせるのも地味に便利だ。もちろん物理キーでの撮影もできる。ちなみに、Galaxy S10の前面カメラはシングルカメラだが、Galaxy S10+だとデュアルカメラになっている。
<▲図:Galaxy S10は3色。背面カメラはトリプルカメラ> |
指紋認証はディスプレイ内で行うタイプ。画面の中央下部あたりに指を当てれば認証してロック解除できるので便利だ。
もう一つちょっと便利な機能に「Wireless Power Share」がある。これは外部へのワイヤレス給電ができるというもの。例えばワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」をGalaxy S10、S10+の背面の上に置けばスマホのバッテリーを使ってイヤホンをワイヤレス充電できる。イヤホン、イヤホンケースのバッテリーが切れた時などに便利だ。
<GRATINA KYF39>
<▲図:GRATINA KFY39> |
・発売日:5月24日
・メーカー:京セラ
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
GRATINAの新モデル「KYF39」は旧モデルに対して際立った進化を遂げた製品というわけではないが、新しいショートメッセージサービスである「+メッセージ」に対応した点が大きい。また、無駄を省いてシンプルに使いやすさを求めた設計ということで、旧モデルにはあった「F1」から「F3」までのファンクションキーを省き、その分、他のキーのサイズを若干大きくして普段使うキーをより押しやすくしている。
<▲図:別売りのオプション品だが卓上ホルダも用意されている> |
また、カラーバリエーションが5色と多いことも特徴の一つ。閉じた時のオモテ面の仕上げが薄水色、桜色、綿雪と紺碧、墨で異なることも凝った点の一つ。薄水色と桜色、綿雪は光沢のある仕上げだが、紺碧と墨はつや消し仕上げとなっている。
通話終了時に、直前の通話内容を音声データとして1件あたり最大60分間の録音ができる「あとから録音」も便利だと思う。
<AQUOS R3>
<▲図:AQUOS R3> |
・発売日:5月下旬
・メーカー:シャープ
・キャンペーン:予約購入&応募した方全員にau WALLETで1万円キャッシュバック。期間中の購入者は2万円割引
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
AQUOS R3はシャープのハイエンドスマートフォン「AQUOS R」シリーズの三代目です。今回もハイエンド仕様で、auの夏のラインナップではXperia 1、Galaxy S10シリーズと並んでスペックの高いスマートフォン。メモリ6GB、ストレージ128GB。そして何と言っても「IGZO」ディスプレイが進化し、今回は「Pro IGZO」。「AQUOS R2」搭載ディスプレイと比べて約2倍の明るさを実現。HDRコンテンツも圧倒的な表現力で表示できるとしている。また、120Hz駆動ならではのスムースな描画とレスポンスも健在。
<▲図:AQUOS R3> |
カメラも進化しているが、面白い構成。動画用カメラと標準カメラ(静止画用カメラ)の構成で、動画も写真もクオリティ高く撮影できるようになっている。ホームキーやナビゲーションキーとしても使える指紋認証センサーも健在。これは地味に便利。
<Galaxy A30>
<▲図:Galaxy A30。上部にノッチがある> |
・発売日:5月下旬
・メーカー:サムスン電子
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
Galaxy A30はいわゆるミドルエンドのスマートフォンだが、結構ハイエンド寄りのスペックなので、意外とバカにできない。4GBメモリ、64GBストレージと、正直な話、ほんの少し前のハイエンドクラスのメモリとストレージ。ディスプレイも6.4インチのフルHD+。実際問題、ほとんどの用途で3K、4Kとかの解像度は要らないといえば要らないと思う。もちろん綺麗に越したことはないものの。なので、多くのユーザーにとって十分以上に満足できる基本スペックだと思う。
額縁部分も十分狭いし、有機ELディスプレイなので発色も良くて黒も綺麗。指紋認証センサーはGalaxy S10シリーズのようにディスプレイ内ではなく、背面のメインカメラ付近に設置されている。ディスプレイ内センサーと比べると使いやすいとは言えないが、普通といえば普通。カメラもトリプルカメラとかではないが、背面側はデュアルカメラになっているし、大抵の用途で十分綺麗に撮影できそう。
<▲図:明るく綺麗なカラー。背面は角度によって光の反射具合が変わる> |
際立った特徴はないものの、オーソドックスにまとまったスペックと機能。ハイエンドを求める理由がなければGalaxy A30は多くの方にちょうど良いスマホの一つになるように思いう。
<HUAWEI P30 lite Premium>
・発売日:5月下旬
・メーカー:ファーウェイ
・キャンペーン:購入&応募した方全員にau WALLETで3千円キャッシュバック
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
P30 lite Premiumはミドルエンドスペックのスマートフォン。ミドルエンドとはいえ、メインカメラがトリプルカメラだったり、ストレージ容量が128GBだったりと、ハイエンド顔負けの部分もある。メモリは4GB。ディスプレイは6.1インチで、解像度は2,312 x 1,080ドット。
広角で幅広い風景写真を撮ったり、美しいポートレート撮影をできたり、背景をボカしたり、といった写真を手軽にクオリティ高く撮影できる。カメラではAIを活用し、AIが22種類の被写体やシーンを自動的に認識して適切な設定を用意して撮影してくれる。
<Xperia 1>
<▲図:Xperia 1> |
・発売日:6月中旬
・メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
・キャンペーン:予約購入&応募した方全員にau WALLETで5千円キャッシュバック
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
夏モデルのハイエンド機種の一つがXperia 1。世界初となる4K有機ELディスプレイを採用した点が大きな特徴だが、ディスプレイの縦横比が21:9と、非常に縦長な点も特徴。これは実際に実機を手にしてみると特に感じた点で、かなり縦長なので慣れるまで若干時間がかかるかもしれない。その一方でディスプレイの精細さと描写の美しさは際立っていて、かなり綺麗だ。
また、背面のトリプルレンズカメラもハイクオリティ。標準、望遠、超広角を切り替えることができる。ボケある写真を撮影できるし、光学2倍ズーム、ワイドな風景写真も撮影できる。今回のXperia 1はこれまでのステップよりも全体的にワンステップ、ツーステップも進化したように見える。デザインも美しい。
<AQUOS sense2 かんたん>
<▲図:左2つが「AQUOS かんたんホーム」画面。右が「au かんたんガイド」画面> |
・発売日:6月中旬
・メーカー:シャープ
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
AQUOS sense2は既存機種だが、今回若干手を加えた形で新たに登場する。また、カラーも増える。大きなアイコン、大きくて読みやすい文字による「AQUOS かんたんホーム」が搭載され、スマートフォン初心者などをターゲットに使いやすくしている。また、使い方を実際に操作しながら覚えられる「au かんたんガイド」も搭載している。
初心者に向けてハードウェアから完全新設計というわけではなく、既存機種に必要なアプリを入れるなどしたカスタマイズのみの場合、使い方を覚えてきたら、Google Playで色々なホームアプリを探して入れたり、普通のAQUOS sense2と同じように使えるのも利点の一つだと思う。そのため、スマホに自信はないけど、少しずつ覚えて色々なアプリや機能を使ってみたい、という方にはとてもオススメだ。しかも、元々AQUOS sense2自体が使いやすい。
<▲図:新色> |
<TORQUE G04>
<▲図:TORQUE G04> |
・発売日:8月下旬
・メーカー:京セラ
・au Online Shop
・実機レポート記事(公開後にリンクを追加する予定)
タフさを増し、Bluetoothスピーカーとしても使えるようになり、海水などでの使用によって塩や砂がスピーカー穴に詰まったりしても自分でメンテナンスできるよう、ある程度の分解が可能になっている点などが大きな特徴。落下衝撃は従来の1.8m高さからの落下よりも厳しい、2.0mからの鉄板、コンクリートへの落下に耐えられる。耐海水性能についても2mの水深で1時間耐えられる。温水シャワーにも対応するので海水に浸かったTORQUEを洗うのも楽々。
<▲図:スピーカーの目詰まりなど、端末に付着した汚れを除去したり、自分でメンテできるように、スピーカーカバー、背面カバー、バッテリーは取り外せるようになっている> |
※各機種の実機レポート記事を公開後、本記事にリンクを追記します。
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop