ABCはビジネス目的の展示会とは違い、かなりアットホームな雰囲気を漂わせたイベントなので、誰でも気軽に参加できるのが大きな魅力。もちろん講演に関しては開発者や関係者をターゲットとしたテーマのセッションが多いが、展示会はロボット、ドローン、各種IoTなどもあって楽しめるのでお子様連れの参加者も多い。
参加費用も無料なので、関心がある方は是非! ただし、事前に参加申込みが必要なので、忘れずに行っておこう。
→ABC 2019 Springの申し込みページ
ABC参加が初めての方は参加者層が気になるかもしれない。ABCは基本的に約半年の間隔で年に2回開催で、筆者も何度も参加しているが、年齢層は上手い具合にバラけていると思う。10代後半から20代前半の方、30前後の方、40、50代の方もいる。どこかの年代に偏っているという印象はないので、どの年代の方でも居心地の悪さを感じることはないと思う。ただ、男女比については、やはり男性が多いと思う。女性の参加者ももちろんいるし、家族で来ている方もいるので、女性が入りづらい、ということもないと思う。
いずれにしてもビジネス感は弱いし、大学の学園祭に近い雰囲気だと思って頂いて差し支えないと思う。
なお、イベントの参加申込み管理には一般のイベント管理サービスである「connpass」が使われていて、connpassのアカウントが必要になるので、若干手間があるかもしれない。とはいえ、connpassの登録にはTwitter、Facebook、GitHubアカウントを使っての連携登録も可能なので、それらのアカウントを持っている方は、それらを使う方が速い。連携したくない方や普通に新規登録したい場合はメールアドレスでアカウントを取得できる。もちろんconnpassの会員登録及び利用費用は無料だ。
ABCはBazaar(展示会)とConference(講演会)を主軸としたイベントだが、最近はワークショップのような参加型の企画も行われている。今回のイベントでも別途申し込みが必要ながらハンズオン企画が用意されているので、関心がある方は申し込んでおこう。
ハンズオン企画のリストは下記の通り。
・【超初心者向け】簡単!Androidおみくじアプリハンズオン By 長尾ユリコ
・ARハンズオン By 高橋憲一
・あんざいゆきPresents!理解が深まるビンゴアプリ feat.Nkzn
・donkeyカー ハンズオン
<▲参考写真:donkeyカー> |
講演では最も大きな注目の集まるキーノートではグーグルジャパンから鈴木拓生氏と岩尾はるか氏が招かれ、「Google I/O 2019 Recap!」「円周率世界記録31.4兆桁への道」と題したテーマでそれぞれがセッションを行う予定となっている。
個人的に興味を惹かれるセッションには、ルネサスエレクトロニクスの片山氏の「産業用組込み機器へのAndroid搭載の可能性」やSkyDriveの柳村氏の「空飛ぶクルマ『SkyDrive』の開発について」、アメグミの常磐氏による「最低限機能・格安・長持ちスマホのためのOS『SUNBLAZE OS』」、JapanTaxiの原田氏による「つらいと評判のAndroid BLEをまだまだ使い倒す話」、グーグルのロドリゲス・オスカル氏による「アプリとゲームのセキュリティーを高めよう」などがある。
さらに、米国で開催された開発者向けイベント「Google I/O」のレビュートラックもいくつか用意されている。「Google I/O 2019 アプリの裏側」「Googleアシスタント最新情報と他プラットフォームへの拡張方法」「Android Qのセキュリティ/プライバシー概要&日本Androidの会 学生部の紹介」などだ。
他にも色々なセッションがあるので、事前にタイムテーブルをチェックしておこう!
<▲参考写真:過去回での講演> |
一方、もう一つの軸である展示会にはIBM、adlib、セラク、情報スペース、YAZ、GClue、日本Androidの会の各支部などが出展する。開催場所を提供する東海大学の理学部情報数理学科の卒業研究の展示などもあるので、大学生や東海大学への進学を検討している学生などにもいいかもしれない。
<▲参考写真:過去に東海大学で開催された時に急遽出展してくれたASUS JAPANと、 新製品発表会などで人気の同社アンディー氏(愛称)> |
<▲参考写真:日本Androidの会 香川支部のおみくじ> |
当日は公式サイトを見ながらセッションを周るのもいいと思うが、日本Android会の学生部の手による公式アプリも用意されているので、インストールしておくと便利だと思う。
「ABC2019Spring」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。
最後に会場となる東海大学 高輪キャンパスへのアクセス方法を紹介しておきたい。
<▲図:東海大学 高輪キャンパスへのアクセスマップ> |
電車で行く場合は、最寄駅は東京メトロ/都営地下鉄の白金高輪駅となり、目安は徒歩8分とされている。次に近いのは都営地下鉄の泉岳寺駅で徒歩10分、次がJR/京浜急行の品川駅で徒歩18分。筆者は電車では品川駅から行ったことがあるが、徒歩で20分以上かかった記憶がある。ただし、品川駅は結構大きいので、駅構内でも数分歩いたと思う。いずれにしても品川駅から歩く方は余裕を見て25分程度は確保した方がいいと思う。
<▲図:キャンパス内マップ> |
<▲参考写真:1号館入り口の渡り廊下のような部分の手前から撮影したもの。3号館の右下あたり。キャンパス内マップと照らし合わせると分かりやすいと思います> |
一方、クルマで行く場合は、パーキング探しの時間を見ていた方がいい。クルマで行ったこともあるが、事前にいくつか候補をピックアップしていたものの結構あちこち満車だった記憶がある。「NAVITIME」などで周辺のパーキングを探しておく方がいいと思うが、結果的に品川駅近辺のパーキングしか空いていないかもしれない。その場合は徒歩の時間も掛かってしまうので早めに家を出発しよう。
今回は天気にも恵まれそうなので参加しやすいと思う。とはいえ、逆に日中の気温は最高で30度近くまで上がる予報なので、暑さ対策は万全に!
【情報元、参考リンク】
・ABC 2019 Spring公式サイト