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東京電力PGとKDDI、ソフトバンク、楽天が電柱等を活用した5G基地局の共用などの実証実験を共同で実施へ

東京電力パワーグリッド(以下、東電PG)、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークの4社は19日、第5世代移動通信システム(以下、5G)の導入に向けて、2019年度上期より、電柱等の電力インフラを活用して携帯電話基地局の設置場所、設備を効率的に共有するための共同実証に取り組むことに合意したと発表した。

<▲図:電柱を活用した携帯電話基地局イメージ図>

5Gでは4Gと比べて基地局の設置数が増加する見込みで、設置場所の確保が課題になるだけでなく、アンテナなどの設備が林立することによる景観上の配慮も重要な課題とされている。

そこで、東電PGはKDDIの協力のもと、電柱等の電力インフラを使って基地局設備を複数の通信キャリア間で共用するための検討を進め、その準備が整ったことから実際に実機を使ったシェアリングの実証実験を行うという。

この実証実験にはソフトバンクと楽天モバイルネットワークも参加し、シェアリングの実現可能性を確認する。

電柱上に設置する資機材・機器の配置、施工性、保守性、アンテナ共有による電波干渉の状況などを調べる。今後5Gを活用予定の企業にも広く声をかけていくとしており、最終的にNTTドコモ(以下、ドコモ)が参加する可能性もあるようだ。

なぜ今回、基地局の共用という話が出て来たのかというと、先ほど述べたように3Gや4G時代と比べて基地局の設置数が大幅に増える予定のため。では、なぜ大幅に増えるのかというと、5Gでは3Gや4Gで使っている周波数よりも高い周波数帯の電波を使うことが原因となっている。

特に28GHz帯のような高周波数帯の電波は直進性が高く、低周波数帯のように障害物をうまく避けて回り込むようなことができない。そのため、どうしても設置数を増やしてエリアをカバーする必要がある。そうなると設置コストもかさむが、全国各地の電柱が各通信キャリアのアンテナだらけになりかねない。景観上の課題を挙げているのはそのためだ。当然ながら共用できれば林立を最小限に抑えることができる。

【情報元、参考リンク】
東京電力パワーグリッド/プレスリリース

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