NTTドコモ(以下、ドコモ)は20日、「平成のドコモを振り返るファクトブック」と題した特製資料を公開した。Webブラウザでも閲覧できるし、PDFファイルとしてダウンロードして楽しむこともできる。公開先のページはこちら。
平成も残すところあと僅かだが、携帯電話のスタートはその前の昭和だ。昭和60年の車載・携帯兼用型の自動車電話(ショルダーフォン)から一気に小型化した携帯電話1号機「TZ-802型」が昭和62年(1987年)のNTTよる携帯電話の商用サービス開始とともに登場している。
そのため、携帯電話元年は昭和62年、西暦1987年となる。
ちなみに昭和64年、平成元年が1989年だ。
平成3年(1991年)には一気に小型化された携帯電話「mova(ムーバ)」シリーズが登場する。ムーバの登場で携帯電話の普及速度が一気に増したようだ。というのも、1989年には13万2000台、1990年には26万台だった携帯電話が、1991年には53万台と一気に数字を伸ばしているからだ。
当初4メーカーから発売されたムーバは平均重量が約230gと、今手にしたとしても十分我慢できるくらいの重さに収まっている。
それから時を経て平成11年(1999年)2月に「iモード」がスタート。iモード対応携帯電話の普及とともに携帯電話向けのWebサービスが次々と生まれ、今のように携帯電話で銀行振込を行ったり、イベントのチケットを購入したり、情報を検索したり、といったことができるようになった。
iモード、そして「iアプリ」の登場と進化の中でハードウェアも高性能化していくが、Appleの「iPhone」が登場し、国内ではソフトバンクが取り扱いを開始したことで、携帯電話市場は徐々にスマートフォンへ移行していく。ドコモではAndroid搭載スマートフォン「HT-03A」(HTC製)を2009年7月に発売。
HT-03A自体、アーリーアダプター、新し物好きに好評を博すが、Androidスマートフォンが日本で本格的に認知され始めたのはソニーモバイルコミュニケーションズ(当時のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)の「Xperia」(SO-01B)が2010年4月に登場してからだ。
以降、数多くのメーカーから様々なAndroidスマートフォン、タブレットが登場し、最終的にはドコモもiPhoneを取り扱うようになり、今に続く。
今回のファクトブックでは、「時代を彩る名物端末たち」と題した名物機種も紹介されている。
「あぁ〜、こんなのあったなぁ」という懐かしの機種も色々と載っているし、意外と未だに使えそうな機種もある。ドコモからは一風変わった製品が時々出てくるし、それは今でも同じかもしれない。名刺サイズのカードケータイ「KY-01L」や2画面折りたたみスマートフォンの「M」なども変わり種の一つと言っていいと思う。
約30年の歴史で大きく進化してきたような気もするし、そうでもない気もするが、平成はちょうど携帯電話のスタートとほぼタイミングを同じくして始まっているので、ファクトブックで振り返ってみると面白いと思う。
【情報元、参考リンク】
・NTTドコモ/「平成のドコモを振り返るファクトブック」(PDF形式)
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